データ駆動型R&Dへの足がかりとなる研究開発データ管理SaaS「Randeft」を正式リリース
多様な装置の測定結果と測定対象の情報を紐づけクローズドな環境で一元管理・共有・可視化できるこれまでにない研究開発部門向けデータ管理プロダクトです。
製品概要
Randeftは測定データを扱う研究開発や分析の現場において長らく欠けていた測定の対象と結果を一元的に管理するクラウド型SaaSプロダクトです。これまで測定者しか把握・利用できなかったデータに文脈を与えてグループ内で共有することで、データ探し・共有の依頼・再測定といった頻繁に生じる生産性の低いタスクを大幅に削減し、組織のメンバーがより付加価値の高い業務にリソースを配分することを可能にします。また、メタデータを活用可能な形で蓄積することでデータ駆動アプローチをいつでも導入できるデータ管理体制を構築します。
図1:実際の製品のスクリーンショット
主な機能と提供できる価値
現時点で利用可能なRandeftの主な機能は以下の通りです。
測定結果と測定対象である試料の情報を関連づけて保存
ワンクリックで測定結果をインタラクティブなグラフに表示
研究プロジェクト単位で閲覧権限を設定可能
試料と測定のメタデータ管理
これらの機能により、従来型のファイル中心の研究開発データ管理では実現しにくかった以下の価値を提供します。
より速く探せる
深いフォルダ構造を掘り進めて一つずつファイルを開いて中身を確認する必要がなくなります。より簡単に可視化できる
測定データの可視化のたびに生じていたスプレッドシート上での煩雑な作業時間が不要になります。より安全に共有できる
メール添付やファイルサーバーではできなかった権限のコントロールが容易になります。
より気軽にデータ駆動アプローチを採用できる
データの整理や前処理に膨大な時間をかける必要がなくなります。
図2:(1) 従来型のファイル中心データ管理。フォルダを巡ってファイルを開くと表示されるのは数字の羅列。 (2) Randeftの導入により実現するデータ管理。深い階層のフォルダをあちこち探す必要はなく、クリックすると数字ではなくグラフが表示される。
ユースケース
Randeftが提供する試料と測定の管理機能は、研究所・事業部の開発グループ・組織横断型の分析専任部門など測定データを扱う部門が抱えるデータ管理不備に起因する様々な課題を解決します。例えば、以下のようなユースケースが考えられます。
前任者の残したデータの素性がわかる
担当者以外にも理解可能な文脈が保持されることでデータ駆動アプローチを含むデータ活用が容易になります。過去のデータから業務知識を学べる
OJTに有用な過去のデータを必要なときに参照しやすい形で残せます。実現できなかったデータ駆動手法を試せる
データ収集や前処理の時間が大幅に短縮され、機械学習や統計処理のアイディアを実現しやすくなります。商談の現場で臨機応変に製品分析データを提示できる
相手の興味に合わせてカタログに載っていない情報を即座に提示でき、信頼を獲得できます。ミーティングの最中に資料に載せなかったデータを使った議論ができる
議論中に急に必要になったデータをすぐに提示でき、その場で意思決定できるようになります。分析部門において同じ事業部からの過去の依頼内容を参照しやすくなる
過去データを振り返ることで、測定結果の信頼性検証や測定条件の検討が容易になります。標準データ集を共有しやすくなる
各測定装置における標準データをメンバー間で活用しやすい形で共有でき、重複測定がなくなります。
既存製品との比較
研究開発データ管理マーケットには大量の定型データの記録を得意とするLIMS(ラボ情報管理システム)と実験ノートの電子化を目的とするELN(電子実験ノート)と呼ばれる二つの既存製品カテゴリがあります。しかし、素材の研究開発の過程では多種多様な測定装置を利用するためLIMSでは対応しづらく、また手順の詳細な記録にフォーカスしたELNは測定データの管理には向いていません。Randeftはこのどちらにもフィットしない素材の研究現場の課題を解決するために生まれた新しいカテゴリの製品です。また、ファイル共有という視点に注目すると汎用性の高い施策や製品が存在しますが、どれもファイルそのものを探すという観点に基づいており、測定結果のようなメタデータや可視化そのものに価値がある場合にはなじみません。Randeftはこれらの既存製品とテーラーメードの内製システムの中間に位置するこれまでにない製品です。
テストユーザーの声
Randeftをテスト利用しているユーザーの方々からは「学生にデータの可視化を頼む必要がなくなり進捗確認の手間が省けるとともに、自分の頼み事により相手に手間をかけさせてしまうというストレスがなくなり気が楽になった」(国立大学材料科学系研究室教員)といったポジティブな評価をいただいております。
今後の展開
幅広い測定機器との連携などデータ入力に関わる摩擦の解消及びデータ検索・表示の利便性の向上などに加え、ユーザーからのフィードバックに基づく既存機能の改善および特定手法に特化したデータ活用機能の開発を実施します。産学の研究開発・分析業務に欠かせないデータ蓄積・活用インフラとなることを目指して開発を継続します。
問い合わせ
本製品にご関心のある方は弊社ウェブサイトの問い合わせページよりご連絡ください。
https://www.randeft.jp/contact
オンラインでの製品紹介及び一定期間の無料試用も可能です。詳細はお問い合わせください。
製品情報
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- システム・Webサイト・アプリ開発
- ダウンロード