【支援総額6,984,893円】全国の中学校に“包括的性教育”教材『コロカラBOOK』を届けるためのクラウドファンディングが終了!
“包括的性教育”が中学生35,000人(全体の約1%)のもとへ!
クラウドファンディングページはこちら▶https://camp-fire.jp/projects/view/681900
株式会社 正進社(本社:東京都文京区、代表:金井肇)は、全国の中学校に“包括的性教育”教材『コロカラBOOK』を届けるためのクラウドファンディング「#学校で性教育を」を実施。(2023年12月1日〜2024年1月15日)
874名の支援者から総額6,984,893円の支援を受け、達成率116%と目標を上回る結果で終了した。
“包括的性教育”が中学生35,000人のもとへ!
本クラウドファンディングは、支援金200円につき包括的性教育教材『コロカラBOOK』1冊を全国の中学生に無償配布することを目的として実施された。
目標は支援金6,000,000円を集め、30,000人(日本全国の中学生の約1%)に『コロカラBOOK』を届けることであったが、目標を1,000,000円近く上回る支援が集まったことにより約35,000人に配布することが可能となった。
全国各地の販売代理店を通して、学校もしくは学年単位で配布希望先を募る。希望総数が配布可能冊数を超えた場合には抽選で配布先を決定する。
日本初の“学校向け包括的性教育教材”
『コロカラBOOK』は内容の包括度において、また中学校の授業における使用を主たる目的に据えた点において、日本初の学校向け包括的性教育教材であるということができる。
『コロカラBOOK』は、からだの権利・ジェンダー・性の多様性・コミュニケーション・性暴力などを含む7つのTOPICから成る。TOPICの構成・内容は、包括的性教育の国際的な指標として知られる『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(ユネスコ)に基づき、日本の中学生を取り巻く社会状況や発達段階を考慮しつつ慎重に編集されている。
監修・著者陣には、産婦人科医で埼玉医科大学の高橋幸子助教や埼玉大学基盤教育センターの渡辺大輔准教授をはじめとした各分野の専門家を迎えた。
▽『コロカラBOOK』の著者・執筆者(※敬称略)
・監修:高橋幸子(産婦人科医)
・相談:水野哲夫(一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事)
・動画出演、Q&A回答者:シオリーヌ(助産師・性教育YouTuber)
・著者
TOPIC 1, 2:アクロストン(医師)
TOPIC 3, 4:渡辺大輔(埼玉大学基盤教育センター准教授)
TOPIC 5, 6 ,7:中谷奈央子(フリーランス性教育講師)
・マンガスクリプトライティング:合田文、伊藤まり(パレットーク)
中学校教員の多くが自身も十分な性教育を受けた経験がなく、またその教授法を学んでいない実態を踏まえ教材の使用方法にも工夫がなされている。
全てのTOPICに助産師・性教育YouTuberのシオリーヌさんによる解説動画が用意されている。これにより、専門的な内容は動画解説にまかせ、教員は「進行役」として授業を展開することが可能となった。このことは教授内容に対する教員の不安を払拭するとともに、授業準備にかかる負担の軽減にも寄与するものと考えられる。
また『コロカラBOOK』は、前半「教室で観よう」と後半「自分で読もう」の二パートに大別される。前半は前述の解説動画とともに授業で使用することを想定。後半は、発達段階や興味関心に応じて生徒自身が自発的に読み進められることを目指した。包括的性教育の広範な内容の全てを授業で完結させるのではなく、生徒個人の主体性を重視することにより、現場の心理的・時間的負担を軽減させ、かつ学習者の継続的・自発的な学びを引き出す狙いがある。
※誌面サンプル▶https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjozNzQwMDd9
※解説動画サンプル▶https://youtu.be/jrj7VfVgazk
※『コロカラBOOK』を使った授業の進め方▶︎https://youtu.be/m11LpAUP9mA
「学校での包括的性教育が当たり前になることを願って」
包括的性教育の目的は、学習者のウェルビーイング(幸福)の実現にある。そのためにからだの変化や生殖のしくみのみならず、からだの権利・ジェンダー・性の多様性・コミュニケーション・性暴力など、幅広い分野の知識を扱う。さらにそれらの知識に基づいてよりよい選択をしたり、自他ともに尊重される関係性を築いたりするための態度やスキルの獲得を目指す。
包括的性教育は、これからの時代を生きる子どもたちが互いを尊重しあい、安心して生きていける社会を実現するために必要不可欠であるにもかかわらず、学校教育において十分に実施されているとは言いがたい現状がある。
今回のクラウドファンディングには、そうした窮状に異議を唱え、学校における性教育を望む支援者からの切実なコメントが数多く寄せられた。
▽支援者から寄せられた声(※抜粋)
・高校で教えている保健体育科の教員です。高校の授業で生理や射精の仕組みを初めて知ったという生徒や低用量ピルやアフターピルの存在を初めて知る子がほとんどです。性的同意の話やワンストップ支援センターの話をすると、知らないまま大人にならなくてよかったと感想をもらいます。中学生の時から伝えてあげられなくて、もっと小さな時から同意の話や自分たちの体について教えてあげられなくてごめんねといつも思います。素敵な活動を続けてくださり、本当にありがとうございます!応援しています。
・幼少期の性教育は、親からも素直に聞いてくれますが、思春期になったときはきっと一筋縄ではいかないだろう、どうしようかと思っていました。今回の本が学校教育に取り入れてもらえるようになったら、どれだけの子供たちの未来が未然に守られる、救われるだろうかと希望を持ちました。知識のおかげで、子供たち自らが自分を守れる未来になるように、微力ながら応援しています!!
・小さい頃から性についての知識を遮断されて育ちました。何も知らない、うぶな人間であることが良いことだと思っていました。ですが、大学の頃から、性についての知識がどんどん必要になり、知識がないことで傷ついたり対応を間違えてしまうことも多くありました。どうして義務教育期間に男女ともに性教育してくれなかったんだってずっと思ってきました。これからの子どもたちが正しい知識を身につけて、性に向き合っていけることを祈っています。応援しています!頑張ってください!
・中学校の体育教員です。私も学校の性教育を充実させたくて、個人的に細々と活動しています。こんな教科書があったたら!!とずっと思っていたので、ぜひ全国の中学生に届けたいです。そして、この教科書があれば、性教育を充実させたいと思っている私も、管理職との交渉材料になり、とても説得力のあるものになるので大変ありがたいです。応援しています!
・僕は小学生時代に、男子中学生から性暴力被害を受けましたが、それに気づいたのは30年以上後のことでした。学校で性教育授業があったのは、その後のことでした。過日の芸能界性加害問題の影響で、「実は性被害を受けたことがある」経験の男性が、増えてきています。これからの世代の人達が、「誰でも性被害者に、誰でも性加害者に」なる危険を、少しでも減らすために、細やかでですが応援します。
・まさにこういったことでもやもやと悩んできた私にとっては、もっと早いうちに色んな知識に触れていればと思うので、このプロジェクトにはやるべき意義があると思います。中学生のかたがたにとって一発で響くかどうかではなく、1回聞いたことある、見たことある、がいつか線で繋がってくると思います。みんな、自分ひとりじゃないんだって思えたり、より良い人生の選択が出来るよう願っています。
※そのほかの支援者コメントはこちらから▶https://camp-fire.jp/projects/681900/backers
本クラウドファンディングによって、学校における包括的性教育の実施に伴う課題の全てが解決されるわけではない。けれども保護者や教員をはじめ、学校での性教育を求める多くの熱意ある思いとともに、『コロカラBOOK』が日本の中学生の1%の手に届くことは決して小さくない一歩である。今後、1%に止まらず義務教育段階において誰もが当たり前に包括的性教育を受けられる環境が熱望されている。その実現は、自他を尊重しあい誰もが安心して生きられる社会の礎となるであろう。
【会社概要】
■会社名 :株式会社 正進社(せいしんしゃ)
■代表者 :代表取締役社長 金井 肇
■設 立 :1953年(昭和28年)2月11日
■業務内容:小中学校用の図書教材の出版および販売
■所在地 :〒112-0014 東京都文京区関口1-17-8
【お問い合わせ】
編集部:長谷川(y-hasegawa@seishinsha.co.jp)
※クラウドファンディングページはこちら▶https://camp-fire.jp/projects/view/681900
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