日本政府、LAで開催の「Travel & Adventure Show 2022」にて、TOKYO2020大会によって生まれたレガシーを紹介
トークショーでは、2名の金メダリスト ジェシカ・ロング選手、および堀米雄斗選手が大会を振り返りました
本事業では、「共生社会の実現」、「復興/ホストタウンを通じた地域活性化」、「観光立国・日本文化の発信と理解」、「セキュリティ・輸送対策」、「健康・スポーツ」、「持続可能性」、「大規模イベント開催のモデル」という7つのテーマを軸に情報を国内外に発信していきます。今回のイベント出展は、3ヵ国4都市(札幌・東京・アメリカ ロサンゼルス・フランス パリ)で展開する本事業で、初めての国外での開催となりました。
【実施概要】
・出展イベント : Travel & Adventure Show 2022
・イベント主催 : Unicomm LLC.
・日時 : 令和4年3月12日(土)10:00〜17:00
令和4年3月13日(日)10:00〜17:00
・トークショー開催日時 : 令和4年3月12日(土)13:30〜14:00
※記載の時間はすべてロサンゼルス現地時間
・会場 : Los Angeles Convention Center
・トークショー登壇者 : パラ水泳 アメリカ代表 ジェシカ・ロング選手
スケートボード ストリート日本代表 堀米雄斗選手
【ブース出展「Initiatives & Legacies~TOKYO 2020~」】
Travel & Adventure Show 2022では、国を問わず様々な企業や団体から旅行に関するブース出展が行われ、アメリカを中心に様々な国の方々が来場しました。今回のブース出展では、東京2020大会を7つの視点で振り返るパネルの展示が行われ、来場者へ、東京・日本の文化やSDGsへの取組などの情報を発信しました。
【トークショー】
3月12日には、会場内の特設ブース「Destination Theater」にて、東京2020大会にて金メダルを獲得したパラ水泳のジェシカ・ロング選手と、スケートボード ストリートの堀米雄斗選手が東京2020大会を振り返るトークショーが行われました。
東京2020大会の選手村では、ジェシカ選手が「選手村は、掃除も行き届いており、衛生的にもとても心地よい施設で、運営の方々やボランティアを始め、皆さんとても暖かく迎えてくれて嬉しかったです。」堀米選手は「物を無くしたときにもボランティアさんが届けてくれて助かったことがありました。」とコメントし、選手村で受けたおもてなしをにこやかに振り返りました。また、ジェシカ選手は「たくさんの女性選手や、パラアスリート・また若い世代の選手たちと東京大会を共にできたことにとても興奮しました。次の世代にとってもよいロールモデルになると思います。」と発言しながら、東京2020を通じて、日本の衛生面の高さや、ジェンダーの平等が進んでおり、日本人のSDGsへの意識の高さについてもコメント。また、東京2020大会を、ジェシカ選手は「東京大会は参加した5つ目パラリンピック大会でしたが、パラ選手にもとても寛容で、私にとって一番良い大会だったと思います。」、堀米選手は「スケートボードがオリンピック種目となっての初めて大会で、初出場のオリンピックが地元である東京であったことは嬉しかったですし、たくさんの選手と交流することができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。」と振り返り、今後に向けジェシカ選手は「パリ大会に向けて、今後も水泳は続けていきたいと思っています。パリ大会後は、女性や障がいを持つ人々を勇気付けられるようダイバーシティーを推進できる講演活動にも力を入れていこうと思っています。」と2年後のパリ大会に向けての想いを語りました。
■ジェシカ・ロング選手 プロフィール
ロシア出身でアメリカ合衆国に帰化したパラ水泳の選手。
障害クラスはS8、SB7、SM8。
多くの世界記録を持ち、パラリンピックに5回出場して29個のメダルを獲得した。
東京パラリンピックでも女子100mバタフライ S8·競泳/女子200mメドレー SM8 女子4x100m·競泳/メドレーリレー・競泳の種目での金メダルをはじめ、合計6個のメダルを獲得している。
■堀米雄斗選手 プロフィール
東京都出身。2018年にスケートボード世界最高峰のコンペティションであるストリートリーグで初優勝を果たし、同年の3大会すべてを制するなど瞬く間に世界のトップ選手に君臨した。2019年にはミネアポリスでのX-GAMESを日本人として同種目初制覇。2021年には世界選手権で初優勝。東京オリンピックでは金メダルに輝いた。
【東京2020大会によって創出された成果(レガシー)7つの柱の概要】
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、史上初めて、オリパラ一体で2度目の 同一都市開催となった記念すべき大会で、これを契機に、共生社会の実現、日本文化の発信、健康増進など、成熟社会にふさわしい次世代に誇れる、さまざまな成果が創出されました。この成果をレガシーとして、日本全国に、さらに世界へと発展させていきましょう。
1. 共生社会の実現
東京2020大会では、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障害の社会モデル」の考え方を理解し、障害の有無にかかわらず、女性も男性も、高齢者も若者も、すべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし支え合い、誰もが生き生きとした人生を 享受することのできる共生社会を実現することを目指し、心のバリアフリーや ユニバーサルデザインの普及などの様々な取組を実施しました。
2. 復興・ホストタウンを通じた地域活性化
東京2020大会では、東日本大震災の被災地の復興を後押しするとともに、復興を成し遂げつつある姿を世界に発信。また、ホストタウンでは、選手団との交流のほか、市民同士による文化や食・音楽などの交流を通じて、相手国との強い絆や、地域に活力が生まれました。 また「共生社会ホストタウン」を筆頭に、ユニバーサルデザインの街づくりや心のバリアフリーの取組も進みました。
3. 観光立国・日本文化の発信と理解
東京2020大会では、大会を契機として、私たち日本人が日本文化を改めて理解するとともに、世界中に魅力を発信。また、観光立国として誰もが快適に旅行できるよう、 様々な表示の多言語化などの環境整備を進めました。コロナ禍においてもオンラインを活用し、 多くの方に日本文化を知っていただくことができました。
4. セキュリティ・輸送対策
東京2020大会の円滑な運営及び大会期間中の安全・安心の確保のため、防災・セキュリティの強化、輸送の円滑化に取り組みました。空港の機能強化や道路等のインフラ整備のほかテレワークの推進等の呼びかけによる交通需要削減を中心とした交通対策、選手や大会関係者の円滑な輸送を行うためのITを駆使した運行支援システムの採用など、都市機能の高度化への今後の対応に向けた大きな布石になりました。
5. 健康・スポーツ
東京2020大会は、熱中症予防のための情報発信や環境整備などの暑さ対策を講じた上で開催され、同時に健康・スポーツに関する国民の意識向上・習慣化を目指す取組を実施するとともに受動喫煙対策を推進しました。これらの取組により健康増進への意識は向上。また、大会で活躍する選手の姿などを通して、子どもから大人までスポーツ参加への意欲向上も見られました。
6. 持続可能性
東京2020大会を契機とし、持続可能な社会を目指して、国民の持続可能性への意識・生活の変革を推進しました。水素エネルギーやリサイクル技術の活用によって、大会に伴う二酸化炭素排出は実質ゼロを達成。携帯電話等をリサイクルしたメダルやリサイクルプラスチックを使用した表彰台を製作しました。また、法令によりレジ袋有料化が義務付けられるなど、広く意識が高まりました。
7. 大規模イベント開催のモデル
東京2020大会は、新型コロナウイルス感染症に対して、大会関係者の多くが事前にワクチン接種を行うほか、定期的な検査や厳しい行動管理を行うなどの万全な感染対策を講じたことにより、クラスターの発生や市中への感染拡大の報告はありませんでした。また、アスリート向けに生まれた高度な技術は、積極的に一般社会でも活用することで、国民の生活環境の改善につながります。
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