EFポリマー、岩谷グループとの共同開発でオレンジの皮など作物残渣から生まれたオーガニック保冷剤を発表
土に還る資源循環型の保冷剤の普及を通じて環境対策の一端を担う
現在、一般的に流通している小型のゲルタイプの保冷剤は食料品の保冷用途を中心に広く普及し、国内で年間約10億個を超える流通量があるとされています。従来製品は低コストで利便性が高い一方、石油由来の原材料をもとにした超吸水性ポリマー(SAP)が使用されていることから、廃棄する際に多くのエネルギーを要することやCO2排出など、環境負荷の高い点が課題となっています。海外の国々では、石油由来SAPを用いた製品に規制が設けられる動きもあり、関係企業による環境対策の必要性が高まっています。
土に還る保冷剤「サイクール©」について
今回、EFポリマーは岩谷産業とそのグループ会社である岩谷マテリアルとの共同で自然由来の原材料をもとにした保冷剤「サイクール©」を開発しました。オレンジやバナナの皮など、従来廃棄されてきた作物残渣をアップサイクルして生まれた、これまでにない保冷剤です。本製品の中身は完全生分解性を有するため、保冷剤の使用後に不要となった場合には庭や観葉植物のポットの土に混ぜることで、一定期間を経て完全に土に還ります。本製品は既に国内大手小売店への納入が決定しており、今後両社はさらに国内市場での普及を図ります。
EFポリマーの創業者兼CEOのナラヤン・ガルジャールは以下のように述べています。「気候変動や生態系の変化を通じて、環境に対する消費者のマインドセットも日々変わってきている中、環境対策を行うことは企業に課せられた使命の一つです。今回のプロジェクトはEFポリマー応用にける幅広い可能性を示しています。普段、なにげなく使われてきた保冷剤のような日用品が当社のオーガニックポリマーに置き換わることで、環境負荷の軽減に加え、消費者の行動変容につながるきっかけとなることを期待しています。」
EFポリマーのR&Dマネージャーの八木沢勇介は以下のように述べています。「岩谷グループとの協業により、当社として初めて農業以外のセクターでEFポリマーを普及していく道筋を立てることができ嬉しく思います。当社は今後も農業向けの事業を主軸としながらも、あらゆる業界における環境対策に貢献できるよう、研究開発や企業との協業を進めます。」
EF Polymerについて
当社はOIST Innovation Acceleratorへの採択をきっかけに創業者兼CEOのナラヤン・ガルジャールが来日し、2020年に沖縄で本社が設立され、現在インドと日本の二拠点で事業を推進しています。オレンジの皮など果物の残渣をアップサイクルした、100%オーガニックの超吸水性ポリマー(SAP)を開発し、農業資材としてグローバルに展開しています。また、企業との協業により保冷剤をはじめとする日用品や化粧品など農業以外の分野でも自然由来のSAPを使った製品開発を進めています。EF Polymerは当社製品の普及を通して、水不足を中心とした環境問題の解決につながるソリューションとなることを目指します。https://ja.efpolymer.com/
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