注目のAPACモバイルパブリッシャー - カヤック
注目のAPACモバイルパブリッシャーの創業者にSensor Towerが単独インタビューする新連載。
注目のAPACモバイルパブリッシャーに、事業戦略やグローバル展開、モバイル業界全体への影響、直面している課題などをインタビューする新連載がスタート!
第1回目は、Sensor Tower APAC Awards 2021で「ベスト・ハイパーカジュアルパブリッシャー賞」を受賞したカヤックに話を聞きました。
第1回目は、Sensor Tower APAC Awards 2021で「ベスト・ハイパーカジュアルパブリッシャー賞」を受賞したカヤックに話を聞きました。
■カヤックのご紹介
1998年に起業されたカヤックは、大学時代の友人3人でスタートしたIT企業。「面白法人」と自称しています。
オフィスは日本の鎌倉という古都にあり、自然と文化に囲まれた豊かな環境で、エンタメから地域創生まであらゆる事業に取り組んでいます。
2010年ごろからゲーム事業を立ち上げ、2019年にハイパーカジュアルゲーム事業をスタート。
『Ball Run 2048』などの人気タイトルで2021年には全世界で1億7500万インストールを達成、全世界のダウンロード数では日本パブリッシャーとしてNo.1を獲得。こうした実績から、Sensor Tower APAC Awards 2021の「ベスト・ハイパーカジュアルパブリッシャー賞」をカヤックが受賞しました。
Sensor Tower:
日本のモバイルゲームパブリッシャーの多くは国内市場に重点を置く傾向にありますが、『Ball Run 2048』を筆頭に、カヤックのゲームのインストール数の99%は海外市場からのものです。具体的には、インド、アメリカ、ブラジル、ロシア、メキシコが上位5ヵ国となっています。
カヤックが海外進出を選択したのはどういった理由からでしょうか? また、こうしたビジネス上の意思決定においてSensor Towerのどのような情報が役に立ったでしょうか?
カヤック:
弊社の世界的な展開は、ハイパーカジュアル事業の成功によって結果的にもたらされたものでした。特に日本では、ソーシャルゲームの市場が激化し、開発企業やクリエイターが疲弊していく中で、ゲームを面白く主体的に作りたいという想いと、ハイパーカジュアルというビジネスモデルが合致したんだと思います。
Sensor Towerのストアインテリジェンスとゲームインテリジェンスを活用することで、「ハイパーカジュアル」カテゴリーから、競合他社の最新ゲームの動向や市場分析を行うことができます。これによって、次のゲームにどういったテーマを採用すべきか?、どの市場を狙うべきかの判断にも役立ちます。また、広告インテリジェンスは強力で、クリエイティブを手がける上で役に立ちます。
Sensor Tower:
ハイパーカジュアルゲームの最大の市場であるアメリカは、最も競争の激しい市場でもあります。こうした中、2022年4月10日には御社の『Draw Saber』がアメリカで最もダウンロードされたゲームチャートで1位を獲得、その後も上位にランクインしていることは注目に値します。
ハイパーカジュアルゲーム市場において、ダウンロード数1位を獲得するために取り組んだ事例はありますか?
カヤック:
ご存知のとおり、ハイパーカジュアルゲーム市場は競争がますます激化しています。
CPIは上昇しており、スケーラビリティテストを通過するのが難しくなってきています。
カヤックではパブリッシング事業には取り組まず、全て社員でゲームを開発しています。仲間と綿密にコミュニケーションをとりながらゲームを作るカルチャーが、試行錯誤やノウハウの蓄積にいい影響を与えているんだと思います。
Sensor Tower:
弊社のレポートによると、2021年中にハイパーカジュアルジャンルのダウンロード数が15%増加するとしており、これはモバイルゲーム全体を上回るパフォーマンスになっています。
このような状況の中、カヤックの次の計画は何でしょうか。モバイル業界でより多くのカテゴリーを開拓するのか、あるいはハイパーカジュアルに集中し続けるのでしょうか?
カヤック:
ハイパーカジュアル市場にビジネスチャンスがある限り、私たちはゲームを作り続けます。しかしながら、市場はますますハイブリッドカジュアルゲームや放置系ゲームの象徴されるような高LTV時代に突入しています。カヤックはこうした分野にも挑戦していきますし、面白い事好きの方がいらっしゃったら個人・法人を問わず、私たちと一緒にゲームを作ってくれることを期待しています。
Sensor Tower:
ハイブリッドカジュアルや放置ゲームは大きなトレンドの1つで、アメリカやヨーロッパではアプリ内広告(IAA)とアプリ内課金(IAP)を組み合わせたハイブリッドマネタイズの採用が進んでいるようです。この分野においてカヤックは日本のパイオニア的存在であり、今後世界でのさらなる活躍が期待されます。
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Sensor Towerの紹介
Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立された、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。
現在、Sensor Towerには、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、ソウル、北京など、世界中にオフィスが点在しています。 弊社日本オフィスは東京都渋谷区にかまえられ、チームメンバーは日本のモバイルパブリッシャーをサポートすることに専念しています。ハイパーカジュアルゲームのリーダーとして認知されている面白法人カヤックや、ライブ配信アプリ運営も行っている株式会社ディー・エヌ・エーなどとのパートナーシップを次々と実現しています。日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。
Sensor Tower 日本オフィス代表
谷内 照吾
Shogo Yachi
Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:
https://sensortower.com/ja
1998年に起業されたカヤックは、大学時代の友人3人でスタートしたIT企業。「面白法人」と自称しています。
オフィスは日本の鎌倉という古都にあり、自然と文化に囲まれた豊かな環境で、エンタメから地域創生まであらゆる事業に取り組んでいます。
2010年ごろからゲーム事業を立ち上げ、2019年にハイパーカジュアルゲーム事業をスタート。
『Ball Run 2048』などの人気タイトルで2021年には全世界で1億7500万インストールを達成、全世界のダウンロード数では日本パブリッシャーとしてNo.1を獲得。こうした実績から、Sensor Tower APAC Awards 2021の「ベスト・ハイパーカジュアルパブリッシャー賞」をカヤックが受賞しました。
Sensor Tower:
日本のモバイルゲームパブリッシャーの多くは国内市場に重点を置く傾向にありますが、『Ball Run 2048』を筆頭に、カヤックのゲームのインストール数の99%は海外市場からのものです。具体的には、インド、アメリカ、ブラジル、ロシア、メキシコが上位5ヵ国となっています。
カヤックが海外進出を選択したのはどういった理由からでしょうか? また、こうしたビジネス上の意思決定においてSensor Towerのどのような情報が役に立ったでしょうか?
カヤック:
弊社の世界的な展開は、ハイパーカジュアル事業の成功によって結果的にもたらされたものでした。特に日本では、ソーシャルゲームの市場が激化し、開発企業やクリエイターが疲弊していく中で、ゲームを面白く主体的に作りたいという想いと、ハイパーカジュアルというビジネスモデルが合致したんだと思います。
Sensor Towerのストアインテリジェンスとゲームインテリジェンスを活用することで、「ハイパーカジュアル」カテゴリーから、競合他社の最新ゲームの動向や市場分析を行うことができます。これによって、次のゲームにどういったテーマを採用すべきか?、どの市場を狙うべきかの判断にも役立ちます。また、広告インテリジェンスは強力で、クリエイティブを手がける上で役に立ちます。
Sensor Tower:
ハイパーカジュアルゲームの最大の市場であるアメリカは、最も競争の激しい市場でもあります。こうした中、2022年4月10日には御社の『Draw Saber』がアメリカで最もダウンロードされたゲームチャートで1位を獲得、その後も上位にランクインしていることは注目に値します。
ハイパーカジュアルゲーム市場において、ダウンロード数1位を獲得するために取り組んだ事例はありますか?
カヤック:
ご存知のとおり、ハイパーカジュアルゲーム市場は競争がますます激化しています。
CPIは上昇しており、スケーラビリティテストを通過するのが難しくなってきています。
カヤックではパブリッシング事業には取り組まず、全て社員でゲームを開発しています。仲間と綿密にコミュニケーションをとりながらゲームを作るカルチャーが、試行錯誤やノウハウの蓄積にいい影響を与えているんだと思います。
Sensor Tower:
弊社のレポートによると、2021年中にハイパーカジュアルジャンルのダウンロード数が15%増加するとしており、これはモバイルゲーム全体を上回るパフォーマンスになっています。
このような状況の中、カヤックの次の計画は何でしょうか。モバイル業界でより多くのカテゴリーを開拓するのか、あるいはハイパーカジュアルに集中し続けるのでしょうか?
カヤック:
ハイパーカジュアル市場にビジネスチャンスがある限り、私たちはゲームを作り続けます。しかしながら、市場はますますハイブリッドカジュアルゲームや放置系ゲームの象徴されるような高LTV時代に突入しています。カヤックはこうした分野にも挑戦していきますし、面白い事好きの方がいらっしゃったら個人・法人を問わず、私たちと一緒にゲームを作ってくれることを期待しています。
Sensor Tower:
ハイブリッドカジュアルや放置ゲームは大きなトレンドの1つで、アメリカやヨーロッパではアプリ内広告(IAA)とアプリ内課金(IAP)を組み合わせたハイブリッドマネタイズの採用が進んでいるようです。この分野においてカヤックは日本のパイオニア的存在であり、今後世界でのさらなる活躍が期待されます。
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Sensor Towerの紹介
Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立された、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。
現在、Sensor Towerには、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、ソウル、北京など、世界中にオフィスが点在しています。 弊社日本オフィスは東京都渋谷区にかまえられ、チームメンバーは日本のモバイルパブリッシャーをサポートすることに専念しています。ハイパーカジュアルゲームのリーダーとして認知されている面白法人カヤックや、ライブ配信アプリ運営も行っている株式会社ディー・エヌ・エーなどとのパートナーシップを次々と実現しています。日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。
Sensor Tower 日本オフィス代表
谷内 照吾
Shogo Yachi
Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:
https://sensortower.com/ja
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