大型精密空調ユニット『THERMAL CUBE TERRA〈サーマルキューブ テッラ〉』新発売
ー 新冷媒(R32)※1採用で環境負荷を大きく軽減しつつ、大風量を実現 ー
一方、持続可能な社会の実現に向け、地球温暖化につながる温室効果ガスの排出規制が世界で拡大・加速する中、精密空調の分野においても、環境負荷軽減効果に優れた低GWP冷媒への転換は早急に取り組むべき課題です。
『THERMAL CUBE TERRA〈サーマルキューブ テッラ〉』は最大100㎥/minの大風量を備える大型精密空調機として、業界に先駆け新冷媒(R32)を採用した先進の製品です。より大型の恒温ブース構築に対応する空調能力を確保し、生産性向上を図るとともに、従来の冷媒と比べてGWP値(地球温暖化係数)が約60%以上減※3となる、地球温暖化への影響が少ない新媒体(R32)を採用することで、サステイナブルな社会の実現にも貢献します。
※1:設備用大型精密空調機カテゴリーにおいて(自社調べ)。
※2:どれだけの温室効果があるのかについてCO2を1(基準)として表した値。
※3: R407CとのGWP比較に基づく値。
■開発背景
1997年に採択された「京都議定書」並びに2016年に採択された「キガリ改正」では、温室効果ガスの排出抑制対策が盛り込まれ、経済産業省より地球温暖化対策における施策が示されました。空調機の冷媒として使用されるハイドロフルオロカーボン類については、二酸化炭素換算での排出量を2013年度比で2030年度に32%減、2050年度には100%減とする削減目標が設定されています。
このような状況下、精密空調機製造メーカーである当社では低GWP冷媒を使用した製品の拡充を重要なミッションと捉え、主力商品のひとつである「サーマルキューブ(TC)」シリーズでの実現に向け開発を進めてまいりました。
すでに市場には低GWP冷媒を採用する精密空調機が流通していますが、現時点では風量の小さな製品に限られていることから、大型精密空調機への採用が待望されています。
そこで、『THERMAL CUBE TERRA〈サーマルキューブ テッラ〉』シリーズでは、最大100㎥/minの大風量を有する大型精密空調機として初めて、R32冷媒を採用。さらには、スマートな機器操作と管理を実現するカラータッチパネル&UIを実装するなど、現代の社会環境やお客様ニーズを満たす製品として完成度を究めました。
■製品の特長
1.新冷媒(R32)×大風量
新冷媒(R32)採用により地球温暖化への影響を抑制しつつ、最大100㎥/minの大風量を確保することで、より大きな恒温空間の構築に対応します。
2.ガス検知器搭載
微燃性冷媒であるR32の漏えいを検知しアラートで知らせる、ガス検知器を搭載しています。
3.省エネルギー・省スペース設計
高効率省エネモータ搭載送風機の採用により、消費電力の低減を図っています。また、設置スペースは当社従来機と同等のため、低GWP冷媒採用の空調機へ置き換えをスムーズに実現できます。
4.カラータッチパネル採用
ボタンやデータの視認性に優れ、直感的なタッチ操作を実現するカラータッチパネルを採用。各パラメータのワンタッチ入力およびUSBメモリへの出力、ガス漏洩検知等の異常履歴の一括管理など、オペレーションやモニタリングがスマートに行えます。
■対象分野・用途
・半導体分野(露光・塗布・マスク描画装置向け等)
・電子部品分野(基盤の印刷)
・超精密加工分野
・超精密測定・計測分野
■商品仕様
型式: TCD-1004WTC(THERMAL CUBE TERRA)
使用冷媒: R32
処理風量: 100㎥/min(最大)
冷却方式: 水冷式
温度制御精度: ±0.1℃
冷却水温度範囲: 15~32℃
安全対策: ガス検知器、冷媒高圧/低圧センサー、各種ブレーカー 他搭載
■発売時期
2022年5月より、順次販売を開始いたします。
■お問い合わせ先(お客様/報道機関共通)
日本スピンドル製造株式会社 空調・冷熱事業部
〒661-8510
兵庫県尼崎市潮江4-2-30
TEL. (06)6499-5559
E-mail chihiro.arima@shi-g.com
担当者:有馬
このニュースリリースに掲載の情報は発売日現在のものです。
記載の内容は予告なく変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 電子部品・半導体・電気機器環境・エコ・リサイクル
- ダウンロード