JAグループ広島の食農教育プロジェクト「起農みらい塾」の第3期生が、食のイベント会場で学びの成果を披露!
子どもの起業家精神を育む、食農教育×金融教育の進化形
JAグループ広島が2年前から取り組んでいる「起農(きのう)みらい塾」は、今年7月、小学校4~6年生の19名が入塾し、第3期がスタートしました。10年後の食と農、地域に貢献できる次世代の育成をめざし、食農教育に金融や経営の視点を取り入れ、お金のさまざまな働きを理解し、社会に関わる力や自立する力を育てるプログラムで子どもたちの未来をサポートしています。
全9回の授業では、単発のイベントでは得られない学びの質を高めるカリキュラムで構成。異なる学校・学年が集まったチームの中で、人と関わる力を磨くグループワークやプレゼンテーションの場が設けられ、農産物の生産・流通の現場訪問での学びから商品の企画・販売まで、お金を稼ぐビジネス型体験学習を基本に展開しています。
講師はJAグループ広島の各事業の担当職員をはじめ、農業を営みながらタレント活動をする、さいねい龍二さんの他、専門分野で活躍する方を多数招き、子どもたちの成長意欲を引き出す環境に力を入れています。
広島を代表するグルメイベントに出展・販売
10月26日(土)・27日(日)に広島城周辺エリアで開催された『ひろしまフードフェスティバル2024』の会場に起農みらい塾のお店を出展し、販売活動を通じて学びの成果を披露しました。お店の名前は「みらいキッズ レインボーマート」、塾生全員で考えたネーミングです。授業でお世話になった講師の皆さんの協力で仕入れた商品は、ジャガイモやサトイモ、ピーナッツ、小麦粉、きな粉、スイーツ、ドリンクなど栽培方法や素材にこだわった農産物や加工品で、売値は塾生自身が設定しました。起農みらい塾の販売活動では過去最多14種類の商品が並び、看板やポスター、チラシ、メニュー表、値札など販売用のツールもすべて塾生の手作りです。
初日の午前10時、会場のひろしまスタジアムパークにて、販売・呼び込み・会計などの担当に分かれてお店がオープン。広島県内の市町や企業・団体のブースが多数並ぶなか、起農みらい塾のお店に足を止めてもらうために、大きな声で宣伝しながらチラシを配り始めました。お店が賑わってくると商品の準備や接客で忙しくなりましたが、仲間同士助け合って最後まで頑張りました。
お客様の声:
「子どもさんが販売している姿がかわいらしいですね。おすすめの商品をしっかり伝えてくれて、説明もわかりやすかったです。お店の雰囲気も手作り感があって楽しくお買い物ができました」
塾生〈4年生/女〉の声:
「呼び込みのとき、声を出すのが恥ずかしかった。でも、慣れてきて、お客さまが増えてきたのがうれしかったです!」
塾生〈4年生/男〉の声:
「お客さまと目を合わせて笑顔で対応することができた。なかなか売れない商品もあったので、もっとアピールすればよかった」
塾生は販売の楽しさと難しさを実感したようです。
イベント全体の来場者数は2日間で22万4,000人(実行委員会発表)。大きな舞台で販売した経験は、きっと今後の人生において役立つはずです。
振り返れば、続いている成長の足跡
今回の販売活動を迎えるためには、これまでの授業は一つとして欠かすことができませんでした。起農みらい塾が掲げる「食農教育×金融教育」のプロローグとして、お金の働き(モノ・サービスに対しての価値)や食を支える農業についての学びから始まり、農産物直売所では価格の成り立ちを教わり、消費者の行動・意識を探るために来店者へのインタビューを実施しました。
酪農家の問題の解決策を導くグループワーク、農家宅での自然栽培の学習、起業家の成功の秘密を知る授業など初めてづくしの学び。塾生にとっては、大人たちとふれあい、社会の扉を開く新鮮な体験であり、ビジネス感覚を磨くためには必要なカリキュラムでした。今回の販売活動ではそれが活かされ、商品の背景やそこに込められた思いを理解し、お客さまへの心配りを忘れずに接客する、塾生の成長を示す場になりました。
「起農みらい塾」は未来を創る、子どもたちの挑戦です。ここで学び成長していく塾生が、どのようなソーシャルイノベーションを起こしていくのか、ワクワクするプロジェクトにご注目ください。
学びの様子は、ホームページにて「授業レポート」として随時紹介しています。
起農みらい塾 HP:https://www.jabankhiroshima.or.jp/mirai/miraijuku/
■ —食と農で学ぶ、生きるチカラ—「起農みらい塾」について
「起農みらい塾」は食や農、地域が直面する課題に子どもたち自身が気づき、問いを立てることからはじまります。実際に現場でリアルな声を聞き、お金の働きを意識してビジネス視点で解決への手がかりを探し、解決策を立案、実践、検証、すべてのプロセスを自主的に行います。学びの楽しさと達成感を得ながら発想力・思考力を養う、変化と成長を促す探究サイクルを基盤にしたカリキュラムです。社会とのかかわりを理解し、起業家的な素養や能力を磨き、これからの未来のため、社会に役立つ行動を積極的に起こせる力をもつ子どもたちを育てます。
◎カリキュラム作成・運営/ディレクター:大野圭司(おおの・けいじ)氏
株式会社ジブンノオト(本店:山口県大島郡周防大島町) 代表取締役 キャリア教育デザイナー
◎運営サポート:豊永大将(とよなが・だいち)氏〈他 大学生スタッフ〉
学習塾エデュパーク(本部:広島市南区)、キャリア教育講座『ミラコラプロジェクト』統括責任者
・「起農みらい塾」の概要
名称:JAグループ広島 食農教育プロジェクト 「起農みらい塾(第3期)」
開催日程:2024年7月~11月
開催場所:広島県内(広島市・安芸高田市)
主催:JAグループ広島
協力:エデュパーク、広島県商工労働局イノベーション推進チーム
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinoumiraijuku/
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