埋没する再生可能エネルギーの利活用のため部分供給を活用した電力需要創出の取り組み(上げDR)の実証に合意
カゴメ那須工場と茨城工場は、2024年4月より、出力抑制※3が見込まれる土・日・祝日の日中※4において、リアイバリューからの上げDR要請に基づき電力需要の創出を試み、当該電力需要に対して、出力抑制によって比較的リーズナブルな市場価格で調達される電力をグローバルエンジニアリングの部分供給により受けることで、本来出力抑制により埋没してしまう再エネの利活用に貢献します。
出力抑制は、社会コスト全体を抑制しつつ、再エネの最大限の導入を進める上で必要なものである一方、出力抑制量を可能な限り低減することは必要不可欠とされ、昼間の電力需要創出に向けた様々な取り組みが始まっています。
本実証では、上げDRの実運用を通じた、連絡体制、依頼タイミング、実効性、経済性等の確認・検証を行い、今後の部分供給を活用した有効な上げDRの取り組みに繋げていくことを目指します。
3社は、本実証で得られる知見を活用し、今後も実効性のある取り組みで、持続可能な地球環境の実現に貢献してまいります。
(注1):部分供給とは、「複数の小売電気事業者から一需要場所に対して、各々の電気が物理的に区分されることなく、1引き込みを通じて一体として供給される形態」をいう。横切り型、縦切り型、通告型などのパターンがある。
(注2):上げDemand Responseの略、電力の需要と供給のバランスにおいて、供給が過多となってしまう時間帯に電力需要を創出する取り組みのこと。
(注3):電力供給が需要を上回ると見込まれる場合において、需給バランスを確保するために行われるもの。2018年に初めて九州エリアで行われ、2023年には東京電力を除く9電力エリアで実施されている。
(注4):旧一般電気事業者(東京電力エナジーパートナー㈱)の定める休日と土曜日を対象日。
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