ウクライナ難民の9割を占める、女性や子どもたちの越冬支援に向けて、国際NGOがクラウドファンディングを開始

世界100か国以上で活動を行う国際NGO「CARE」の一員ケア・インターナショナル ジャパンは、クラウドファンディングを通じてウクライナの女性と子どもたちの越冬支援を呼びかけを開始

途上国の「女性や女子」の自立支援活動を行うケア・インターナショナル ジャパンは、厳しい冬を迎えているウクライナの女性や子どもたちに、必要な物資、心のケアのサポート、そして自立に向けた教育・就労支援など未来を見据えた支援を届けるために、クラウドファンディングを通じて、寄付の呼びかけを開始した

途上国の「女性や女子」の自立支援活動を行う公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン(理事長:目賀田周一郎 事務局:東京都豊島区)は、12月1日から2月28日までの約3か月にわたり、ウクライナ人道支援のためのクラウドファンディングを実施する。

2022年2月のロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、1,500万人以上が国境を越えて避難したが、その9割は女性や子どもたちが占めていた。また、ウクライナ国内においても624万人以上が避難生活を余儀なくされ、その内63%は女性が占めている*。
*出典:CARE International News “3 months of war in Ukraine: Voices from the humanitarian frontlines”
https://www.care-international.org/news/3-months-war-ukraine-voices-humanitarian-frontlines

ケア・インターナショナル ジャパンは、世界100か国以上で活動する国際協力NGO「CARE」の一員として、世界中にはりめぐらされたグローバルネットワークと、緊急人道支援における豊富な実績を活かし、人身売買や性的搾取などのリスクにさらされている女性や子どもたちに対して、ジェンダーの専門的視点を取り入れた適切な保護やサポートを行っている。

戦争によって突然日常を奪われた女性や子どもたちに向けて、厳しい冬を越えるために必要な物資や心のケア、自立に向けた教育・就労支援など未来を見据えた支援を届けるため、クラウドファンディングを通じて、支援を呼びかけている。

【クラウドファンディング概要】
■タイトル: 「ウクライナ支援|難民の9割を占める女性・子どもたちの明日を支えたい」
■期間:    2022年12月1日(木)~2023年2月28日(火)※予定
■目標金額:  300万円
■URL:   https://readyfor.jp/projects/care_ukraine_winter

【参考情報】
今、最も必要とされている「4つの支援」
1. 極寒の中を避難する人々に、温かい寝床を提供するシェルター

 ウクライナではエネルギーインフラへの攻撃が続き、厳しい冬を迎えるなか、再び、国境を超える人々が増加している。移動中に宿泊場所を見つけられない人々は野宿するしかなく、これから厳しさをます冬本番では凍死の危険もある。
 CAREは、現地のパートナー団体とともに、避難場所の運営支援を強化している。また、キャッシュカードでの多目的な経済支援や、食事、交通、住宅支援、心のケア、語学講座などのサービスも提供し、不慣れな土地での暮らしを手助けしている。

 

   シェルター「ウクライナ・ハウス」の様子
   ©Raegan Hodge/CARE

2.戦争によってトラウマを抱えた人々への心のケア
 戦争によって、1,000万人以上の女性と子どもが悪影響を受け、ウクライナ難民の3分の1がうつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症すると予想されている(2022年8月時点)。
 CAREは、現地のパートナー団体を通じて、心理社会福祉士を雇用し、戦争の影響を受けた人々に必要なカウンセリングサポートを提供している。さらに、家族や子どもへの支援活動のほか、匿名でのホットライン開設などを通じた情報支援なども行っている。
 また、人々が自分の感情を適切に処理し、有効な対処法を学ぶのに役立つガイドブックを制作し、配布している。メンタルヘルスの専門家と直接話すことに抵抗がある人も少なくないことがこの背景にある。

  トラウマやパニックとの向き合い方を学べる冊子の配布活動
  ©CARE/Roman Yeremenko

3.ウクライナ国内での戦闘激化により、病院や施設等で医薬品や医療機器が不足
 CAREはパートナー団体とともに、病院やそのほかの医療施設をサポート。キーウ、ジトーミル、ハルキウなどの地域において、戦争で負傷した人々の命を救うために、献身的に働いている医師たちをサポートするとともに、医薬品や麻酔器、人口呼吸器、電気ベッド、高性能な医療機器などを提供している。

   ▼動画「【ウクライナ国内への医療支援】キーウ市第4病院からのメッセージ」


4.ウクライナ難民の90%を占める「女性や子どもたち」への支援
 CAREの強みであり、最大の特徴は、社会的に弱い立場におかれた「女性と女子」にフォーカスした支援展開。
 戦闘から逃れるために、混乱の中、疲れ果てて国境に到着する女性や子どもたちが人身売買や搾取の危険にさらされることのないよう、難民登録をサポートし、付き添い、次の避難場所までの交通機関の調整を行うなど、様々な支援を実施。また、母親が安心して授乳ができるスペースの支援や、おむつや粉ミルクなど乳幼児を伴っての避難に際して必要となる物資の支給など、妊産婦への支援にも力を入れている。


【団体情報】
国際協力NGO「CARE」についてhttps://www.careintjp.org
CAREは、1945年から100か国以上で人道支援活動を実施してきた世界最大級の国際協力NGOです。現在、9,300人の高度な専門性をもつスタッフが、100か国以上において年間6,300万人に対し、自立のための支援を行っています。緊急人道支援においては、世界中にはりめぐらされたグローバルネットワークと、これまでの実績を活かして、近年では、シリア難民やロヒンギャ難民への人道支援、またアフガニスタンでの緊急支援などを通じて、大規模な支援を提供している。

 公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンについてhttps://www.careintjp.org/about/history.html
世界100か国以上で活動する国際協力NGO「CARE」の一員。第二次大戦後、米国市民が欧州の親戚らに緊急物資の詰まった「CAREパッケージ(ケア物資)」を届けたことが団体発足のきっかけ。ケア物資は、日本にも届き、1,000万人の日本人が支援を受けた。その支援を受けた人々が次は世界に恩返しをと、1987年5月、現在のケア・インターナショナル ジャパンを設立。災害時の緊急・復興支援や「女性や女子」の自立支援を通して貧困のない社会を目指している。本年、創立35周年を迎えた。

 以上

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会社概要

URL
https://www.careintjp.org
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
電話番号
03-5950-1335
代表者名
目賀田周一郎
上場
未上場
資本金
-
設立
1987年05月