自然体験型学習「プラネタリーヘルス・ツーリズム」本格始動【江府町】×tenrai×Bisui Daisen
鳥取県江府町を拠点に大山流域から身体を通して人と地球の関わりを学ぶ新しい体験プログラム
鳥取県江府町(町長:白石祐治)とtenrai株式会社(鳥取県江府町、代表取締役医師 桐村里紗 ※以下 tenrai)は、2022年11月に締結されたプラネタリーヘルス推進(注1)にかかる連携と協力の協定を結び、事業を行ってきました。この度、桐村里紗医師が代表を務めるプラネタリーヘルス・イニシアティブ(注2)の第1号パートナーとして、一般社団法人Bisui Daisen(鳥取県米子市 、代表理事 大原徹※以下 Bisui)と共同で、江府町を含む大山流域でのプラネタリーヘルス・ツーリズム事業(ホームページ)を開始します。
2023年春より、豊かな水を湛える奥大山を重要な自然資本と位置づけ、環境を守り再生することを掲げる江府町において、桐村医師監修のもとに行われた大山流域での「身体を通して水から人と地球の関わりを学ぶ」プログラムを用いた実証実験をもとにしたツアー商品を「プラネタリーヘルスツーリズム」として、2024年4月よりBisuiによって本格的に提供開始します。
プラネタリーヘルスツーリズムは、環境に配慮するエコツーリズム、環境を再生するリジェネラティブツーリズムをさらに発展させた新しいツーリズムです。
豊かな大山が育む源流から海に続く流域の水を身体で感じながら、地域の気候風土・歴史文化、古来からの智慧や精神性を踏まえた食や体験、環境の再生(リジェネレーション)活動を通じて、自らの心身の健康・ウェルビーイングと地域、自然環境の健康を実現する生き方や関わり方を体得します。
企業研修としての実施により、グレートトランジッション(大転換)の時代に企業人に求められる健康や環境へのリテラシー向上が期待されます。
将来的には、大山山麓、流域全体の連携をはかりながら、山陰エリア全体を体験型の学びの場とするプラネタリーキャンパスを構想しています。
山陰エリアは観光庁が選ぶ「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりモデル観光地」にも選定されており、歴史文化・気候風土を生かしたプラネタリーヘルス・ツーリズムとして国内にとどまらず、国際的な観光に生かしていく考えです。
プラネタリーヘルス・ツーリズム【SUSA】
ウェブサイト:https://tenrai.co/pht/
監修医プロフィール
桐村里紗 (Lisa Kirimura M.D.)
tenrai株式会社 代表取締役/医師・認定産業医
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻道徳感情数理工学講座共同研究員
公益財団法人日本ヘルスケア協会プラネタリーヘルス・イニシアティブ代表
著書『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)他。
体験した有識者コメント
【一般社団法人Ecological Memes 代表理事 小林泰紘氏】
大山流域での「プラネタリーヘルスツーリズム」は、人と自然環境の関わり方が大きく問い直されている現代において、非常に先駆的かつ重要な取り組みであると感じました。Ecological Memesで協働させていただいたフィールドワークや企業研修の参加者からも大変に好評で、大山流域の水を全身で感じ、気候風土や歴史文化と深くつながり、環境再生活動に関わることによって、身体を通じて体得される学びや心身の変化は、これからの時代の地球市民やビジネスリーダーにとって必須のリタラシーとなるでしょう。従来のツーリズムや自然体験をさらに発展させ、さらには人間中心主義に閉じこもってきた現代社会に風穴をあけ得る本取り組みに大きな可能性を感じてやみません。期待しています。
【一般社団法人OneGeneration 鮎川 詢裕子氏】
自然の摂理の中に身を投じ、自分がその一部であることを身体を通して知る・わかってしまう」体験は、まさしく「Deep Dive into Regeneration」そのものです。自らの存在の源泉に触れ、生命としての視座から世界を観た時、世の中がガラリと変わって見えてくることでしょう。自分とは何か、いかに生きるのかに目覚める旅です。
注1:プラネタリーヘルスとは?
プラネタリーヘルス(Planetary Health)とは、2015年に“The Lancet”において提唱され、国際的なWorld Health Sumit2015(独・ベルリン)にて発表された、国際的に推進される最も包括的なヘルスケア概念で、人の健康と社会・地球の健康を一体と捉え、その全体の健全性を実現していくものです。国際的に学際的研究、分野を横断した連携による社会実装や人材育成が求められています。
SDGs達成への包括的アプローチであり、国際的に掲げられたネイチャーポジティブ「2030年までに自然の損失を回復軌道に乗せ、2050年までに自然を完全に回復させる」ビジョンを包含します。
国際的な流れを受けて、2023年7月に公益財団法人日本ヘルスケア協会(東京都千代田区、代表理事 今西信幸)は、桐村医師を代表にプラネタリーヘルス・イニシアティブを設立し、江府町を先行事例に、全国のローカルエリアにおいて官民連携による社会実装、また分野を横断した連携と人材教育をリードしています。
Safeguarding human health in the Anthropocene epoch: Report of the Rockefeller Foundation-Lancet Commission on planetary health. In The Lancet (Vol. 386, Issue 10007, pp. 1973–2028).
注2:プラネタリーヘルス・イニシアティブ
団体名:公益財団法人日本ヘルスケア協会プラネタリーヘルス・イニシアティブ
本部所在地:東京都中央区日本橋横山町6-8 NH2 Bldg.2階
協会会長:今西信幸
イニシアティブ代表:桐村里紗
活動内容: プラネタリーヘルスの普及及び実践的学びの共有・社会実装推進
各分野におけるプラネタリーヘルスの推進と分野を横断した連携他
設立:2023年7月27日
ホームページ:https://jahi.jp/phi/
【鳥取県江府町概要】
鳥取県江府町は、中国地方最高峰「大山(だいせん)」の麓、南側「奥大山」に位置する、人口最小の鳥取県の人口最小の町です(人口2,514人 2024年2月時点) 。
町の資源は、奥大山の豊かなブナ林が育む水であり、天然水の採水地になっています。
おいしい”水”を育む豊かな自然環境と、奥大山の雄大な自然景観を背景として周囲と調和した農村風景や美しい街並み景観に恵まれた地域です。
「美しい自然景観に抱かれた、おいしい水を育む3000人の楽しいまち」という将来の希望の姿を実現するために、「水のふるさとSDGs宣言」を掲げ、全国に先駆けて「プラネタリーヘルス」を社会実装するローカルエリアとして、新たなチャレンジに積極的に取り組んでいます。
住所:〒689-4401 鳥取県日野郡江府町大字江尾1717番地1
自治体HP:https://www.town-kofu.jp/
【tenrai株式会社概要】
社名:tenrai株式会社
本社所在地:鳥取県日野郡江府町江尾420
代表取締役医師:桐村里紗
事業内容: プラネタリーヘルス社会実装事業・行政委託事業 他
設立:2018年2月23日
【一般社団法人Bisui Daisen概要】
社名:一般社団法人 Bisui Daisen
本社所在地:鳥取県米子市淀江町今津50−1
代表理事:大原徹
事業内容: 旅行業・体験コンテンツ造成事業・
宿泊施設事業者の連携推進事業 他
設立:2022年4月15日
鳥取県知事登録旅行業務第4ー94
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