コインタックス株式会社、SalesforceのAgentforceを支援する不動産会社向け『AI搭載営業支援パッケージ』の提供開始を発表

AIとMAを活用した営業支援パッケージでお客様の営業現場が抱える『3つの課題』を突破するシステム作りを支援

コインタックス株式会社

2025年11月5日 15時53分

コインタックス株式会社は本日、Agentforce向けに新たな『AI搭載営業支援パッケージ』の提供開始を発表します。このサービスはSalesforceの「Agentforce」と「Account Engagement」を活用し、不動産会社向けに顧客の希望条件に基づいた最適物件の自動提案や、継続的なフォローアップを自動化する機能を提供します。『AI搭載営業支援パッケージ』を利用することで、お客様は営業現場の工数削減と対応品質の標準化を実現できます。

背景（現状の課題）

不動産営業の現場では、長年「提案精度」と「業務効率」はトレードオフの関係にあると考えられてきました。

例えば、顧客一人ひとりの希望条件を丁寧にヒアリングし、数十件の物件情報を精査して最適な提案を作成しようとすれば、1件あたり数時間を要します。
しかし、対応できる顧客数には限界があり、多くの見込み客へのフォローが後回しになってしまう。
一方で、効率を優先して画一的な提案を一斉送信すれば、顧客の細かなニーズとのミスマッチが生じ、成約率は低下します。

『丁寧な対応を追求すれば対応件数が減り、スピードを重視すれば提案の質が犠牲になる』
このような構造・考え方こそが、不動産業界の発展を妨げてきた要因ではないでしょうか。

特に日本の不動産市場では、顧客の細かな希望条件（例：日当たり、騒音、治安など）が成約を大きく左右するため、情報を正確に把握し適切な提案につなげる仕組みが不可欠です。

しかし従来の手法では営業担当者の負担が大きく、次のような『3つの課題』が浮き彫りになっていました。

属人化した営業活動
経験や勘に依存した提案スタイルにより、若手担当者の育成や組織全体の生産性向上が困難
顧客対応の抜け漏れ/タイミングのズレ
手作業によるフォローや再提案の遅れで、商談機会を逸失
情報の選別・提案に工数がかかる
顧客条件と膨大な物件情報の突き合わせに時間と労力を要し、提案品質にばらつきが生じやすい

Agentforceは、業務のワークフローの中で、信頼できる自律的なAIエージェントでチームを補強するための、企業向けのデジタル労働プラットフォームです。AIエージェントを作成・カスタマイズするためのツール一式に加え、セールス、サービス、マーケティング、コマース、MuleSoft、Tableau、Slack、パートナーなど、あらゆるユースケースに対応する構築済みスキルのライブラリが用意されています。

お客様は『AI搭載営業支援パッケージ』を通じて、こうした営業現場の構造的な課題の解決が可能になります。

ソリューション概要

本パッケージは、AgentforceとAccount Engagementを連携させ、不動産営業における繰り返し業務や情報分析を自動化します。なお、主要な機能は以下の通りです。

※1 Agentforce：Salesforceが提供する信頼性が高く、包括的で拡張性に優れ、オープンなAIエージェントのプラットフォーム

※2 Account Engagement：Salesforceにおけるマーケティングプラットフォーム

顧客アンケートの自動収集と初期提案の自動化
顧客の希望条件をフォームで収集し、AIが分析。
最適な物件を自動抽出・提案することで、初動対応の質を向上させます。
AIによる物件スコアリングと優先提案
希望条件を基に各物件へスコアを付与し、高スコア物件から優先的に提案します。
従来のシステムでは対応が難しかった「日当たりの良さ」「静かな環境」「治安の良いエリア」といった定性的な情報も、AIが総合的に評価・スコアリング。
担当者の経験に左右されず、効率的かつ高精度な営業活動を実現します。
フォローアップの自動化
Account Engagementを活用し、一定期間後に自動で新しい物件を提案。
問い合わせ後の継続的な追客をAIが担い、営業機会の最大化を図ります。

導入効果

提案までの工数を削減し、担当者の負担を軽減
顧客情報の整理、物件の選定といった定型業務をAIが自動処理。
営業担当者は商談や関係構築といった本質的な業務に集中できます。
顧客対応の抜け漏れを防ぎ、商談機会を最大化
Account Engagementによるシナリオ配信で、タイミングを逃さず継続的にアプローチ。
手作業では見落としがちな「フォロー忘れ」や「再提案の遅れ」を防ぎ、見込み顧客の取りこぼしを大幅に削減します。
提案精度の均質化により、組織全体の営業品質を底上げ
AIによる定量・定性データのスコアリングにより、ベテランの知見を標準化。
特に新人・若手営業担当者でも高品質な提案が可能となり、育成スピードの向上も期待できます。

今後の展望（コインタックス株式会社代表・田辺拓也コメント）

当社は今後もAIなどの先進技術を活用し、不動産業界における営業DXを一層推進してまいります。

特に、Salesforce「Data 360」を活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)検索の導入などにより、顧客の問い合わせ内容や過去の商談履歴、物件データベースなど、社内に蓄積された膨大な情報を横断的に検索・活用することで、さらに精度の高い提案と迅速な顧客対応を実現してまいります。

属人化から標準化へ、そして効率化から顧客価値創出へ。

当社は、不動産営業の新しい未来を切り開くソリューションを提供し続けます。

【Salesforce のコメント】

株式会社セールスフォース・ジャパン専務執行役員アライアンス事業統括本部統括本部長の浦野敦資は次のように述べています。

「AI搭載営業支援パッケージは、お客様の力を引き出し、それぞれのビジネス課題を解決へと導くことで、お客様の成功を支援するという同社のコミットメントを体現するものです。Agentforceは日々進化し拡大を続けており、コインタックス株式会社のお客様がその価値を実感しながら、どのような成果を成し遂げていくのかを楽しみにしています」

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