4代続く清水焼窯元が陶器の技術を生かしペットの遺骨灰を石珠に手元供養できる新サービスを開始
~ 遺骨灰を1200℃以上で焼結、不純物がほぼ混ざらない世界初の技術で特許を取得 ~
京都の伝統工芸士・清水焼の窯元4代目山川敦司(京都市)は、ペットの供養・埋葬方法に悩む人々の増加を受け、ペットの遺骨を石珠にして手元供養できるご遺骨加工サービス『想久の石珠』(そうくのたま)を12月12日より本格始動します。窯元であることの技術と経験を生かし、不純物をほとんど混ぜることなく遺骨灰を石化・焼結させて加工する世界初の技術で、2022年4月に特許(第7055504)を取得しています。
ペットの手元供養のニーズから「遺骨そのものを陶器のように」- 約10年の研究
家族同然のペットを手厚く供養したいというニーズは年々増加しています。しかし墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)の定めや宗教的な価値観から、人間が入る墓地・霊園の多くはペットの遺骨を収容できません(参考資料参照)。多くはペット霊園や自宅の庭に埋葬しますが、「近くにペット霊園がない」「庭などがなく埋葬できない」などの問題や、遺骨を手元に置いておきたいという方も多くいます。
当代表・山川は、親の死やペットの死を経験し、供養について考える中、手元供養の骨壷の依頼を受けたことを機にこの問題に関心を持ち、陶器製作のプロとして、手元供養の骨壷ではなく、ご遺骨そのものを陶器のように固めることは出来ないかと研究を開始。約10年の研究の末、遺骨灰の含有量を10割近く残したまま様々な形に成形することに成功しました。
お守りや部屋での供養など、それぞれの供養の形を実現
「想久の石珠」は遺骨灰を好きな形に成形し、火葬温度をはるかに超える1200℃以上で焼き上げ、石珠にします。樹脂で接着したり、遺骨を薬剤で溶解してガラス化するといった他社商品はありますが、遺骨以外の不純物が多く含有されるのに対し、「想久の石珠」は遺骨灰の含有量が10割近く、不純物はほとんどありません。握りしめても壊れず高い耐久性・不可燃性を誇ります。丸型だけでなく、ハート、星、ペットに似せた形など、それぞれの想いを形にします。お守りのように携帯したり、ペットがいつもいた場所に飾ったり、家族でそれぞれの想いの石珠を持つことも可能。料金は遺骨灰の量や成形オプションに応じます。
公式サイト( https://soukunotama.com )から注文を受け付けています。
本件に関する問い合わせ先
山川製陶所 想久の石珠 山川敦司
〒605-0974 京都府京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町7
TEL:075-531-5466
E-mail:info@soukunotama.com
URL:https://soukunotama.com
<参考資料>
商品概要・サービスの流れ
オンラインにてお申し込み→ご相談・お見積もり→ご契約→お支払い・ご遺骨送付→製作→お届け
基本料金 遺骨量30gまで・3万円〜 50gまで・5万円〜 80gまで・8万円〜 100gまで・10万円〜
粉骨される方、加工(絵付など)される方は、別途料金が必要です。
ペットの供養の現状
廃棄物処理法第2条の「廃棄物の定義」には動物の遺体が含まれており、ペットの遺体は法的には廃棄物となります。自分の庭に土葬することはできますが、腐敗による異臭や感染症が発生するなどの恐れがあります。
火葬する場合、自分で火葬するのは違法(廃棄法第16条)になるため、地方自治体か民間業者に依頼することになります。地方自治体に頼むと他のペットと合同火葬されることが多く、ご遺骨は戻ってきません。廃棄物として扱われることもあり、自治体によって扱いは様々です。
民間業者は色々なプランがあり、個別火葬にすればご遺骨を持って帰ることができます。
ご遺骨の埋葬方法は、ペット霊園・海洋葬・樹木葬など様々です。一緒にお墓に入りたいという方もいらっしゃいますが、残念ながら、人間が入る墓地・霊園は認めていないところが多いのが現状です。火葬する墓地、埋葬等に関する法律の第1条では墓地の管理が、国民の宗教的感情に適合して行われなければならないと定めています。現実として、動物が一緒にお墓に入ることに抵抗感を持つ人は少なくないということです。
「想久の石珠」にすれば、庭に置いても安心です。手元供養も色々できます。お墓に埋葬した場合少しだけ持っておくこともできます。自分のお墓に置いてもらうことも可能です。
資料 サイト名:INUNAVI(いぬなび) URL: https://inunavi.plan-b.co.jp
この様に、ペットの葬儀をする人、手元供養を望む人、ペットは家族の一員であり手厚く供養したい人が増えています。
山川敦司プロフィール
1962年 京都東山区泉涌寺に生れる
1982年 京都府立陶工訓練所に入所
1983年 同所修了と同時に京都市立工業試験所に入所
1984年 同所専科に進む傍ら茶道を学ぶ
1985年 同所専科修了
2006年 大徳寺孤蓬庵 小堀卓巌和尚より「泉聲窯」「夕陽」の号を受ける
2008年 祇園祭月鉾記念茶会の銘々皿を製作
2008年 伝統工芸士認定
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