JパワーとSIRC(サーク)は資本提携し機器個別計測用計量器の開発に向けた共同検討を行います
電源開発株式会社(以下「Jパワー」、本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:菅野 等)と、株式会社SIRC(以下「SIRC」、本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:髙橋 真理子)は、SIRCの第三者割当増資をJパワーが引き受け出資するとともに、両社で「機器個別計測用計量器」の開発に向けた共同検討を行うことを定めた覚書を締結しました。
SIRCは、電力・電流・角度・周波数変換をリアルタイムに計測できる多機能・高機能の超小型センサ「SIRC デバイス」の技術を活用しながら、製造業向けのDXソリューションを展開しています。これまで取り付けが困難だった箇所に後付け設置が可能な各種センサと、同社が提供するクラウドサービス等を組み合わせることで、「電力需要のきめ細やかな予測や制御に活用する脱炭素DXソリューション」、「アナログ機械の保守点検及び生産効率化をめざすアナログDXソリューション」、「老朽インフラの保守メンテナンスや異常探知を実現するインフラDXソリューション」の提供を行い、独自のセンシング技術を通して社会課題の解決を目指しています。
Jパワーは、SIRCとの資本提携により、Jパワーが取り組むエネルギーソリューションビジネスや水環境事業における技術的な協力を期待しています。
また、2050年カーボンニュートラルの達成に向けては、再生可能エネルギーの導入拡大だけでなく、これら電源の出力変動の平準化に寄与するディマンド・レスポンス(以下、「DR」)が今後さらに必要となります。こうした状況下、日本国内のDRポテンシャルを拡大する可能性のある機器個別計測の実現に向けて、JパワーとSIRCは、機器個別計測用計量器の開発に向けた共同検討を進め、SIRCが持つIoTセンシング技術と、Jパワーの発電事業等で培ってきた技術やノウハウを融合し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
Jパワーは、新たな領域への挑戦の一つとして、「イノベーションの実装加速化」を中期経営計画に掲げており、本件は13社目のスタートアップ出資となります。Jパワーは、2021年2月に掲げた「J-POWER"BLUE MISSION 2050"」に基づき、Jパワーのアセット・ノウハウとスタートアップ企業等の技術・アイデアを融合させ、カーボンニュートラルや分散型社会への社会実装を加速していきます。
【ご参考】
■ディマンド・レスポンス(Demand Response)
エネルギーの需要側が、電力供給状況に応じて消費パターンを変化させること。
■機器個別計測によるDR
受電点の計量器ではなく負荷設備近傍に設置した計量器による電力量計測のこと。
DRの調整力供出量は、現行制度では受電点での計量値により評価されていますが、需要規模に対してDRの調整力供出量が相対的に小さい場合、需要変動の影響を大きく受け、供出した調整力供出量が評価されない場合があります。再生可能エネルギー導入拡大に伴い、DRの重要性が高まっていることから、2026年度以降、機器個別計測による調整力評価が開始されることで検討が進んでいます。
【SIRC主要商品・サービス】
IoT電力センサユニット
工事不要・取り付け15秒で装置ごとの有効電力を計測。
IoT角度センサユニット
既存のアナログメーターに後付けすることでIoT化を実現。
SIRCクラウド
計測したデータの自動グラフ化や、CO2排出量の自動記録、閾値設定によるお知らせ機能を搭載。
【各社情報】
電源開発株式会社
設立日:1952年9月16日
事業内容:電気事業
株式会社SIRC(サーク)
設立日:2015年2月18日
事業内容:SIRCデバイスを活用した商品開発および販売、省エネルギーソリューションの提供、乗算デバイスを活用した研究開発事業
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