英語を話せれば年収950万？！アンケートで見えた「日本で働く外国籍エンジニアのリアル」

外資系エンジニアの年収中央値は日本企業よりも47%高く、リモートワーク不可の職場では転職を希望するエンジニアが増える傾向も判明

英語を話すエンジニア人材に特化した求人サイトを運営するTokyoDev株式会社（所在地： 長野県北佐久郡軽井沢町、代表取締役：ポール・マクマホン）は、日本在住のソフトウェア開発者を対象にアンケートを実施。

給与、勤務形態、使用している技術、語学力などの項目について、814名からの回答結果をまとめました。

＜アンケート結果のハイライト＞

年収の中央値は昨年と同じ850万円

・外資系企業で働くエンジニアの年収中央値は日本企業よりも47%高い結果に（2023年の73%からは差が縮小）

・英語を話すエンジニアの年収中央値は950万円で、英語を話さないエンジニアは550万円

リモートワークが減少し、その分ハイブリッドワークが増加

・リモートワーク不可のエンジニアの39%が転職を希望

・リモートワークが可能かを重視する外国籍エンジニアは49%

男女間の給与格差はいまだに大きい

・女性エンジニアの年収中央値は男性よりも46%低く、いまだに男女間の給与格差が存在する実情が明らかに

日本で働く外国籍エンジニアの満足度は高い

・回答者の62%が日本で働くことに満足

・70%がワークライフバランスがいいと回答

今年はアンケートの全回答結果を日本語でも公開しています。

詳細はhttps://2024.surveys.tokyodev.com/ja-JP/ でご覧いただけるほか、各データをご自身の関心に合わせてカスタマイズして分析していただくこともできます。

＜アンケート結果のハイライト詳細＞

日本で働くグローバルエンジニアの年収中央値は昨年と同じ

回答者の年収中央値は850万円で昨年から横ばい。年収が2,000万円以上と答えたのは回答者の10%でした。

外資系エンジニアの給与は日本企業よりも47%高い

外資系企業で働いているエンジニアの年収中央値は、日本企業よりも47%高い結果となりました。

経験が浅い回答者での差はごくわずかですが、経験年数が10〜20年のエンジニアで比較すると外資系企業の年収中央値のほうが日本企業よりも75%以上高くなりました。

英語を話すエンジニアのほうが高給与

流暢にまたは常に英語を使うエンジニアの年収中央値は950万円で最も高くなりました。

一方、英語を全くまたはめったに使わないエンジニアの年収が最も低く、中央値は550万円でした。

リモートワーク不可のエンジニア39%が転職を希望

リモートワークの機会や時間が少ないエンジニアほど、転職を希望する傾向が高いことが示されました。例えば、リモートワークができないという回答者では39%、フルリモート可能なエンジニアでは10%が転職活動中と回答しました。

男女別のエンジニア経験年数と給与に、いまだ大きな差

男性の経験年数中央値は7年で、女性は6年でした。また、男性の25%が13年以上の経験があるのに対し、女性は9年と短く、シニアレベルの経験年数に達する女性が極めて少ない実情が明らかになりました。

この経験年数の差は、男性エンジニアの年収中央値のほうが女性よりも46%高くなっている一因と考えられます。しかし、同じ経験年数で比較してもなお、男性エンジニアの年収のほうが高いことに変わりはなく、経験年数に比例して給与格差が広がることも示されました。

日本で働く外国籍エンジニアの満足度は高い

回答者の62%が日本での仕事に満足またはとても満足していました。

また、ワークライフバランスが悪いと言われがちな日本ですが、今回の調査では回答者の70%が「職場のいいところ」としてワークライフバランスのよさを挙げました。

TokyoDevが毎年実施する調査では、日本で働く外国籍エンジニアのリアルな現状を知ることができます。

勤務先や性別、経験年数による年収の差や日本語・英語能力、現場で使用している技術などに関する回答は、項目別にデータ化しています。外国籍エンジニアを採用してグローバルなエンジニアチーム構築を目指す企業にも参考になる情報が満載です。

https://2024.surveys.tokyodev.com/ja-JP/ でアンケート結果の全容をぜひご確認ください。

＜アンケート概要＞

概要：英語を話す様々な国籍の日本在住エンジニアの働き方や給与、技術に関する調査

調査方法：TokyoDev株式会社に登録しているエンジニアなどによるインターネット調査

調査期間：2024年9月2日〜同年9月30日

有効回答：814件

「TokyoDev Developer Survey」とは

TokyoDev株式会社では、日本に住む外国籍エンジニアを対象にした独自の調査を2019年から年に一度、実施しています。

給与や就労形態のほか、人気のプログラミング言語やフレームワーク、経験年数や日本語能力と給与の関連性などが明らかになるこの調査は、「エンジニアが知りたいリアルな情報」として、すでに日本で働くエンジニアだけではなく日本で働きたいと希望する海外在住のエンジニアからも好評です。

TokyoDev株式会社について

TokyoDevは、様々な国籍のソフトウェア開発者の日本での就職やキャリアアップをサポートしています。英語を話す求職者を対象にした求人サイト、外国籍エンジニアや外国籍エンジニアを採用したい日本企業に向けたブログ記事、日本での生活や働き方を共有するコミュニティ、日本在住のソフトウェア開発者を対象にした年に一度の調査を通じて、多くの外国籍エンジニアと日本企業をつないでいます。
TokyoDev: https://www.tokyodev.com/

TokyoDev日本企業向けページ: https://www.tokyodev.com/for-employers