【株式会社 シナジー研究所】生成AIの知識と自社の知見を組み合わせて瞬時にタスク計画を利用可能にするソリューションfusion AI GenTASKを発表。導入支援サービスは9万円から

受注案件への対応から全社レベルのトランスフォーメーションまで、広い範囲のタスク計画とその実行を生成AIが可能にします。カーボンニュートラルへの取り組みを始め多業種で想定される60個のユースケースを用意

株式会社 シナジー研究所

株式会社シナジー研究所が開発したfusion AI GenTASK(ジェンタスク)は、最先端の推論強化型生成AI、独自開発のチャットボット、ならびにオープンソースのタスク・プロジェクト管理システムやリポジトリ・ツールを組み合わせて実現された業務支援型ソリューションです。

GenTASK

GenTASK YouTubeチャンネル

GenTASK 12分野X5=60の想定ユースケース一覧

fusion AI

発表の経緯と事例

株式会社シナジー研究所では、すでに同様のツール群によるソリューション、DoTASK(ドゥータスク)を開発し、昨年末に自動車機能安全カンファレンス2024にて発表をいたしました。このDoTASKは、タスクの実行を生成AIによって効率化するソリューションでしたが、Generate TASKを意味するGenTASKは、タスク計画の作成を自動化するものです。GenTASKは、本年2月7日に大田区にて開催されたNew Solution in OTA 2025にて発表されました。

New Solution in OTA 2025

このイベントでは、ホテルが受注した宴会案件について宴会担当者がチャットボットを介してOpen AIの推論強化型生成AIであるo1モデルに接続されたチャットボットに相談し、瞬時にタスク計画(プロジェクト計画)を得る事例を紹介いたしました。以下が、その相談内容です:


「私はfusion AI Hotels & Resorts Tokyoの宴会担当者ですが、ホテルの営業担当が千人分のブイヤベースでおもてなしするワインの試飲会を受注しようとしています。これからそのタスク計画を立てて営業担当に試飲会が実施可能な日取りを伝えなければなりません。試飲会まで一ヶ月程度は時間があるようです。その間のタスク計画を立ててください」


その相談内容に対して、出力されたタスク計画をRedmineに対して配備しガントチャートによって表現したのが以下のものです。(Redmineは高機能ガントチャートで定評のあるアジャイルウェア社のLychee Redmineを利用しました)

GenTASKのモデルを配備してLychee Redmineのガントチャートで表示

GenTASK開発の目的

VUCAの時代とプロジェクト

現代はVUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代と言われ、企業や社会においては、俊敏性やリーダシップ、そしてデータに基づいた意思決定などが重要とされています。

VUCAの時代では、過去に経験の無い事態に遭遇しますが、従来そのような状況はプロジェクトという枠組みで対処すべきであるとされ、そこでは計画主導の考え方やPDCA(計画、実行、チェック、アクション)サイクルが重視されてきました。

俊敏性と計画性の矛盾を解決

このVUCAの時代に求められる俊敏性とプロジェクトが前提とする計画性という矛盾した要求の中で、組織が拠りどころにできるツールを生成AIによって実現できないか。この課題認識からGenTASK(ジェンタスク)は生まれました。

先の見えない時代であれば、状況に合わせて俊敏にタスク(仕事)の再計画を行い、それを組織内の人々やステークホルダーと共有すれば、その新しいタスク計画に基づいてプロジェクトは方向を修正し、新しい目標に追随することができるはずです。

俊敏な再計画が難しかったのは、毎回のタスク計画とそのために必要な情報収集のコストが極めて大きかったからですが、生成AIによってそのコストを大幅に削減することが期待されます。

GenTASKの特徴1:生成AIの知識と自社の知見を融合

推論強化型生成AIの利用

GenTASKでは生成AI技術の最先端である推論強化型生成AIモデルを使用します。タスク計画では一定の期間を視野に収めその期間内に実施する行動によって目標を達成するわけですから、その目標から逆算し、期間中に実施するタスクを生成するためには推論強化型生成AIが極めて有効です。

知識の層別化

GenTASKでは、タスク計画とその配備のために生成AIが学習しているべきと考える知識を、一般常識的知識、事業・業務知識、システム知識と3層に層別化して捉えています。

一般常識的知識は生成AIが標準的に学習していることが期待できる知識です。事業・業務知識は、個別の組織の事業や業務に関する知識であり、当然ながら生成AIがあらかじめ学習していることを期待できません。システム知識はGenTASKをシステムとして機能させるための知識であり、これはすでに開発済みであり、今後も拡充を続けていきます。

この第2層目の、事業・業務知識を拡大してその例を示したものが下図です:

層別化された知識と事業・業務知識の例

知識の獲得方法:自社の知見、メディア情報、オープン情報

GenTASKにおいて、その組織が持つ固有に持つ知識、つまり「自社の知見」はさまざまな方法によって実装が可能です。

さらにこの自社の知見に、メディアから提供される情報、また政府や行政機関から発表されるオープンな情報を加えることもできます。下の図はこれらの様子を示しています:

知識の分類と獲得方法

シナジー研究所ではGenTASK導入支援サービスにおいて、このような自社の知見、メディア情報さらにはオープン情報を収集して実装し、その効果の検証を実施します。

GenTASKの特徴2:タスク計画モデリングでタスク計画とその再利用を効率化

GenTASKでは、タスク計画の作成は、タスク計画モデリング(フェーズ1)とその配備(フェーズ2)という二つのフェーズに分けて行います。フェーズ1では、タスク計画は時間を伴わないタスクとその前後関係、またタスクと使用するリソースの関係という抽象的な情報をタスク計画モデルという形で扱います。

そして、フェーズ2では、このタスク計画モデルが具体的なタスク管理システムの仕様に合わせて配備されます。GenTASKの標準実装においてはRedmineがタスク管理システムとして使用されます。しかし、必ずしもこれに限定されることはなくインターフェースを開発することで任意のタスク・プロジェクト管理システムと統合することが可能です。

上記の二つのフェーズは異なる生成AIによって実行することが可能であり、標準設定において、フェーズ1はOpen AIの推論強化型生成AIモデルによって行われ、フェーズ2は同じくOpen AIのより一般的な生成AIモデルによって実行されます。


2フェーズ化のメリットは大きく、フェーズ1で設計されたより抽象度の高いモデルを配備段階においては時期を一定間隔だけずらして配備することなどが可能となり、こうすることによって月1回周期的に行なわれる作業やプロジェクトの効率的なプランニングが可能になります。また、各配備において生成AIの能力を活用してタスク計画の名称や説明を異なる言語に翻訳するなど、さまざまな調整を行うことが可能となります。そのため、例えば、本社から各国の類似のプロジェクトを異なる言語でサポートするといったことが簡単にできるようになります。

フェーズ1およびフェーズ2を通して、タスク計画モデルおよび配備済みのタスク計画に対しては以下のような操作が可能です:

生成AIとチャットボットでリポジトリー(フェーズ1)とタスク管理システム(フェーズ2)を操作

一般的にはフェーズ1ではリードタイム短縮といった大局的な観点からタスク計画の作りこみを行ない、フェーズ2では時間軸や配備先ごとのカレンダーなどを意識した微調整を行うことで、フェーズ1で作成したタスク計画の派生形を作成するのが好ましいと考えられます。リードタイム短縮といった観点からのタスク計画においてはAIのみならず数理計画法のような最適化手法を用いることも考えられ、その場合、生成AIを複数の手法を統合するためのエージェントとして活用することがあり得ます。

GenTASK導入のメリット

GenTASKを導入することにより、以下のようなメリットが生まれます:

  1. 生成AIを活用しているので特定の組織において未だに経験したことのないプロジェクトに関するタスク計画を生成AIの知識を使って立案できます。

  2. 特定の組織が持っている知識を生成AIの知識と合体させてタスク計画を立案することもできます。

  3. 生成AIを利用したタスク計画の立案は5分以内に完了するので、例えばコンサルタントが客先で打ち合わせを行ないながらタスク計画をお客様に示すことができます。タスク計画はREDMINEのような具体的なタスク管理システムに配備されて、そのガントチャートなどをプレゼンテーションすることができますので、お客様に対して、プロジェクトが直ちに実行可能であるという現実感と安心感を与えることができます。実際に、タスク計画の内容に合意すれば、直ちにタスク管理システムに対して進捗状況や実績工数などの情報を入力し、PLAN-DO-CHECK-ACTIONサイクルを開始することができます。

  4. 事業所において、販売員のような多数の担当者が業務を行っている場合、それぞれが一ヶ月程度の小さなプロジェクトをかかえていることがあります。そのような状況において各担当者にGenTASKシステムを使わせれば、たとえベテランでなくても容易に自分の活動計画を立案することができます。それぞれの計画がタスク管理システムに入力された後は、それらを集約して工数山積みのようなリソース管理を、事業所全体として作成することができるようになります。

  5. 受注型の産業においては、サービス提供部門が営業からの依頼によって案件に関する提案を行わなければならない場合があります。そのような状況においては、営業からの情報提供が充分でない場合がありますが、GenTASKがあればサービス提供の過去の実績データや生成AIの知識を使って営業に対する提案を迅速に行うことができるため、受注の確度を上げさらにリスクを低減させることができるようになります。

  6. 上記の3.で述べたようにガントチャートはコミュニケーションメディアとして非常にすぐれています。社内の会議において目標やそこに至る手段を議論する際にガントチャートがあれば誰がいつまでに何をするか、そしてそれらの仕事(タスク)がどのような関係にあるということが数ヶ月から数年先まで明確になります。VUCAの時代には、長期間にわたり計画を確定したものとみなすことに意味がないかもしれませんが、だからこそ関係者はそれを前にして一定の意見を持たなくてはならない立場にあります。作りこまれたガントチャートがメディアとして常に眼前にある状況は、会議参加者に積極的関与を促し議論が深まる効果があります。

戦略レベルでのGenTASKのメリット

上記メリットの1.で述べたいまだ経験したことのないプロジェクトの例として、いわゆるトランスフォーメーションと呼ばれる根本的な組織変革のためのプロジェクト、つまり戦略レベルのプロジェクトがあげられます。

このようなプロジェクトの遂行は上記したような自社の知見も乏しく、ビジネスコンサルタントに頼らざるを得ない分野であったといえます。

しかしながら、たとえ自社にはトランスフォーメーションの経験がなくても国内外にはそのようなプロジェクトが存在しているはずであり、生成AIはその多くについてインターネット上の記事や論文といった公開情報をもとに学習している可能性があります。

頼る先がない、あるいはコンサルタントを雇う予算が無いとあきらめる前に生成AIに聞いてみる価値は充分にあります。ただし、生成AIが質問に答えられたとしても明確なタスク計画に落とし込むことまでは難しく、ましてタスク管理にまでつないでくれることはありません。ここに、戦略レベルにおけるGenTASKの利用のメリットがあります。

戦略レベルにおけるタスク計画の立案において前記した自社の知見、メディア情報、オープン情報を織り込むことができることは言うまでもありません。

業務における生成AI活用方法の検討が容易になるメリットも

上記以外の特筆すべきメリットとして、生成AI活用方法の検討とその実現が非常に容易になるということがあります。

現在、企業や行政機関においては業務効率向上を目的として生成AIの活用方法が検討されているところですが、その検討方法は書籍や雑誌情報を頼りにするか、担当者のアイデアに依存しているのが現状と考えられます。これに対して、GenTASKを利用すれば「生成AIに生成AIの活用方法を考えさせる」ことが可能になります。

fusion AIでは冒頭述べたように、タスク管理システムを利用して業務における生成AIの活用を効率化するDoTASKというソリューションを発表しています。GenTASKとDoTASKは同じツール群を使用しているため生成AIに与える知識を合体するだけで統合が可能です。そのためGenTASKに対してDoTASKの利用を指示するだけで生成AIを活用した業務がタスク計画として提案され、そのタスク計画が自動的にDoTASKに配備され実行が促されることになります。

これは現在のように書籍やアイデアに依存した方法と比べて、生成AIの活用が大きく促進される可能性を持っています。

DoTASKユースケースの一部

GenTASK導入支援

fusion AIでは、お客様のGenTASK活用を支援するため各種のサービスメニューを用意しています。サービスメニューの実施においては積極的に生成AIを活用し、迅速で品質の高いサービス提供を目指します。

ユースケース・トライアル

お客様固有の業種業界を設定し、最先端の推論強化型生成AIを活用して、GenTASKの利用シーンを想定したユースケースを作成し、将来の方向性に関する提案とともに提示するサービスです(9万円/5ケース)。

タスク計画トライアル

お客様固有の課題設定によってタスク計画を作成し、サンプルのガントチャート(PDF)を将来の方向性に関する提案とともに提示するサービスです(18万円/3ケース)。

知識エンジニアリング・トライアル

自動で作成されるタスク計画に影響を与えるため、自社の知見、メディア情報、オープン情報などを投入し、その有効性を確認する簡易なセッションです。チャットボット等の環境提供は行いません。

知識エンジニアリング・セッション

フルスケールのセッションでは、自社知見情報、メディア情報、オープン情報などを搭載した環境を提供し、お客様を含めチームとして、タスク計画とその配備を行い有効性の確認を行います。タスク管理システムとしてはRedmineを使用します。

  1. 方向づけ

  2. 設計

  3. 実行評価

  4. 次ステップ提案

SIサービス

GenTASKを組織展開するためのIT要件を整理し、その実現を支援します:

  1. チャットボット・カスタマイズ

  2. SSO(シングルサインオン)

  3. ユーザー管理

  4. システム連携

  5. 生成AIのための各種モジュール開発

  6. クラウド配備

保守運用支援

配備されたGenTASK、DoTASKシステムの保守運用を支援します。

製品販売

ガントチャートをはじめ使いやすい機能で定評のあるアジャイルウェア社製Lychee Redmineを販売し、その活用を支援します。VisiWorkサイトをご覧ください。

価格表

サービスメニューや価格についてはこちらをご覧ください。

お問い合わせ

fusion AIに関するお問い合わせ、ご質問などはこちらをご利用ください。

想定ユースケースの閲覧とチャットボットによるユースケース無料作成

GenTASKの適用イメージをもっていただけるよう、12分野X5=60の想定ユースケース一覧をこちらに掲載しています。60種類フルセットの閲覧申込リンクもあります。

そこに設置されたチャットボットを利用すれば無料で想定ユースケースを作成することができます。

まとめ

株式会社シナジー研究所が開発したGenTASKとDoTASKは、生成AIとチームの能力を組み合わせることで、プロジェクト遂行の時間やエネルギーを大幅に削減し、タスク計画の精度を向上させ、収益性が高くリスクの少ないプロジェクト遂行を可能にするものです。

超大規模なプロジェクトにおいては現状で性能面の問題があり得ますが、昨今のAI向け半導体やデータセンターに対する大規模投資の恩恵によって急速に改善していくと思われます。性能と可能性を評価いただくためにもGenTASK導入支援サービスをご利用ください。

GenTASKのサイトはこちら

GenTASKのYouTubeチャンネルはこちら

VUCAとはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った概念です。

GenTASK、DoTASKは特許出願中です。

企業名:株式会社シナジー研究所

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社 シナジー研究所

0フォロワー

RSS
URL
https://synergy-res.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー27階
電話番号
03-5404-8583
代表者名
依田 智夫
上場
未上場
資本金
3200万円
設立
1997年01月