医療用漢方内服錠剤の製造で国内シェアNo.1の大峰堂薬品工業、総工費約150億円を 投じたスマートファクトリー「奈良新幸場」が竣工
エキス抽出から製剤・包装まで、漢方薬の安定供給を支える次世代生産拠点へ
報道関係者各位
【 2026年 10月 23日】
大峰堂薬品工業株式会社
地域産業クラスターの中核企業として、奈良から世界へ漢方を届ける次世代拠点に
大峰堂薬品工業株式会社(本社:奈良県大和高田市、代表取締役社長:辻将央)は、奈良県五條市に建設を進めてきた新工場「奈良新幸場(ならしんこうじょう)」の竣工にあたり、2026年10月5日に落成式を執り行いました。「幸場」には、働く人や地域にとって幸せを生み出す場所にしたいという思いを込めています。
奈良新幸場は、総工費約150億円を投じて建設したIoT対応型のスマートファクトリーです。生薬からエキスを抽出し、錠剤の製造、検査、包装までを一貫して行う当社の生産体制をさらに強化し、漢方薬の品質向上と安定供給を担う新たな生産拠点となります。製品の供給開始は2027年7月を予定しています。
当社は、経済産業省・内閣府による奈良県地域産業クラスター計画の中核企業に位置付けられています。今後は奈良新幸場を拠点に、地域の製薬産業の発展に貢献するとともに、漢方薬のさらなる可能性を国内外に広げてまいります。



建設の背景:予防・健康づくりの時代に、漢方薬を安定して届けるために
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2050年には日本の人口の37.1%を65歳以上が占める見通しです。年間の医療費が48兆円を超えるなか【出典:厚生労働省「令和5(2023)年度国民医療費の概況」】、漢方薬の強みである「未病を治す」、「多剤併用の削減」という点で国の医療政策と完全に合致し、日本が抱える人口動態と財政の構造的課題を解決する役割を期待されています。
当社は漢方薬のOEMメーカーとして、医療用漢方内服錠剤の製造で75%の国内トップシェアを占めています【出典:2021年度IQVIAデータ】。売上高は2022年度の76億円から2025年度の112億円へと、3年間で約1.5倍に拡大しました。こうした需要の拡大と国の期待に応えながら、品質の向上と安定供給を両立させるために奈良新幸場を建設しました。
奈良新幸場の特長
エキス抽出から製剤・包装まで、一貫した生産体制
生薬からエキスを抽出する工程から、錠剤の製造、検査、包装までを一貫して行う生産体制を構築しています。これにより、生産能力を拡大し、漢方薬の安定供給につなげていきます。なかでも、錠剤の表面を被膜で覆うコーティング工程には、サイズ・生産規模ともに国内最大級の設備を導入しました。
奈良新幸場の稼働により、当社の強みとする生薬からのエキス抽出から製剤、検査、包装までの一貫生産体制をさらに強化します。
熟練の技をデータで受け継ぎ、安定した品質へ
奈良新幸場では、製造工程のデータを収集・解析し、これまで熟練者の経験や感覚に基づいて培われてきた製造ノウハウを、データとして蓄積・共有していきます。蓄積したデータを製造条件の最適化や工程の改善に活用することで、経験だけに頼らない生産体制を構築し、高い品質を安定して再現できる仕組みづくりを進めます。さらに、生産性の向上や製造コストの低減にもつなげていきます。
奈良から世界へ:地域産業クラスターの中核企業として
当社は2026年9月に、【医薬品等製造分野における地域産業クラスター計画】の中核企業に位置付けられました。奈良新幸場の建設にあたっては、国および奈良県から補助金の交付を受けています。奈良新幸場の稼働を通じて、雇用の創出や人材の育成、県内の取引先と連携したサプライチェーンの強化に取り組み、奈良県の製薬産業の発展に貢献してまいります。
海外では、2018年にドイツで漢方薬の製造許可を取得し、2019年には現地で「YamatoGast」の販売を開始しました。今後も、ドイツで培った経験を生かし、海外市場への展開を進めてまいります。
代表者コメント
代表取締役社長:辻将央

「漢方薬は天然物を原料としているため、どうしても揺らぎがあります。それを医薬品として一定の品質に整えるのは、とても難しいことです。この課題に正面から取り組むためのスマートファクトリーが、ようやく完成しました。
大切なのは、何を導入したかではなく、導入した設備によって皆さまにどのような価値をお届けできるかです。品質はお客様に対する誠意です。
私たちは日本で生まれ育ち、多くの恩恵を受けてきました。その恩恵をバトンとして受け継ぎ、次の世代にとって住みやすい日本をつくるため、日々全力で取り組んでまいります。」
今後の展望
当社は、原料生薬の調達から製品化までを一貫して手がけるサプライチェーンと、製品開発を自社で完結できる体制を強みとしています。今後は、この一貫体制と開発力を基盤に、治療領域に加えて未病・予防の領域にも事業を広げ、「健康創造総合企業」の実現をめざしてまいります。
大峰堂薬品工業株式会社について
大峰堂薬品工業株式会社は、漢方薬を中心に、製品の開発から製造までを自社で手がけるOEMメーカーです。医療用漢方内服錠剤の製造では、75%の国内トップシェアを占めています。

所在地:〒635-0051 奈良県大和高田市根成柿574
創業:1900年
設立:1947年
代表者:辻 将央
資本金:4000万円
売上高:125億円(2027.9期予定)
従業員数:295名(2026年9月時点)
事業内容:医薬品、医薬部外品、健康食品等の研究開発・製造・販売
URL:https://www.ominedo.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
管理部広報担当 0745-22-3601 n-yasuhara@ominedo.co.jp
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