自宅の耐震診断ができるソフト「マイホーム耐震診断2024」無料配布のお知らせ
令和6年能登半島地震では、木造住宅の甚大な被害が報告されており、これらの地域では、耐震化率が全国平均より低かったと報道されています。日本では、どこにおいても高い地震リスクがある以上、耐震化の徹底が求められるところであり、当社としては、今回を教訓に、耐震診断を迅速に周知していくべきと考えます。
そこで、自宅の耐震性を居住者が自ら知ることができるソフト「マイホーム耐震診断2024」を無料配布することとしました。パソコンで自宅の建築年、間取りや劣化状況を入力することで、おおまかな耐震性能を診断することができ、地震により想定される自宅の被害状況を3次元CGで確認できます。
「マイホーム耐震診断2024」の概要と狙い
本来、国の進める耐震化は、耐震改修促進法のもと、(一財)日本建築防災協会発行の2012年改訂版「木造住宅の耐震診断と補強方法」に示される指針にもとづき、建築の専門家が行うものとされています。しかしながら、この耐震診断を受けるには、技術者に現地調査を依頼する手続きが必要になることもあり、手軽ではありません。そこで、建築の専門知識を持たない一般の人でも、簡単な操作で自宅の耐震診断を行い、地震が起こった場合の被害状況を確認できるようにしたのが「マイホーム耐震診断2024」です。上記の指針を参考に当社独自の考えを取り入れシステム化したもので、入力された建物の情報を元に耐震診断を行い、その診断結果から想定される地震の被害状況を3次元CGで表示します。
「マイホーム耐震診断2024」の診断結果について・ご利用上の注意点
耐震診断の総合評価は、「倒壊しない」から「倒壊する可能性が高い」の4段階で表されます。
本ソフトは、簡易に耐震診断を可能とするため、建物の設定・入力項目を固定値としたり省略したりすることで、簡易化を図っています。そのため、診断結果(評点)は全体的に安全側で厳しい値となります。
例えば、2000年以降に建築された住宅(現行の2000年耐震基準に適合)を、新築同様に劣化部位がないものとして診断した場合でも、診断結果(評点)は、およそ0.70程度(倒壊する可能性がある)という厳しい結果になる傾向にあります。要因としては、本ソフトは、すべての壁の耐力(耐震性能)を、「耐力は見込めるが壁の耐力が不明」として、耐力の小さい「2.0kN/m」を用いているからです。2000年耐震基準を満たした建物においては、各壁(開口部含む)の耐力を個別に積算した耐力の総合計は、「耐力は見込めるが壁の耐力が不明」とした場合の、概ね1.5倍以上となります。
このため、実際の耐震補強工事の要否については、専門家に依頼し「精密診断法」による耐震診断を受け、その診断結果(評点)により検討してください。専門家への依頼は、各自治体の建築行政窓口や、(一財)日本建築防災協会が公開している窓口(https://www.kenchiku-bosai.or.jp/srportal/srcounter/)から探して依頼することができます。知識や経験不足により不適切な診断を行う事業者の営業には、くれぐれも、ご注意ください。
本ソフトで住居者が自宅の耐震性能を正しく把握し、防災への意識向上をはかることで、地震災害の防止に少しでもお役立ていただきたいと考えています。
【マイホーム耐震診断2024 インターネット無料配布】
■期間 :2024年1月19日(金)から2024年12月31日(火)まで
■URL :https://www.homeskun.com/products/myhometaishin/
※本ソフトは無料ソフトであるため、操作方法や計算結果など一切について、サポートは提供しておりません。何卒ご了承ください。
【適用範囲】
本ソフトは、木造軸組構法住宅で、平屋建てまたは2階建て、3階建てにおいてのみ適用します。
伝統的構法、ツーバイフォー工法の住宅、プレハブ工法の住宅においては利用できません。
■本件に関するお問い合せ先
株式会社インテグラル 担当:松崎
茨城県つくば市学園南2-7 TEL:029-850-3331 FAX:029-850-3334
URL:https://www.integral.co.jp/ E-MAIL:info@integral.co.jp
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