レクシスネクシス、世界の科学技術の未来をリードするイノベーティブな企業を選出「Innovation Momentum 2024: The Global Top 100」発表
2年連続のTOP100入りをしたAGC株式会社、東京エレクトロン株式会社、日本たばこ産業株式会社、株式会社村田製作所に続き、新しくダイキン工業株式会社がランクインしました!
特許件数のみに焦点を当てて分析しているレポートとは異なり、特許の競争力に基づいて特許を評価し、イノベーションの状況について貴重なインサイトを提供するとともに、今日の競争市場における価値主導の特許ポートフォリオ戦略の重要性を強調しています。
Innovation Momentum 2024:The Global Top 100は、過去2年間の技術開発の勢いと進化を明確にし、複雑な知的財産権に関する新しい視点を提供しています。企業は、自社の特許技術に関するイノベーションの成果を同業他社と比較し、公平な視点で最先端技術への投資を評価することで、インサイトを得ることができます。
本レポートでは、当社の特許価値分析ソリューションLexisNexis® PatentSight+の特許評価指標であるTechnology Relevance(TR)の増分とその方向性を使用して、保有する特許価値の変化を測る独自の手法で、企業の技術開発力の勢いを確認できます。また、Top 100社は、企業の特許価値を評価し、小規模でも高価値のポートフォリオを持つ特許権者や、保有する特許が広範囲で長期間に亘って維持されている特許権者の特許に重みをつけて算出しています。
Top 100 にランクインした企業で注目すべきは、わずか2社のみランクインした家電メーカーで、HVAC&R(暖房・換気・および空調)のイノベーションが最も有名な日本企業、ダイキン工業株式会社です。もう1社は、香港に本社を置く Techtronic で電動工具に注力しています。両社ともアジア圏内の企業で、サステナビリティを重視しています。
化学品・材料分野では、日本に本社を置くAGC株式会社が去年に続き2回目のTop 100 にランクインしました。この分野の企業が最も多い地域はアジアとヨーロッパで、特にグリーンエネルギーソリューションから高度製造技術に到るまで、様々な用途にとって極めて重要です。
日本の企業でランクインした企業の株式会社村田製作所は、エレクトロニクス分野でアジアにおいてランク入りした4社の一つで、その他はAsusTek、LG Electric、Samsungでした。東京エレクトロン株式会社は、セミコンダクターの分野でランクイン、4社あるアジアからの入賞で、他は台湾からのTSMC, MacromixとMediaTekでした。また、消費財分野では2年連続で日本たばこ産業株式会社がランクインしました。
【Key Insight】
1.業界分布: 製薬業界は一貫したイノベーションで首位を維持。半導体は、パンデミックを契機としたデジタル化ニーズに支えられ、力強い成長で2位をキープしている。
<産業別、地域別のイノベーター数の内訳>
2.新規参入企業: Appleの新型VR Vision Pro用ガラスを提供するドイツのZEISS社や、HVAC&Rイノベーションにおいてサステナビリティに重点を置く日本のダイキンなど、注目すべき新規参入企業を含む、24の新規参入企業を紹介している。
3.AIイノベーションの展望: AIイノベーションの展望に触れ、AI開発の最前線にいるNvidiaやJuniperなどの企業を紹介している。Juniperは、Cisco、Huawei、Broadcomから引用される質の高い特許で着実にポートフォリオを増やしており、Hewlett Packard Enterpriseの興味深い買収ターゲットとなっている。
4.知的財産の戦略的意義: 特許ポートフォリオの管理において価値主導のアプローチに移行したIBMのような企業に代表されるように、知的財産の戦略的意義を認めている。
5.自律走行の進歩: AptivやTeslaのような企業は、自律走行や自律走行車技術に注力していることで注目されている。Teslaは過去2年間で特許ポートフォリオを約14%増加させ、他のの大手自動車メーカーが幅広く参照する高い価値の特許を開発している。
6.イノベーターのグローバル分布: 米国企業は医薬品と情報技術に優れ、アジアはエレクトロニクスと半導体で優位を占めている。特筆すべきは、中国と韓国が依然としてアジアの強国であるのに対し、中国本土の企業が昨年の13社からわずか7社に減少した。
7.中小企業の役割: Mirati TherapeuticsやSplunkのような中小企業は、その俊敏性とニッチな専門性が評価され、それぞれBristol-Meyers SquibbやCiscoにとって魅力的なM&Aターゲットとなった。
8.学術的重点分野:Broad InstituteやMass General Brighamなどの組織がこれらの分野で重要な特許を保有しているほか、学術IT研究におけるデータ分析やAIの重要性が高まっている。
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https://www.lexisnexisip.jp/resources/stories/innovation-report-jp/
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