「華」と「人間」の神秘性を探る、熊野寿哉 個展「FROZEN STRINGS」を9月26日(金)より3日間だけの限定開催。

熊野寿哉 個展「FROZEN STRINGS」を2025年9月26日(金)から9月28日(日)の期間、 PLAT SHIBUYA(渋谷区神宮前 )にて開催いたします。

・展覧会について

花や草木を元々育っている環境から切り離し、移動させ飾るには、先ず着地させる場所が必要になります。屋内外問わず、その植物が本来持っていた命の光を更に放てる様、飾られる場所を仕立てるのは、ある種の礼儀であり、生け手の力量が試される時でもあります。

風情や叙情感、えも言われぬ空気感などを溶け合わせられれば、そこは空間芸術になり、更に何もない部分にまで意識をすれば「余白の美」を含めた日本独特の美意識に通じます。

その余白に意識を置き、作品を構成していくのは、観る方の想像力をフルに活動して貰う事になります。完成系はその場にいる人の中でしか見出せません。想像力は人間に備わった神秘性であり、人間の証でもあります。

昨今、人間本来が持つ豊かな想像力を更に育む場や時間が損なわれていると強く感じています。歯痒さにも似た私情と、不明瞭な世情が重なった今、作品を発表する必要性を感じ個展の開催を決めました。

幻想文学の要素を多々取り入れた今回の作品を観る方が、幽玄の世界に没入でき、初めてみる夢の中に

舞い込める様に、植物だけでなく、音楽、映像、照明も駆使した視覚芸術作品を試みます。

展覧会開催概要

熊野寿哉 個展「FROZEN STRINGS」

会期|2025年9月26日(金)〜 9月28日(日)

開館時間|11:00〜20:00 ※会期中無休
会 場|PLAT Shibuya( 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-27-8 エムズ原宿 B1)

入 館 料|無料

・クレジット

アーティスト / Artist 

熊野寿哉 / Hisaya Kumano

プロデューサー / Producer 

ロビン・ラステンべリエル / Robin Rastenberger

サウンドディレクター / Sound Director

川﨑昭(mouse on the keys)/ Akira Kawasaki (mouse on the keys)

映像班 / Film Crew 

WHOYOU  猪俣由貴 / Yuki Inomata 伊奈勇人 / Hayato Ina

テクニカルサポート / Technical Support 

村田葉 / Yoh Murata 今井亨 / Kyo Imai

・作品について

作家が創った空間の中に流れる軸のズレた時間に没入し、異空間の中で観客のイマジネーションを起動して貰い各々の中で作品の完成系を見出す。これまで発表して来た作品の根底には常にこの概念があります。

今回それを更に追求する為、作品構築により時間を掛ける必要がありました。表面的な美しさや面白さではなく、確固たる裏付けを持った作品にするべく、製作において極めて時間の掛かる素材を意図的に選び、植物とは称されないですが、樹木から長い月日を経て分泌される成分も作品の一部として取り入れています。

作品自体が長い年月を経て現在に存在していると感じられる様、全体的な雰囲気もこれまでとは違い、構成要素にサイエンスフィクション感のない土着的な雰囲気に仕上げています。

(本展は2026年フランス・パリ巡回予定)

・アーティスト プロフィール

熊野寿哉/Hisaya Kumano

1975年大阪産まれ。洋画家/陶芸品コレクターであった父の影響で、美術作品に囲まれた幼少時期を過ごす。当時としては珍しく大規模な専門施設を誇る港南高等学校美術科に進学し油絵を学ぶ。在学中、留学の為に一時渡米。現地の高校を卒業と同時に帰国。

日本の高校は編入という形を取り卒業。その後東京文化服装学院に入学し、数年はファッション・衣装デザイナーとして活躍するも、それまで培ってきた美意識との距離感に悩んでいた20代後半で“いけばな”に出会う。

以来古典的なものから、現代美術として独自の解釈をした作品を創作し、国内の主要な能楽堂、ラグジュアリーホテル、映画のセット内にて装花及びディレクションなど大規模なものから、有名旅館や飲食店、ファッションブランドの展示会などミニマムな要素を必要とするものまで幅広く携わり、その活動エリアは日本のみならず、NY、ソウル、ブエノスアイレスと広範囲に渡る。

2022年より開催されたマツモト建築芸術祭では2年連続アソシエイトプログラムをトータルプロデュース、国登録有形文化財 Satoyama Villa本陣、建築家・篠原一男の設計の日本浮世絵博物館にて多方面で活躍する能楽師、コンテンポラリーダンサー、音楽家らとコラボレーションを行う。

又パフォーミングアート作品もいくつも発表しており、演出、衣装、照明など総合的に手がる。

現在はどの組織にも属さず、指導もせず作品造りにのみ専念している。

植物の持つエネルギーや神秘性を最大限に引き出す為に、時としてそれらが飾られる大掛かりな空間までも造り込み独特で幻想的な世界観の演出を得意とする。

近年では見る人たちの想像力をより働かせて無限の完成系を見出して貰う為、音楽や映像、照明までにも凝った演出をし、大規模な作品を発表している。

インスタグラムアカウント

・展示録

・2024年「reaching into…for Berlin Art Week 2024」MaHalla Berlin

・2023年 個展「reaching into…」青山elephant STUDIO/中目黒HVEN 「Nature takes oner HVEN」

 

・2023年 マツモト建築芸術際2023「15minuets after」映像作品「on 9 rainy days」日本浮世絵美術館

・2022年 マツモト建築芸術祭2022「eleven nines the performance」国登録有形文化財 Satoyama Villa本陣

・2022年 迎花荘花 水道橋宝生能楽堂

・2021年 個展「eleven nines」中目黒 Just Another Space

・2020年 Mouse On The Keys ライブ中に生け花パフォーマンス HIKARIEホール

・2019年 パフォーミングアート「CCD622 - lightning」 下北沢ハーフムーンホール

・2019年 パフォーミングアート「CCD622」三軒茶屋 四軒茶屋及び三角地帯

・2018年 迎花装花 水道橋能楽堂/迎花装花 京都金剛能楽堂/生け花パフォーマンス及び会場装花 ハイアットリージェンシー東京

・2017年 迎花装花 水道橋能楽堂/迎花装花 大阪能楽会館

・2016年 迎花装花 水道橋能楽堂/迎花装花 三枡家 神奈川県湯河原市

      コンサート会場荘花「Gen Peridots Cuarteto」 本郷弓道会館/迎花装花 大阪能楽

・2015年 迎花装花 水道橋宝生能楽堂/迎花装花 京都金剛能楽堂

2024年「Nature takes over HVEN」(中目黒 HVEN / HVEN Nakameguro)

中目黒ヘイブンにて開催された年末カウントダウンイベントにてインスタレーションアートを展示。テーブルから天井まで続く6Ⅿの藤蔓をメインに、洋蘭、谷渡り、シダなど原始的な植物を退廃的な会場に溶け合わせた。展示は当初1日のみの予定であったが、2週間の延長となった。

2024年 マツモト建築芸術祭2024「Panta Rhei」(旧松本市立博物館 / Ex-Matsumoto City Museum)

数か月後に取り壊しが決定していた建物内に約一ヶ月間、作品を展示。会期中に朽ちてゆく植物や、銅粉から緑青を発生させるなど、長い期間に変化が起きる作品を発表した。

2024年「reaching into… for Berlin Art Week 2024」(マハラ ベルリン/MaHalla Berlin)

前年発表の「reaching into…」がベルリンアートウィーク2024にて展示される。流木、器以外の素材は現地調達。現地3大紙の1つ「Berliner Morgenpost」の文化欄にて作家と作品の記事が掲載された。

2023年 個展「reaching into…」(elephant STUDIO 青山 / elephant STUDIO Aoyama, Tokyo)

約27億年前、初めて地球上に誕生した植物(藻類)をメインに、白亜紀後期の約6600万年~1億年前に起源を持つ蘭など、極めて古い歴史を持つ植物と巨大な流木を組み合わせた作品。植物の長い歴史を辿る事と、生け花自体の純粋さを問うた作品。

2023年 マツモト建築芸術祭2023「15minutes after」(日本浮世絵美術館 / Japan Ukiyo-e Museum, Nagano)

高さ3Ⅿを超える生け花作品を展示。石膏を雪に見立て幻想的な雰囲気で多くの人達を驚かせた。生け花、ダンス、音楽を溶け合わせたパフォーミングアートを発表。インプロヴィゼーションでのセッションに会場は観客に感動を与えた。

出演:アオイヤマダ、スティーヴ エトウ。

2020年「Mouse on the Keys ライブ中に生け花パフォーマンス」(ヒカリエホール / HIKARIE HALL)

世界的に活躍するインストゥルメンタルバンド「Mouse on the Keys」のライブ中に、巨大生け花を完成させるパフォーマンス作品。

2019年 パフォーミングアート「CCD622 - lightning」 (下北沢ハーフムーンホール / Shimokitazawa Halfmonn Hall)

花人、ミュージシャン、ダンサーが織りなすパフォーマンス作品。各々の分野を時間内に交差させながら披露。全て即興で進行する珍しい作品。

2015年「第一回京都満次郎の会」迎え花(京都金剛能楽堂 / Kongo Noh Theater, Kyoto)

京都金剛能楽堂にて開催された「第一回京都満次郎の会」で迎え花を担当。

・出版物

2017年「顔華」(写真作品 / Photography Project with Tomohide Ikeya)

写真家・池谷友秀氏と5年を掛けた共作プロジェクト。日本、ギリシャなど歴史ある国の神話や言い伝えをテーマに、 一種類の花を人の顔に生ける作品。ロケーションもテーマに因み、広島や金沢など各地で撮影。(Amazonにて発売中)

2018年 書籍「いけばな 花の話を聞くとき」(IBCパブリッシング / Book Publication by IBC Publishing)

それぞれの季節において数種の花材を取り上げ、日本独特の歴史的背景や文化に基づいた逸話を、 日本語・英語で紹介した書籍。

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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
-
電話番号
090-9153-9636
代表者名
熊野寿哉
上場
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資本金
-
設立
2013年07月