国内肥料資源利用拡大アワードにて「国土交通省 上下水道審議官賞」を受賞
~ 地域循環資源を活用した環境配慮型法面緑化技術が高く評価 ~
1. 受賞概要
富士見工業株式会社(本社:静岡県駿河区、代表取締役:山本正信)は、第1回令和6年度国内肥料資源利用拡大アワードにおいて「国土交通省 上下水道審議官賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。

2. 表彰趣旨・目的
海外からの輸入原料に依存した肥料から、堆肥や下水汚泥肥料等の国内資源を活用した肥料へ積極的に転換を図る取組や地域で効率的に資源循環を推進する取組を通して顕著な実績を挙げている肥料原料供給事業者、肥料製造事業者、肥料利用者を広く表彰し、国内資源肥料の全国普及、生産性の向上を推進することを目的としています。

3. 事業の背景
当社は、昭和21年の創業以来「土から生まれたものを土に返す」を合言葉に、一貫して資源のリサイクル活動を事業の柱としてきました。具体的には、土壌改良資材、有機質肥料、法面緑化基盤材の製造・販売を通じて、農地の土づくりと環境負荷低減、資源の有効活用に取り組んでいます。

4. 評価された取り組み内容
今回の受賞は、地域循環資源を活用したバーク堆肥および下水汚泥コンポストを用いた法面緑化基盤材の開発と、その全国展開の取り組みが高く評価されたものです。具体的には、樹皮や家畜糞、食品残渣などを活用したバーク堆肥を中心に、2023年度には年間約36,000トンの地域資源を肥料原料として再活用しました。特に従来の化学肥料からの代替として下水汚泥コンポストを採用することにより、従来の化学肥料からの代替率を20%まで引き上げ、大幅な環境負荷の低減につなげています。
5. 全国展開への取り組み
当社では、北海道から九州まで全国各地に協力工場を戦略的に配置し、地域に根ざした供給体制を整えています。また、各都道府県が定める「リサイクル認定品制度」を積極的に取得し、公共工事での利用拡大を図っています。
特に施工会社のライト工業様には下水汚泥肥料を公共事業分野で活用を図って頂き、複数の「NETIS登録工法」を共同で開発し、利用範囲を全国に拡大しました。
6. 技術的特徴
当社独自の技術として、協力工場で緑化基盤材と下水汚泥コンポストをあらかじめ混合(プレミックス)する方式を確立しました。これにより、従来は施工現場で必要だった化学肥料の混合工程を省略し「施工効率の向上」「工期短縮」を実現しています。
また、この基盤材には高品質な下水汚泥肥料の安定供給が不可欠で、特に井上政商店様とピラミッド様には多大なるご協力を賜りました。
7. 今後の展望
当社は、このたびの受賞を励みに、引き続き技術開発と全国展開を推進してまいります。具体的には、より効率的な資源活用技術の開発や、新たな地域資源の活用可能性を模索し、事業拡大を目指します。今後も、SDGsへの貢献や地域循環型社会の構築支援を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく所存です。


※担当者インタビューもぜひご覧ください。
地域循環資源を活用したバーク堆肥と下水汚泥コンポストで法面緑化基盤材の全国展開を実現
■会社概要
【社名】富士見工業株式会社
【住所】〒422 - 8026 静岡県静岡市駿河区富士見台1-21-22
【URL】https://fujimi-group.co.jp/
■ 本件に関するお問い合わせ
担当:社長室室長 山本縁
電話:054-282-2351(代表)
メール:y.yamamoto@fujimi-group.co.jp
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