俳人・長谷川櫂さんを詩の先生に迎え「ライトハイク教室」を開成中学校・高等学校にて実施
将来の「ライトハイク全国大会」実施に向けた「ライトハイク・パシュート」を実践します
一般社団法人ライトハイク協会(本部:東京都台東区 代表理事:八塚慎一郎)は、2024年7月25日に開成中学校・高等学校(校長:野水勉)において詩の教室「ライトハイク教室」を日本財団からの助成を受けて、生徒有志:30名(予定)を対象に実施いたします。
ライトハイク(結ぶ言葉)とは
季語や音数での定型(5・7・5)等の決まりはない自由詩。
上の句と文字数を揃えた下の句を結ぶ「二行詩(Parallel uni-verse)」が、ライトハイクです。
文字数を揃えるルールは、言葉の吟味と同時に、パラレルワードパズルの楽しさも享受できます。
なお、外国語では上と下で単語数を揃えるルールを用いますが、それは同じ言語同士で結ぶ場合。
将来的には、語数揃えも気にせず、異なる言語同士で上と下を結ぶ世界詩文化を目指します。
「和歌」の元々の意味である「和える歌」を現代に実践する、言葉のあやとり。多様性の時代の歌。
【俳(HAI)】を掲げ、会話形式で1フレーズに1フレーズを結ぶライトハイクは、世界中の誰もがSNS等で気軽に参加できる短詩系文学であり、そしてそれは、日本古来より続く、普遍の詩形です。
AIではなく、生きている人と人とが言葉を結ぶことで生まれる詩。このライトハイクで、異質なものを融和させる【和】と明るいポエジーである【俳】を、日本から世界に伝えて参ります。
ライトハイク(例) 「結ぶ言葉 ライトハイク」 2023年11月題 ハイライト賞より
軽く押さえてくださいね
恋という字の終わりの点
俳(HAI)とは・・・
「人の心をくすぐる何か(Something bright)」
※俳(わざおぎ)・・・滑稽な動作をして、神や人を楽しませること
ライトハイク教室(詩の教室)
「ライトハイク教室」(詩の教室)は、世界共通のライトヴァースを目指す新たな詩形「ライトハイク」を用いて、楽しくポエトリー・ティーチャー(詩の先生)と言葉を交わすことで、子どもたちに本物の「詩体験」を届けるために企画されました。一度の詩体験が、一生の宝物になることを信じて、ライトハイク教室が提供するのは、日常に詩があふれていること、そして、自分の中に詩人がいることの「気づき」です。
今回の詩の先生は、俳人の長谷川櫂さん
「ライトハイク教室」(詩の教室)では、毎回、詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)をお迎えします。今回は俳人の長谷川櫂さんが担います。
長谷川櫂(はせがわ かい)
1954年 熊本県生まれ。俳人。
「きごさい(季語と歳時記の会)」代表。
句集『虚空』(花押社,読売文学賞受賞)
著書に『俳句の宇宙』(花押社,サントリー学芸賞受賞)『俳句の誕生』(筑摩書房)『和の思想 日本人の想像力』(岩波現代文庫)『俳句と人間』(岩波新書)『小林一茶』(河出文庫)など。読売新聞紙上で詩歌コラム「四季」を連載中。
ライトハイク・パシュート (言葉の追いかけっこ)
将来、「ライトハイク全国大会」開催を計画している弊会では、今回の開成中学校・高等学校での授業において、全国大会の団体種目となる「ライトハイク・パシュート」を世界で初めて実践します。
団体実作(ライトハイク・パシュート)
チーム:各3名 (3人でひとつの句を考える)
Aチーム 共通お題(起) B チーム
1.承
「題(起)」に結ぶ言葉 「題(起)」に結ぶ言葉
C句 D句
題→C句 対 題→D句
甲乙をつける(どちらが、より結ばれているか) 1ポイント
2.転
相手のD句に結ぶ言葉 相手のC句に結ぶ言葉
E句 F句
D句→E句 対 C句→F句
甲乙をつける(どちらが、より結ばれているか) 1ポイント
3.結
前3句に結ぶ言葉 前3句に結ぶ言葉
G句 H句
(四行詩として評価) 2ポイント
Aチーム Bチーム
題 題
D句(相手の) 対 C句(相手の)
E句 F句
G句 H句
※同点の場合は、延長・5句目を競う。
一般社団法人ライトハイク協会
2023年(令和5年)9月1日 設立
代表理事 八塚慎一郎(やつづか・しんいちろう)
1975年 愛媛県松山市生まれ
2000年 日本大学芸術学部映画学科卒業
2002年 詩集「たとえば君が好きな歌」(愛育社)上梓
2005年 日本大学大学院芸術学研究科文芸学専攻修了
第一詩集「たとえば君が好きな歌」の帯文にアンパンマンの作者である故・やなせたかし先生より「ごく解りやすい明るい詩を書く八塚君は自分の詩の言葉を既にもっている」という言葉をいただき、「明るい詩」の伝道師たらんと現在に至る。
理事 宍戸健司(ししど・けんじ)2005年:角川書店 取締役 2016年:角川文化振興財団 専務理事
理事 林家たい平 落語家
理事 上野誠(うえの・まこと) 國學院大学日本文学科教授
一般社団法人ライトハイク協会
当法人は、万葉の時代から現代の短詩系文芸に受け継がれてきた「俳」のポエジーを国内外に伝えることを目的とする。その手段としての新しい詩形を用いて、世界に明るい詩を広め、ゆくゆくは言語・国籍を超えて一編の詩を結ぶ、新たな文芸文化の創造を目指すこととする。
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