「世界遺産下鴨神社」×「ベルサイユのばら」×「NIPPON」
京都発祥の地で触れる歴史と現代が融合する⽇本⽂化と持続可能な社会 その①〜京都三⼤祭り“葵祭” 漫画で⽇本第⼀美麗神が令和に再臨〜
世界遺産下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)では令和六年葵祭(正式名称:賀茂祭)に合わせ文化事業の一環として漫画家池田理代子さんの特別協力により作画された日本第一美麗神「玉依姫(たまよりひめ)」による漫画御朱印の授与が開始されます。
「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」は神武天皇のご母神として日本の建国に貢献された美しく賢い力強さを持つ “すべての女性が一層美しくなりたいという願望を叶える” 女性の神様として信仰をされています。
下鴨神社の第一摂社である河合(かわい)神社の御祭神として祀られています。
河合神社は「⼥性守護 ⽇本第⼀美麗神」として幅広い世代の⼥性の信仰を集め、境内では⾃⾝の想いを⽟依姫命に重ね祈る参拝者の姿が多く⾒られます。個々が⾃分らしい美しさを願いお化粧を施し奉納する「鏡絵⾺」は神社に“想いを残すモノ”としてSNSなどでも多くの投稿を⾒ることが出来ます。
下鴨神社は有史以来、姿をそのままに歴史と⽂化を紡いできました。代表的なお祭り「葵祭」は平安時代に「祭り」と⾔えば葵祭を指し、⽇本のお祭りのルーツとして歴史と⽂化を繋ぐ「コト」を今の時代に残しています。
外部の専門家などを交え数ヶ月の協議の結果、女性漫画家として「漫画」が時代と共に世界に誇る日本の“文化”となる時代を創り支えてきた「ヒト」池田理代子さんに作画の協力を依頼することとなりました。池田さんへの依頼の起案者で今回の事業のディレクションも手掛けるヘアメイクアーティストの小椋ケンイチ氏は「美しさと下鴨神社を文化でどう表現すればいいのかを考えた時、“自分らしく美しく生きるヒト”、“現代の日本文化を造ったヒト”は誰なのかに辿り着きました。そして私の中で池田先生の作品のベルサイユのばらと聖徳太子の絵が思い浮かび先生にコンタクトさせて頂きました。今回の先生の作品を拝見させて頂いた時、美しく麗らかな姿と力強く見つめる目に言葉を失いました。」と振り返った。
下鴨神社の繋いできた「コト」に文化を繋ぐ「ヒト」池田さんが融合し参拝者の想いと記憶を残す「モノ」として御朱印に作品を採用。「日本の文化を象徴する神社」として現代の「ヒト・モノ・コト」日本文化最高峰を結晶化させました。
池田さんは5月15日天皇勅使参向の上、斎行される葵祭の社頭の儀に女性漫画家では初めて文化人として参列する。
更に神社と池田さんの世界観を表現する漫画御朱印の「書」にも現代の最高峰の「ヒト」を採用する事としました。
古代文字をモチーフとした独自のスタイルを確立しNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の題字揮毫やニューヨーク近代美術館で書道パフォーマンスを披露するなど「書」を世界へアートとして発信するボルドーを拠点に活動するMaaya Wakasugi氏に依頼。池田さんの作品へ込めた想いと作品から感じたインスピレーションを「日本第一美麗神」「河合神社」の書へ込めて頂きました。
Maaya氏は「池田先生が込められた美しさと強さを表現できるまでに気持ちを整えるのが大変だった。大切な想いを持って下鴨神社に訪れる参拝者の方へ授与される御朱印を通じて美しい日本の大切なものを感じて頂く機会になれれば嬉しい。」と期待を寄せた。
【下鴨神社が考える持続可能な社会】
「漫画御朱印」を奉製するにあたり環境配慮型素材を導入致します。元来、御朱印ではバージンパルプを使用した和紙を素材として使用します。しかし、バージンパルプを使用する事で木材の伐採に繋がる事も目を背けることが出来ない現実としてあります。 下鴨神社が鎮座する「糺の森」は鎮守の杜として古くは源氏物語や枕草子の時代から人々の拠り所として語り継がれ守られてきました。
東京ドームの約三倍の面積を有し、糺の森全域が国の史跡として指定を受け、世界遺産にも糺の森を含め下鴨神社全域が登録されています。また、その森とそこにある歴史と文化を守る為に設立された「糺の森財団」は長年に渡りその活動を想いとともに紡いできました。今回の漫画御朱印では環境に配慮された素材を使用した御朱印を導入する事を決定致しました。サトウキビを由来とした非木材パルプを御朱印に使用する事で授与された方々と森を守る想いを共にします。
森を守り続けた下鴨神社から多くの参拝者とともに持続可能な社会への多方面での気づきのきっかけとなる事を望みます。
漫画御朱印は5月1日より河合神社授与所他で授与開始。初穂料は1,000円。
令和18年の式年遷宮事業へ活用される他、下鴨神社を守る京都最古の原生林「糺の森」の保全や文化事業に活用されます。
【下鴨神社と式年遷宮】
下鴨神社の創始は古く、太古に遡ります。神社境内の糺の森から古代の祭祀遺跡や旧境内から集落など発掘されました。『日本書記」神武天皇2年(BC658)2月の条に御祭神の伝承がみられ、綏靖天皇の御代(BC580頃)に、現在の御蔭祭の始源である御生神事がはじまったとの所伝があります。
式年遷宮とは、一定年限で社殿を造り替えることです。
平安時代中ごろ「鴨社正遷宮也、当社廿年一度…定例也」と史書『百錬抄』にしるされ長元9年(1036)を第1回として式年遷宮の制度が確立しました。その後、21年に1度に制度化されました。
下鴨神社の式年遷宮は近年、本殿が国宝であることから完全な建て替えではなく補修での式年遷宮となりました。
これにより「古くなったから建て替える」ではない、「変わらずに残し続ける」という式年遷宮は、京都最古の神社として次の1,000年へ向け日本の歴史と文化のルーツを残し続ける新たな役割を担う事となりました。しかし残し続ける式年遷宮は時間の流れと共に向き合う課題が多くの人の新たな協力を必要としました。
令和18年の第35回式年遷宮に向けて下鴨神社は漫画御朱印などの文化事業を通じて、歴史的文化の継承と現代の文化を次の時代に繋ぎます。
初期計画として日本書紀にも記された日本最古の神幸列で葵祭の前儀「御蔭祭」の環境整備の一環として御祭神が降り立ったとされる境外摂社 御蔭神社の整備を計画。
下鴨神社は計画始動にあたり、より身近で大切にされる神社の式年遷宮へ個人や法人の協力と参加を目的に、寄付や文化事業への協力を広く受け入れる事としました。
下鴨神社はこれにより多くの方が日本の歴史と文化を繋ぐ事業への参加を頂ける事と願います。
【5月の下鴨神社の主な行事】
3日 流鏑馬神事 13時から
4日 斎王代御禊の儀 10時予定
12日 御蔭祭 9時神社出発
15日 葵祭(正式名称:賀茂祭)
【問い合わせ先】
◆取材、寄付について
賀茂御祖神社(下鴨神社)
担当:大塚高史
電話:075-781-0010
mail:otsuka@shimogamo-jinja.or.jp
HP:https://www.shimogamo-jinja.or.jp
◆文化事業詳細や協力について
担当:岸本(株式会社LOCAL2)
mail:kishimoto@local2.co.jp
すべての画像