“神秘のピアニスト”アンリ・バルダ 、サントリーホールに帰還!
83歳を迎えた驚異のピアニストが再び日本の地を踏む。充実のオール・ショパン・プログラム
ユダヤ系フランス人のバルダは1941年にエジプト・カイロで生まれた。16歳でパリに渡り、その後ジュリアード音楽院で学ぶためニューヨークへ。三つの大陸の文化をその身に宿すバルダの初来日は1981年。NHK交響楽団とショパンの協奏曲第2番を演奏した。近年、サントリーホールや東京芸術劇場といった大舞台での公演が続くバルダだが、そのきっかけとなったのが2019年12月の東京文化会館大ホールで開催したオール・ショパン・プログラム。2000席を優に越す客席を埋め尽くす聴衆に対して、バルダのショパンは極めて私的に響いた。1対2000ではなく、1対1の音による対話が2000通り生まれるような親密さ。鳴り止まないカーテンコールと閉館時間を過ぎても途切れないサイン会の列は、その晩のコンサートの成功と共に記憶されている。ちなみに記事中の写真は当夜のもので、日本クラシック界におけるトップ・カメラマン故・林喜代種氏が撮影したもの。
その次の来日公演は2021年の夏。コロナ禍の東京にバルダはやってきた。万全を期して都内のアパートで2週間の隔離期間を過ごすうちに80歳の誕生日を迎えた(グランドピアノも設置してある、パリのアパルトマンのようなその部屋もまた、日本の古くからのピアノ仲間が用意したものだった)。サントリーホールにて東京交響楽団と共演したラフマニノフの第3番は歴史的な名演といっても過言ではなく、世界が断絶された只中、東京でこのような存在感を示した演奏家は極めて数少なかった。
そしてこの夏、バルダは再びサントリーホールに登場する。日本では5年ぶりとなるオール・ショパン・プログラムを携えてやってきたバルダは今、聴衆にどう語りかけるのか。チャーミングさと無愛想が入り混じった笑顔をカーテンコールで見せてくれたら、その日のコンサートはその場にいた者たちにとって忘れられないものになるだろう。期待は尽きない。
第20回イマジン七夕コンサート
アンリ・バルダ ピアノ・リサイタル
2024年7月7日(日)14:00開演(13:30開場)
サントリーホール大ホール
オール・ショパン・プログラム
幻想曲 へ短調 Op.49
即興曲第1番 変イ長調 Op.29
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ピアノソナタ第2番「葬送」 変ロ短調 Op.35
バラード第1番 ト短調 Op.23
ノクターン第3番 ロ長調 Op.9-3
ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58
*ライブ録音あり
チケット:
S席 ¥7,000 A席 ¥5,000 B席 ¥3,000
コンサートイマジン 03-3235-3777(10:00~18:00/日祝休)
サントリーホール 0570-55-0017(10:00~18:00/休館日除く)
チケットぴあ https://t.pia.jp/ [Pコード:255-376]
e+(イープラス) https://eplus.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像