ラッキーコーヒーマシン、イタリアの高級エスプレッソマシンブランド・La Marzoccoの最高峰セミオートエスプレッソマシン『Strada X』を販売開始
コーヒー関連機器製造販売、メンテナンス事業などを行うラッキーコーヒーマシン株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:平岡将志)は、約100年の歴史を誇るイタリアのエスプレッソマシンメーカー・La Marzocco(ラ・マルゾッコ)社の業務用セミオートエスプレッソマシン『Strada X(ストラーダ X)』の販売を開始いたします。
『Strada X』は、コーヒープロフェッショナルのために設計された最高峰のセミオートエスプレッソマシンです。旧モデル 『Strada EP』の基本性能を受け継ぎながら、ストレートイン・ポルタフィルター、スマート・サチュレーション、重量式プロファイリングといった最先端機能を搭載したフラッグシップモデルです。
Stradaシリーズの最新モデルである本機は、旧モデルの可変圧力システムと革新的な新機能を組み合わせることで、コーヒーの複雑で繊細な風味を最大限に引き出しつつ、高い再現性と優れた品質管理を可能にします。
『Strada X』の主な機能
ストレートイン・ポルタフィルター
「ストレートイン・ポルタフィルター」とは、ポルタフィルターを真っ直ぐ差し込むだけでグループヘッドに装着できる画期的なシステムです。エスプレッソ抽出時のポルタフィルターの着脱動作を簡素化することで、バリスタの手首への負担を軽減しつつ、作業効率を向上させます。さらに、オートスチームフラッシュ(※)と組み合わせることで、グループヘッドを清潔に保ちます。
※オートスチームフラッシュ……ポルタフィルターを外すと自動的にスチームと熱湯でグループヘッドを洗浄し、コーヒーの残渣を効果的に除去する機能。
スマート・サチュレーション
『Strada X』の革新的な新機能「スマート・サチュレーション」とは、プレインフュージョン(蒸らし)を自動化する機能です。エスプレッソ抽出の初期段階で低圧のプレインフュージョンを行い、グループ内部の流量計から得られるデータをもとに、圧力を上げる最適なタイミングを判断します。コーヒー粉が完全に湿ったことを検知すると、マシンはユーザーが設定した圧力プロファイルに従って自動的に圧力を上昇させます。この機能により、従来の時間制御よりも正確かつ均一なプレインフュージョンが可能となり、品質の安定化に貢献します。
重量式プロファイリング
「重量式プロファイリング」とは、重量に基づいて圧力プロファイルを制御する機能です。
旧モデルの『Strada EP』では、可変圧力システムが導入され、バリスタが自由に圧力を調節できるようになりました。その結果、従来の挽き目調整による抽出時間のコントロールに加え、圧力と抽出量も同時に管理する必要が生じ、バリスタにはより高度なスキルが求められるようになりました。
そこで『Strada X』は、可変圧力システムを応用した新機能「重量式プロファイリング」を採用しました。この機能では、ドリップトレイに内蔵されたスケール(はかり)がエスプレッソの抽出量をリアルタイムで計測し、目標の抽出量に合わせて圧力プロファイルを自動調整します。これにより、バリスタはグラインダーの挽き目調整を中心とした品質管理に専念できるようになり、抽出量を安定させながら、独創的で高品質なエスプレッソの追求が可能となりました。
3つの抽出モード
本機には、「マニュアル」「プロファイル」「AV(Auto Volumetric)」の3種類の抽出モードが搭載されています。バリスタの習熟度や店舗のオペレーションに合わせて最適なモードを柔軟に選択できます。
マニュアルモードでは、バリスタがショットごとに手動で圧力を調節しながら抽出できます。手動抽出後には、圧力プロファイルの保存と編集が可能です。抽出中、スクリーン上で時間・圧力・抽出量をリアルタイムでモニタリングできるため、各パラメータを確認しながらパドル操作で圧力を調節できます。作成した圧力プロファイルを編集する際は、エスプレッソの完成量と抽出時間を変更するだけで、マシンが最適な圧力プロファイルに自動的に書き換えてくれるため、新たにプロファイルを作成する必 要はありません。
プロファイルモードでは、マニュアルモードで作成した圧力プロファイルを使用して自動抽出が可能です。このモードでは、パドルはスイッチとして機能するため、圧力プロファイルを選択し、パドルを動かして抽出を開始するだけで、理想のエスプレッソをマシンが自動で再現します。
AVモードでは、定量抽出が可能です。このモードでは、グループごとに設定された固定圧力値と目標抽出量に基づいてマシンが自動で抽出を行います。プロファイルモードと同様に、パドルはスイッチとして機能するため、従来のボタン式エスプレッソマシンに近い、最もシンプルな操作性を提供します。
さらに、AVモードでは「Pulse(流量)」「Mass(重量)」「Brew Ratio(抽出比率)」の3つの指標から選択でき、 お好みの方法で品質管理が可能です。Pulseは多くのエスプレッソマシンで採用されているため、バリスタにとって最も扱いやすいパラメータです。Massを選択すると、重量(グラム)での制御に切り替わり、より正確で一貫した抽出が可能になります。Brew Ratioでは、設定された抽出比率(使用するコーヒー粉の量に対する抽出後のエスプレッソの量の比率)に合わせてマシンが自動で抽出してくれるため、安定した味わいが実現できます。
その他の機能・特長
-
グループヘッド直結型の独立ボイラーを搭載。グループごとに温度の調整が可能。
-
最大15個の圧力プロファイルを保存でき、エンコーダー操作で簡単に編集可能。
-
各グループヘッドに可変圧力モーター付きポンプを装備。異なる圧力プロファイリングを同時に実行可能。
-
新型パドルを採用。マニュアルモードでの急激な圧力変化を緩やかなカーブに自動調整してチャネリング(※)を防止。
-
比例弁技術を採用。電子制御されたスチーム弁がスチーム圧力を正確に制御。
-
PID温度制御により、各グループヘッドとスチームボイラーの温度を 0.1度の精度で個別にコントロール。
※チャネリング……エスプレッソ抽出時に、ポルタフィルター内のコーヒー粉にお湯が均一に行き渡らず、不均一に流れる現 象。
製品情報
製品名 |
La Marzocco Strada X 2グループ・3グループ |
価格 |
オープン価格 |
電源・消費電力 |
単相200V 4330W(単相200V 5830W) |
寸法 |
W830×D690×H500mm(W1030×D690×H500mm) |
重量(乾燥) |
94kg(101kg) |
コーヒーボイラー容量 |
1.3L×2(1.3L×3) |
スチームボイラー容量 |
8.2L(11.8L) |
熱湯抽出能力(h) |
18L(20L) |
初動沸き上がり時間 |
約20分(約30分) |
給水 |
水道直結式 |
※括弧内は3グループ
La Marzocco社の概要
1927年、ジュゼッペ・バンビとブルーノ・バンビによってイタリア・フィレンツェで設立されたエスプレッソマシンメーカー。プロフェッショナル向けの高品質なエスプレッソマシンのハンドメイド製造を専門とする。
1939年に世界初の水平ボイラー式エスプレッソマシンの特許を取得し、その後も「デュアルボイラーシステム」や「飽和抽出グループ」などの革新的な技術で業界の新しいスタンダードを確立したパイオニア企業でもある。伝統と革新、品質、信頼性を追求する同社の姿勢は、設立から今日まで変わることなく受け継がれている。
Strada の開発背景・名前の由来
2007年、La Marzoccoは世界中から集まった30人のコーヒープロフェッショナルとともに、究極のエスプレッソマシンを作るプロジェクトを開始。このグループは「ストリート・チーム」と呼ばれ、数年の開発期間を経て本プロジェクトから誕生したエスプレッソマシンは、彼らへの敬意を表し、イタリア語で「ストリート」を意味する“Strada(ストラーダ)”と名付けられた。
関連リンク
会社HP:https://www.lucky-coffee-machine.co.jp/
製品ページ(2グループ):https://www.lucky-coffee-machine.co.jp/products/854882/
製品ページ(3グループ):https://www.lucky-coffee-machine.co.jp/products/854883/
会社概要
会社名:ラッキーコーヒーマシン株式会社
本社:兵庫県神戸市東灘区深江浜町95番
東京本部:東京都港区赤坂8-5-26 住友不動産青山ビル西館
設立:1964年11月9日
代表取締役社長:平岡将志
事業内容:コーヒー関連機器製造販売、メンテナンス事業、リフレッシュ事業、レンタル事業、海外ブランド代理店事業他
公式プロモーション動画
イメージカット
製品に関するお客様からのお問い合わせ先
ラッキーコーヒーマシン株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂8-5-26 住友不動産青山ビル西館
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像