COOL JAPAN AWARD 2025受賞ブランド【URCYL(アーシル)】と輪島塗 田谷漆器店がライセンスを締結。共同開発品を2026年1月メゾン・エ・オブジェ/Parisで世界に向けて発表
URCYLグローバルブランドプロデューサーに元エルメス本社副社長齋藤峰明氏を起用。2026年1月15日(木)~19日(月)Maison & Objet Paris Hall 2 - Stand N79

漆と木粉で作る100%植物由来の鋳造可能な新素材URCYLのライセンスを世界に展開する合同会社ELEMUS(エレムス)[所在地:愛知県岡崎市 代表社員:ダントーホールディングス株式会社 CEO:小原 淳]は、2026年1月15日(木)〜19日(月)の期間、フランス、パリで開催される世界最大級のインテリアとデザイン関連の国際見本市メゾン・エ・オブジェに出展する。2回目の今回は、輪島塗 田谷漆器店が運営する株式会社The Three Arrows[所在地:石川県輪島市 代表取締役:田谷昂大]とライセンス契約を締結、輪島塗の伝統技術+最先端素材技術で世界のホテル・レストラン市場に本格参入する新製品を発表します。世界に向けたグローバルブランドプロデューサーとして、元HERMES本社副社長齋藤峰明氏を起用。伝統と革新を融合させた日本屈指の技術集団が、世界を相手に本格始動します。
URCYLは第3の新素材「世代を超えて使い続けられる」価値観を提案。未来に継承する新漆器素材。
漆塗り製品はプロダクトライフサイクル(PLC)の観点において、石油由来プラスチックを遙かに超える耐久性を持っています。「買って、使って、捨てる」ことを前提とした従来のプラスチック素材設計が見直される中、漆をベースに素材設計した「URCYL」は自然が生み人が再発明した“第3の素材”として修理しながら長く使い続ける新しいライフスタイルを世界に提案します。「買った瞬間に価値がある商品」から「使い続ける事が価値になる商品」へ。世界が求めているのは、新しい素材ではなく、新しい生き方です。New Moldable Woodというコンセプトで、世界の大舞台に勝負を仕掛けます。
輪島塗 田谷漆器店が運営する株式会社The Three Arrowsと独占ライセンス契約を締結。日本から世界に新たな漆器市場を牽引し、市場拡大を狙う
石川県輪島市で、伝統的な輪島塗を作り続けながらも、常に新たな挑戦に取り組んできた田谷漆器店。
そのグループ企業である株式会社The Three Arrowsは、輪島塗=最高峰の伝統工芸・技術の魅力と可能性を世界に届けるために、ELEMUSとURCYLライセンス契約を締結しました。
日本屈指の輪島塗技法と、最先端の科学技術で作った漆器は、これまでの漆器技術の凝縮により完成させた、「次世代の新漆器」として新しい市場を開拓する事が可能になりました。田谷漆器店/The Three ArrowsとELEMUSが提供する価値は、脈々と継承されてきた漆器文化の先に新たな扉を開き、世界のホテル・レストラン業界を席巻します。
■URCYL について



ーURCYL(アーシル) 原料の特徴
New Moldable Wood/鋳造可能な木材
COOL JAPAN AWARD 2025受賞、大阪関西万博2025出展。
http://cooljapan.info/2025.html

木粉と漆樹液を特許技術で混ぜ合わせて製造する原料「URCYLパウダー」。プレスで鋳造成形する事によって完成させる製品は、ABS 樹脂と同等程度の物理的強度を持ち、抗菌性・抗ウイルス性、耐熱性を備えています。昨今の脱炭素社会の中で、素材に一切石油由来原料を使用しないだけでなく、漆本来の耐久性が加わり、金属でもプラスチックでもない”第3の素材”として東京都立産業技術研究センターと約20年にわたる共同研究を経て開発・完成しました。
木粉には国産杉・ヒノキの間伐材を主に使用します。日本の森林保全の中で、伐採後林内残材の問題は深刻です。その解決策としてURCYLは、独自技術で微粉砕加工したパウダーを使用。廃棄される間伐材を使用する事で、放置された人工林の若返りを図り、次の世代に対して日本の森林問題の解決策を提供できるソリューションになっています。
次の世代に、私たち世代は何を残すのか?ELEMUSはURCYLを通じて、プラスチック社会で当たり前になった、「買って・使って・捨てる」とは別の軸として、「世代を超えて使い続けられる」商品を未来に残します。奈良県の興福寺にある西暦700年頃に作られた阿修羅像はすべて漆(乾漆技法)でできてていますが、今なお美しさを保っています。漆は世代を超えて使い続けられるマテリアルであると同時に、私たちに、新しい選択肢を与えてくれました。親の世代として、次の世代に継承すべき世代として、責任を果たすための素材URCYLを提供します。




ーウルシノキの自社栽培
日本における漆の歴史は古く、約9,000年前の漆を塗った副葬品が北海道で発見されています。平安時代以降は、漆器で使っていた漆樹液はその耐久性や接着剤としての機能を拡大し、戦国武将の鎧や槍の仕上材、金閣寺の金箔の接着剤などにも使われました。西暦1700年頃になると日本からフランスへ輸出された漆器が「Japan」と呼ばれ、マリーアントワネットコレクションとして、ルーブル美術館に展示されています。戦後、漆樹液は石油由来原料にその役割を代替された結果ウルシノキは伐採され、現在はその発芽方法・栽培方法は誰も知らない状況でした。

まずは愛知県内が江戸時代、ウルシノキの一大産地であったことを歌川広重の浮世絵「大日本物産図会/三河国漆取之図」をヒントに解析。数十冊の古文書を頼りに、愛知県内の山中からウルシノキの林を発見し、ウルシノキの種子を採取。その種子を鳥取大学農学部との共同研究によって、世界で初めて人工発芽・栽培に成功し論文を発表。ウルシノキを種子からの発芽で増やすことによって、かぶれない漆や、大量に樹液を出す新品種など、品種改良をすることが可能になりました。
漆樹液の採取方法についても研究予定。従来樹液の採取方法は今でも江戸時代と同じ方法で採取しています。マテリアルの観点からは生産性・量産性・品質安定性に課題があります。弊社は最新の機械技術とAIやアグリテックを導入することで、樹液の採取時期の短縮や、機械化・自動化によって低コストで安定した資源供給が可能な体制を構築する事で、ウルシノキの品種改良と併せて安定的に高品質な漆樹液を採取する方法を確立します。またウルシノキのCO₂の吸収量(固定化)を独自に測定しており、カーボンクレジット化を見据えて国立大学と共同研究を始めています。
これまでに約5,000本のウルシノキの苗を愛知県内で栽培しています。行政や地元住民、NPOと協働し、愛知県や全国の中山間地へ植樹を行い、原料の国内生産へむけて栽培、研究を進めています。現在では欧州から漆の栽培に関しての相談を受けており、海外での植樹、栽培を実現させるべく、漆樹液の採取技術の開発を進めています。
■「輪島市・能登を漆で盛り上げる」新漆器URCYLが作る、新しい漆器市場の拡大と、未来の展望
漆器の魅力は、何と言ってもその触り心地と美しさです。長い年月をかけて構築された技術は耐久性を担保します。それら漆本来がもつ漆器の魅力を世界中に届けたい!という思いで田谷漆器店では輪島塗を作って参りました。
輪島塗は、手洗い洗浄で使うことでメンテナンスを自分でする喜びを感じられる伝統的で最高峰の漆器です。そして今回の「URCYL新漆器」は、業務用食洗機試験2,000サイクルをクリア(福井県工業技術センター)、更に抗菌性・抗ウイルス性試験もクリア(KISTEC)したことで、現代のライフスタイルに合った漆器としてご提供することができる新しい漆器です。
田谷漆器店では「伝統の漆器」と「現代のライフスタイルに合った漆器」この2つのラインナップを大切に、お客様の生活のシーンを豊かにする漆器を作り続けて参ります。
-ELEMUSの展望
ELEMUSは全国の漆塗り職人向けに、田谷漆器店と共同開発したURCYL新漆器の塗り方をライセンス化する「URCYLマイスター制度」を年内に創設。全国の漆塗り職人にURCYL向けの漆塗り技術を提供することで、URCYLマイスターとして認定します。URCYL製品の生産量確保、技術・品質の安定化を図ると共に、伝統技術職人に持続的で安定的な収益を提供する事が可能となります。そのためのテクニカルトレーニングセンターを、2024年1月1日発生した能登半島沖地震で甚大な被害を受けた輪島朝市の跡地に開設予定。敷地内には、URCYL漆塗りラボや、日本で唯一のURCYLショールームを設置します。全国のURCYLマイスターやURCYL商品を購入するお客様が輪島に足を運んで頂く事で、輪島市の復興支援をしていきます。また当社が持つ漆の発芽技術を使って、輪島市内でウルシノキの栽培・育成に関してアドバイザーとして関わっています。
■プロフィール
齋藤峰明|グローバルブランドプロデューサー
元エルメスパリ本社副社長。静岡県出身。1971年渡仏、パリ第⼀(ソルボンヌ) ⼤学芸術学部卒。三越パリ駐在所⻑を経てエルメス本社に⼊社後、エルメスジャポンに赴任。1998年より代表取締役社⻑として⽇本でのエルメスの発展に貢献。2008年には外国⼈で初めてエルメスパリ本社の副社長およびライカカメラジャパン会長に就任。2015年にエルメスを退社後、シーナリーインターナショナルを設立。
現在パリと東京をベースに、企業のブランド戦略のコンサルティングほか、伝統産業や地方再生の支援の活動を行う。フランス共和国国家功労勲章シュヴァリエ叙勲。エルメスでの仕事を語った本に「エスプリ思考〜エルメス本社副社長、齋藤峰明が語る」(川島蓉子著)ほか、虎屋黒川社長との共著「老舗の流儀」がある。

西堀耕太郎|プロダクトクリエイティブディレクター
1974年和歌山県新宮市生まれ。カナダ留学後市役所で通訳をするも、結婚後妻の実家「日吉屋」で京和傘の魅力に目覚め、脱・公務員。職人の道へ。2004年日吉屋五代目就任。「伝統は革新の連続である」を企業理念に掲げ、伝統的和傘の継承のみならず、和傘の技術、構造を活かした新商品を積極的に開拓、国内外のデザイナー、アーティスト、建築家達とのコラボレーション商品の開発にも取り組み、2008年より海外展示会に積極的に出展。和風照明「古都里-KOTORI-」シリーズを中心に約15カ国に展開中。
2012年、日吉屋で培った経験とネットワークを活かし、日本の伝統工芸の海外向け商品開発や販路開拓を支援するTCI研究所を設立し代表に就任。延べ約500社以上の企業の海外展開を支援。
2018年、地域プロデューサーを育成する「Japan Brand Producer School」を開校。各地域の技術や産品をプロデュースできる人材の育成にも努める。

■株式会社The Three Arrowsについて
株式会社The Three Arrowsは田谷漆器店グループの企業で、伝統工芸の新たな可能性に挑みます。
社名の由良は、「3本の矢」
新商品開発と新サービスの開発、伝統工芸を用いた飲食店事業、新たな販路の開拓の3本の矢で、伝統工芸の閉塞感に風穴を開け、未来に突き進む事を目的として2020年に設立いたしました。
本質的伝統工芸の価値を皆様にお届けするため、できることは何でもチャレンジしています。


■合同会社 ELEMUSについて
合同会社ELEMUS は、ダントーホールディングス株式会社(東証5337)を親会社として2019年創業。弊社の志は「100年後を暮らす人たちが快適、安全に生活できる環境を創造するために、日本の伝統技術や素材から新たなソリューションを見いだし、社会実装する事」です。環境問題、温暖化は私たちの世代の影響というよりは、前の世代の影響が原因です。私たちの行動や意思決定の結果は、次の世代に影響を与えます。であるなら、親の世代として継承された世代として、弊社は環境問題に正面から向き合い、子供たちの世代に正しい選択肢を提供する事が責任だと考え、実現しています。
地域や行政、大学や研究機関、民間企業やNPOなどと連携しながら愛知県三河地域を拠点に漆の栽培、育成、植物原料を用いた持続可能な新素材の研究開発、製品のブランディングを行い、ものづくりを通じて循環型の社会づくりに貢献しています。
主な事業は、URCYL(アーシル)ブランド本部として、ブランドイメージの拡大や管理・運営、URCYL原料の研究開発や製造です。特許・商標の管理、運営をグローバルに展開しています。
日本人が培ってきた、伝統的な技術や自然素材の知識を継承しながら、現代が抱える問題を解決する。伝統技術や自然素材に新しい解釈を加える事で、ものづくりの新しいスタイルにチャレンジする会社がELEMUS(エレムス)です。
ー100年後の森林の再生と環境と産業の調和、その実現に向けた活動
ELEMUSが拠点を置く、愛知県三河地域のほぼ中央に位置する「雨山山(あめやまやま)」の山頂からは、遠く三河湾を望むことができます。奥山から海までの一連の川の流れは、地球規模での生命の循環
を想起させ、また周辺地域には縄文時代、弥生時代の遺跡が点在しており、古代から現代に至る時間軸において自然と人との関わりを検証するのにふさわしい地域です。このエリアで、当社のCEOを務める小原淳は30年に渡り、自然と人の在り方という原点から、森林の再生、環境と産業の調和その実現に貢献していくことを目的とした「天使の森プロジェクト」を推進しています。


明治以降、軍需物資や戦争により焼失した主要都市部の家屋再建に、大量の樹木が伐採されました。1950年「造林臨時措置法」により、スギやヒノキの植林が一気に進められましたが、高度成長期や安価な輸入木材の普及によって、スギやヒノキが手付かずの状態で残りその多くが放置林として社会問題になっています。この放置林を再生させるため生態学、植物分類学の研究者や郷土研究家などの専門家とともに、日本の多くの森林面積を占めるスギ、ヒノキを伐採後、その跡地にケヤキやナラをはじめとする広葉樹や当社が栽培に着手したウルシノキなどの植樹を行うことで、次の世代に日本の国土を美しく継承する事を目標に取り組んでいます。

合同会社ELEMUS
■会社概要
会社名 合同会社ELEMUS(ELEMUS LLC)
所在地 愛知県岡崎市東阿知和町乙カ118-2
代表社員 ダントーホールディングス株式会社
CEO 小原 淳
CFO 前山 達史
CMO 稲木 孝至
資本金 10,000,000円
設立 令和元年6月3日
HP https://elemus.co.jp/
*当社はダントーホールディングス株式会社(東証5337)の子会社です。
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本件に関するご取材、ご掲載に関するお問い合わせは下記までご連絡ください。
担当:稲木由紀子
e-mail:info@elemus.co.jp
電話番号:0564-73-6322
種類商品サービスビジネスカテゴリ環境・エコ・リサイクル化学キー
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