【気候変動に挑む新潟の米作り革命】“コシヒカリの産地”が「獺祭」と山田錦で日本一へ。「新潟獺祭」完成、8/8にお披露目会開催
「新潟は寒すぎて育たない」の声を乗り越え、栽培6年目でコンテスト決勝へ。米どころのプライドをかけた生産者と、獺祭の蔵人と酌み交わす一夜限りの宴。

新潟県山田錦協議会(所在地:新潟県長岡市)と有限会社エコ・ライス新潟(所在地:新潟県長岡市)は、地球温暖化による米作りの危機に対応するため、大手日本酒メーカーの(株)獺祭(山口県岩国市)と連携し、酒米「山田錦」の高品質化に挑戦しています。当初「栽培は不可能」と言われた逆境を乗り越え、この度、生産した米が「最高を超える山田錦プロジェクト 2024」でファイナリストに選出されました。その米で醸造した初の「新潟獺祭」の完成を記念し、2025年8月8日(金)に長岡グランドホテルにて、生産者と獺祭の蔵人が集うお披露目会「新潟獺祭を味わう会」を開催します。
【新潟獺祭を味わう会 開催概要】

開催日時:2025年8月8日(金) 18:30 開始 (18:00 受付開始)
会 場:長岡グランドホテル
定 員:50名
参加費用:10,000円(税込) ※新潟山田錦オリジナルTシャツのノベルティ付き
申込方法:エコ・ライス新潟オンラインショップよりお申し込みください。\
URL: https://eco-rice.jp/
気候変動という逆境と、米どころのプライド


地球規模の気候変動により、新潟県の夏は異常高温が続いています 。稲の品質を左右する出穂期(7月後半~8月)の気温が30℃を超えることもあり、県の基幹品種であるコシヒカリは著しい品質低下に見舞われ、「コシヒカリの産地」としての地位が揺らいでいます 。
この危機的状況に対し、温暖化に対応できる品種として株式会社獺祭から推奨されたのが、酒米の王者「山田錦」でした 。しかし、挑戦当初は「新潟の気候では山田錦は育たない」「雪が降る頃に稲刈りになる」といった否定的な意見ばかりでした 。それでも、新潟の農家はプライドをかけて挑戦を続け、年々品質を向上させ、今では生産者の輪も広がっています 。
5年の雪辱を果たし、全国トップレベルの品質を証明

株式会社獺祭が主催する「最高を超える山田錦プロジェクト」は、グランプリ米に3,000万円の値が付く、まさに酒米の品質を競う全国大会です 。新潟からは過去5回応募するも、一次審査さえ通過できない厳しい結果が続いていました 。
しかし、挑戦6年目となった昨年の第6回大会では、全国165件の応募の中から、新潟県から応募した2名の生産者が見事ファイナリスト7名に選出されました 。グランプリは逃したものの、新潟の山田錦が日本最高峰のレベルに達したことを証明し、参加生産者たちは「次はグランプリを」と熱く燃えています 。
今後の展望


私たちの目標は、単に山田錦を栽培することではありません。「最高を超える山田錦プロジェクト」の審査基準である「獺祭が本当にほしい山田錦」、すなわち純米大吟醸のための高度精米に耐えうる、世界一の品質の山田錦をこの新潟の地で育てることです 。気候変動という大きな変化の中で、「新潟はどんな米を栽培しても日本一」であることを証明し、新潟の米が世界に羽ばたく未来を切り拓いてまいります 。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像