子どもたちの学びを支える「学習支援シンポジウム全国大会2025」が名古屋市で11月1日に開催決定
――教育格差の解消に向け、全国の学習支援関係者がつながるシンポジウム――
NPO法人東海つばめ学習会(所在地:愛知県春日井市、代表:柿本知樹)は、「学習支援シンポジウム全国大会2025」を主催する。本大会は、教育機会の不平等に立ち向かう学習支援団体や無料塾が一堂に会し、現場の声を共有しながら連携と実践を深めることを目的としたものである。
本シンポジウムでは、基調講演として名古屋市立大学大学院人間文化研究科 准教授の松村智史氏および、一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト 代表理事の藤野直子氏が登壇する。さらに、参加者同士によるグループディスカッションも予定されており、交流や協働のきっかけとなる場となる。

【学習支援とは―相対的貧困と教育格差の是正に向けて】
学習支援とは、経済的困難や家庭環境の影響により、学習塾や家庭教師といった学校外学習の機会を得にくい子どもに対し、無料または低額で学習の場を提供する取り組みである。学力向上のみならず、自己肯定感の回復や将来への展望を育むことも目的としており、全国各地でNPO、自治体、地域団体などにより実施されている。
このような取り組みの背景には、相対的貧困の広がりがある。厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査」によれば、日本の子どもの相対的貧困率は11.5%に達しており、これは約9人に1人の子どもが、社会における標準的な生活水準を下回る環境で暮らしていることを示している。こうした子どもたちは、学習環境や進路選択において不利な立場に置かれ、結果として教育格差が固定化・再生産されるリスクが高い。
2008年のリーマンショック以降、こうした子どもたちを支えるため、民間主導の無料塾や学習支援活動が各地で広がりを見せた。2015年には国の生活困窮者自立支援制度に学習支援事業が位置づけられ、公的な枠組みの中でも実施されている。しかし、制度の対象外となる家庭や地域も多く、依然として地域の自主的な取り組みが重要な役割を担っているのが現状である。
本シンポジウムでは、そうした現場の実践や課題を共有し、学びの機会をすべての子どもに届ける社会の実現に向けた議論を深めていく。

【開催概要】
名称:無料塾シンポジウム全国大会2025
日付:2025年11月1日(土)
時間:13:00〜16:50(受付開始 12:45)
会場:名古屋サンスカイルーム
住所:愛知県名古屋市中区錦1-18-22 名古屋ATビル2階
主催:NPO法人東海つばめ学習会
協賛:NPO法人愛知子供の笑顔フォーラム
後援:愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会
定員:150名(先着順)
費用:無料
対象:学習支援や無料塾に関わる個人・団体、教育関係者、NPO関係者、自治体職員、学生など
【主なプログラム】
基調講演
講師①:松村智史氏(名古屋市立大学大学院人間文化研究科 准教授)
講師②:藤野直子氏(一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト 代表理事)


グループディスカッション:参加者による交流・課題共有・協働の可能性の模索
交流会:団体同士のつながりづくりの機会を提供
【参加申込・お問い合わせ】
申込フォーム:https://forms.gle/qzdFzS3KkN3o7rTr6
問い合わせ先:tokai.tsubame@gmail.com
【シンポジウム開催の背景】
経済格差が教育格差へとつながる現代社会において、学習支援の必要性と意義は年々高まっている。子どもたちの学びを保障するためには、地域や立場を超えた連携と支え合いのネットワークが不可欠である。本大会は、全国の現場で活動する支援者たちがつながり、これからの学習支援のあり方を共に考える貴重な機会となる。
本シンポジウムは、2014年3月に第1回が開催されて以降、毎年主要都市で開催されてきた。現在は名古屋市・東京・神戸市の3都市でローテーション開催されており、開催地の団体が主催を担っている。
これまでの大会は、民間支援団体を中心とした構成であったが、2024年神戸開催より門戸を広げ、学習支援関係者以外の参加も積極的に受け入れている。
【過去のシンポジウムについて】
(2014年)東京開催
https://hachiojiswallow.com/?p=704
(2015年)京都開催
https://hachiojiswallow.com/?p=1888
https://hachiojiswallow.com/?p=1965
(2016年)東京開催
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12228391689.html
(2017年)名古屋開催
https://hachiojiswallow.com/?p=3222
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12325820246.html
(2018年)名古屋開催
https://hachiojiswallow.com/?p=3833
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12414258333.html
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/5069248
(2019年)名古屋開催
https://hachiojiswallow.com/?p=4375
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12542695038.html
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/7237306
(2020年)オンライン開催
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12635967069.html
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/11271823
(2021年)東京およびオンライン開催
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12709209836.html
(2022年)名古屋およびオンライン開催
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12777003695.html
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/39429897?categoryIds=1289977
(2023年)東京開催
https://ameblo.jp/nakanoyomogi/entry-12827883655.html
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/49192518
(2024年)神戸開催
https://tokai-tsubame.amebaownd.com/posts/55790206
【協賛企業について】
本大会は、NPO法人愛知子供の笑顔フォーラム(所在地:愛知県名古屋市、代表:平井善明)の協賛により開催される。同法人は、2025年6月6日に設立された。主な活動として、児童養護施設からの依頼を受け、退所を控えた入所者への進路相談や就業スキル向上支援などの自立支援事業を行っている。また、自主事業として、施設に在所する子どもを対象にした「非日常の体験」を提供するプログラムの開発も進めている。
法人の運営方針としては、子ども支援に携わる人材の育成や、支援活動を継続的に展開できる環境および仕組みの整備に力を入れており、支援の理念と取り組みを次世代へ継承する体制づくりも重視している。
これらの取り組みと、本大会の目的である「子どもの学びを支える支援の共有と連携の促進」との方向性が一致したことから、今回の協賛に至っている。

【告知・広報展開について】
本大会の情報は、愛知県内の高等学校を中心に配布される高校生向けキャリア・進路情報誌『スキッフル』にも掲載された。『スキッフル』は、愛知県内257校の高校に配布され、高校3年生50,000人の手に届く進路情報誌であり、本大会の趣旨や参加募集内容が紹介され、多くの若者や教育関係者の目に触れる機会となっている。
将来教育や福祉の分野で活躍したいと考える高校生や、学習支援や無料塾に関心をもつ若い世代にも、本大会を通じて社会課題とその解決に向けた実践を知っていただくきっかけとなることを期待する。
【主催:NPO法人東海つばめ学習会】
NPO法人東海つばめ学習会は、学びの機会に恵まれない子どもたちを対象に、地域の力で支える無料学習支援を提供している団体である。愛知県春日井市を拠点に2018年に設立され、小学生・中学生を中心とした学習支援や居場所づくり、子ども食堂などの活動を継続的に展開している。
すべての活動は、寄付および助成金のみで運営されており、平日は本業を持つ社会人メンバーが業務の合間を縫って活動を支えている。「ひとりでも多くの子どもが望み通りの人生を歩む」という理念のもと、子どもたちが将来に希望をもって歩んでいけるよう、地域社会と共に支援の輪を広げている。
◆ 名称:特定非営利活動法人東海つばめ学習会
◆ 代表者:柿本知樹
◆ 法人番号:8180005019449
◆ 任意団体開始日:2018年4月1日
◆ 設立認証年月日:2021年9月8日
◆ 法人成立年月日:2021年9月21日
◆ 事務所:愛知県春日井市勝川町7丁目37番地 ネクシティパレッタ1階 Room8内
◆ 目的及び事業:
主として経済的に厳しい家庭の子どもたちに学習支援活動を行い、経済格差が教育格差へと繋がる諸問題の解決を図る。また、ひとりでも多くの子どもが望み通りの人生を歩むための支援をすることを目的とする。
◆ 令和7年度助成金実績:
(公財)キリン福祉財団 令和7年度 キリン・地域のちから応援事業
(一財)デロイトトーマツウェルビーイング財団 第3回「子どもを未来につなげる奨学助成プログラム」
◆ ホームページ:https://tokai-tsubame.com/
◆ 連絡先:tokai.tsubame@gmail.com

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