【本人確認コストを70%削減】DID/VC技術を活用した本人確認ソリューション「proovy.Me」リリース
ユーザー・事業者が払ってきた本人確認コストを抜本的に排除します
株式会社Receptは本人確認ソリューション「proovy.Me」をリリース致しました。
DID/VC技術を用いて、ユーザーにとって優しく、事業者にとってより廉価な本人確認を実現します。
Proovy.Meの開発・提供に至った経緯
昨今、成りすましやマネーロンダリングへの対策として本人確認が導入されるサービスが増えています。
本人確認は安全なサービス提供に欠かせない一方、ユーザー・事業者の双方の負担となってしまっている現状がありました。
ユーザー目線での本人確認に対する課題
ユーザー目線では、本人確認に対応するために必要な書類を用意する、公的書類を読込ませるといった面倒なプロセスが発生します。
さらに申請を終えた後、審査不備となり再申請を要求されるシーンも少なくありません。
実際に4割以上のユーザーが「本人確認手続きが面倒で手続きを中断した経験がある」と回答しています。(*1)
事業者目線での本人確認に対する課題
「ユーザー目線での課題」に記載した事項は、事業者にとって「本人確認がユーザー離脱ポイントになってしまっている」ことを意味します。
さらに事業者は本人確認を行うために、自社で事務要因を立てて対応するコスト、外注する際にはその分の支払いが発生しています。
外注する場合には、本人確認一件あたり150円程度のコストがかかっており(*2)、事業者にとって本人確認を導入したくても出来ない、サービス運営上の負担となっているケースが少なくありません。
proovy.Meの概要
proovy.Meは、ユーザーが過去に本人確認を行った記録をVC(Verifiable Credentials)技術を用いてデータとして残し、そのVCデータの検証をもって本人確認プロセスを完了させるサービスです。
金融機関や携帯キャリアのような法律に則り本人確認を行っている企業、もしくはeKYCプロバイダーが発行者となり、本人確認済みVCを発行します。
VCデータには発行者情報、タイムスタンプ、改ざんされていないことを検証するための電子署名が含まれているため、このVCを参照した第三者はこのデータが信頼に足るものであることを電子的に検証できます。
事業者間でのデータ授受や突合処理が不要
金融機関等が保有する個人情報、信用情報を外部事業者に提供するソリューションはこれまでにも存在してきました。
しかし事業者間でのデータ授受が発生していたため、ユーザーへの同意確認プロセスや、接続先となる上での技術評価などによる大きなコストが発生していました。
proovy.Meはユーザーを介してデータの授受を行うため、事業者間でのデータ授受が発生せず、結果として大きなコストをかけることなく信用データの共有が行えます。
当社では一件あたり50円程度で本ソリューションを提供しており、これは従来の本人確認にかかっていたコストを70%以上削減しています。
海外の類似事例
海外では、本スキームと同様にVC技術を用いて銀行が保有する本人確認済み情報や個人情報を外部サービスに連携するサービスが提供されています。
カナダではVerified.Meというサービス(現在は提供会社が買収されるなどの理由でサービス名が変わっている)が同様のサービスを提供し、年間2億回のトランザクションを発生させるほどに普及しています。
今後の展望
proovy.Meのサービス展開に向けて、データの発行者となる金融機関や金融ベンダー、検証者となる本人確認需要がある領域の事業者様との協議を進めております。
当社が保有するDID/VC技術基盤を活用し、デジタル空間に安全を溶けこませるという大きな目標を掲げproovy.Meを提供してまいります。
お問い合わせに関して
proovy.Meの活用を検討される事業者様、サービス説明やデモをご覧になられたい事業者様は、製品ページのフォームよりご連絡いただけますと幸いです。
会社概要
株式会社Recept
代表取締役:中瀬将健
本社住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F-C
URL:https://recept.earth
*1:MMD研究所公表 2021年
*2:株式会社ネクスウェイ 2022年
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