サステナビリティとクリエイティビティの両立を目指す新たな挑戦「地球中心デザイン研究所」が「ネットゼロ」を目指す2つの制作プロセスを発表
AI・バーチャルプロダクションの活用から環境配慮型イベントまで。広告制作のあり方を革新し、より良い未来を目指す取り組み。5月には所属企業の垣根を越えたクリエイティブリーダーが集うトークセッションも。

株式会社 地球中心デザイン研究所(英名:Earth Centric Design Lab 本社:東京都港区 代表取締役:佐藤カズー, 以下 ECD)は、2025年4月21日、広告クリエイティブ制作における「ネットゼロ」達成を目指す、2つの新たな制作プロセス「PRODUCTION TO ZERO」および「EVENT TO ZERO」を発表しました。持続可能性と創造性の両立を目指す、これからの広告コミュニケーションのあり方を革新し、より良い未来を共創するための第一歩です。
ECDは、「クリエイティビティで、地球と人がともに繁栄できる時代をつくる」を掲げ、「サステナビリティ × クリエイティビティ」に特化したビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインする会社です。
広告・クリエイティブ業界で実績を重ねてきた有志10名のコアメンバーを「デザイナー」と呼称し、それぞれの専門領域から企業ブランディング、新規事業創造、スタートアップ支援、地方創生を行っています。また、慶應義塾大学大学院 SDM研究科 で教授を務める山形与志樹先生など、環境・社会の持続性を専門とする10名の「パートナー」にも設立当初から参画いただき、各活動を斬新かつ真摯な体制で推進しています。
広告業界・広告制作の新たな地平を切り拓く
現代社会において、企業活動における環境負荷低減は、もはや選択肢ではなく、私たちが真正面から向き合うべき責任です。広告・クリエイティブ業界も例外ではなく、その制作プロセスにおけるサステナビリティへの貢献が強く求められています。ECDは、この時代の要請に対し、「地球を重要なステークホルダーととらえる」という視点から、クリエイティビティを高めながら環境負荷を最小限に抑える具体的なソリューションとして、以下の2つのプロセスの提供を開始します。これは、業界の新たなスタンダードを築く挑戦でもあります。
「PRODUCTION TO ZERO」 クオリティは高く、環境負荷は低く。

「PRODUCTION TO ZERO」は、映像、グラフィック、Webサイトなど、あらゆるクリエイティブ制作(プロダクション)において、サステナビリティへの積極的な取り組みを企画段階から統合するプロセスです。CO2排出量の事後計測やオフセットに留まることなく、企画・アイデアの源流から「サステナビリティ × クリエイティビティ」の精神を注ぎ込みます。最高の表現と、地球への深い配慮。その両立を高いレベルで実現します。具体的なプロセスは以下の通りです。
PLANNING & GREENWASH CHECK
「PRODUCTION TO ZERO」の土台となるのはプランニングプロセスです。CO2削減効果と心を動かすコミュニケーション効果。双方を最大化する、最適なプランを情熱をもって提案します。
また同時に、企画段階から信頼ある専門家によるグリーンウォッシュチェック体制を構築。昨今の問題のひとつである「見せかけ」を排除し、企業の誠実な姿勢を支えます。
PRODUCTION
AI やバーチャルプロダクションといった先端技術の可能性を最大限に引き出し、制作プロセスを革新。
ECD のみならず、この理念に共鳴する各所の専門チームが、CO2排出量削減と妥協のない表現力を両立する手法を実行・実現します。
MEASURE & VISUALIZE
独自カリキュレーションに基づきCO2排出量を正確に計測。
その結果についても明確に「見える化」を試みます。専門的なデータも、ECDのデザイナーが分かりやすいビジュアルへと昇華させ、企業の先進的な取り組みを力強く社会へ伝えます。
OFFSET
算出された排出量に対し、非化石証書やカーボンクレジット購入によるオフセットを着実に実行し、実質ネットゼロを達成。信頼性の高い第三者認証にも対応します。

事例紹介:東京都インバウンド観光促進映像「EDO CULTURE(DAY / NIGHT)」
東京都のインバウンド向けプロモーション映像「【Tokyo Tokyo Promotion Video】EDO CULTURE(DAY / NIGHT)」制作において、本プロセスの一部を活用しています。(公益財団法人東京観光財団)

浮世絵をアニメーション化する際に、AIを活用することで映像制作におけるCO2の排出量を低減しています。
「EVENT TO ZERO」ネットゼロを目指したイベント制作

「EVENT TO ZERO」はイベントの企画立案から実施、そして未来へのフィードバックまで、全てのプロセスを通じて環境負荷低減を徹底追求し、持続可能な素晴らしいイベント体験をデザインします。
CO2排出量の計測・削減・オフセットはもちろんのこと、資源の再利用や廃棄物削減によるサーキュラリティ(循環性)向上に情熱を注ぎます。参加者一人ひとりの心に残る感動と、地球への責任。その両方を満たすイベントを、熱意をもって共創します。
MEASURE & VISUALIZE
実測値に基づき、イベント前後のCO2排出量を計測。
さらに資源循環という未来志向の観点も加え、企画段階から効果測定までを一貫してサポートします。
PLANNING & PRODUCTION
話題性や集客と環境インパクトの軽減。
双方を実現するクリエイティビティの高いイベントを企画。
会場選定・施工・移動・運搬・ケータリング・廃棄・処理まで環境負荷を低減するアクションやソリューションをイベントに実装。
REPORT
ブランディングに寄与するレポートの提供
CO2排出量とサーキュラリティの観点を統合した、説得力のあるレポートを作成。
継続的な改善活動はもちろん、企業の透明性とブランド価値を高めるための力強いコミュニケーションツールとして活用いただけます。
OFFSET
排出量に応じたカーボンオフセットを確実に実行し、イベントの「ネットゼロ」達成を支援します。信頼性の高い第三者認証にも対応します。

事例紹介:京セラコミュニケーションシステム(KCCS)「第6回 脱炭素経営 EXPO【春】」
脱炭素経営 EXPO は、再エネ電力から自家消費型太陽光、エネルギーマネジメントシステム、省エネ設備など、あらゆる企業向け脱炭素ソリューションが出展し、脱炭素経営を目指す企業向けの展示会です。
KCCSブースでは、常時再生可能エネルギー100%かつ、生グリーン電力で運営する「ゼロエミッション・データセンター 石狩(ZED石狩)」をはじめ、太陽光発電の建設保守から電力の利活用まで KCCS の総合力を活かしたサービスを紹介。
その内容を体現するイベントブース演出では、リースの単管パイプ、オクタパネルを使用することで、使い捨てとなる木工を削減、再びパネルへとリサイクル可能なRecoボードを使用することで、スチレンパネルの使い捨てをなくしました。さらに、床はパンチカーペットAIR、スタッフのユニフォームにはリサイクルポリエステルのTシャツを採用し、環境負荷の低減を図り、従来型のイベントブースと比較して、約2t※のCO2の削減を実現しました。
※TOW社が提供するイベントCO2排出量可視化ツール「EventGX」を元に算出。
ご担当者コメント
当社では、事業活動全体を通してサステナビリティを推進しており、イベント出展においても環境負荷低減は重要なテーマと考えています。
今回 ECD チームにご協力いただき、企画段階からCO2排出量や資源循環を意識したプロセスを導入できたことは大きな前進となりました。会場の設営や運営方法にも工夫を凝らしていただき、実施後のレポートでは具体的なCO2の排出量を把握できたことは今後に向けて有益であったと感じています。今後もこのような先進的な取り組みを積極的に継続してまいります。
京セラコミュニケーションシステム株式会社
サステナビリティ&ストラテジー推進室長 大嶋 茂雄 様
5月22日、会社の垣根を越えた広告・クリエイティブの特別トークセッションを開催
Sustainable Lounge vol.0
クリエイティブ、地球、未来
サステナブルな未来のために、クリエイターになにができるか?

広告・クリエイティブ業界は今、地球環境への責任という大きな問いに向き合いながら、同時に人々の心を揺さぶる表現を追求し続けなければならないという、挑戦の時代を迎えています。地球全体にとって重要な転換期である昨今において「サステナビリティ」と「クリエイティビティ」は、もはやトレードオフの関係ではなく、融合させ、新たな価値を生み出すべき核心的なテーマとなりました。
私たちは、この挑戦への答えを探求し、業界全体の未来を明るく照らすため、業界各社の垣根を越えたトークセッションを開催します。
広告・クリエイティブ業界の未来を本気で考え、その最前線を走り続けるトップランナー5名が一堂に会し、それぞれの知見、情熱、そして葛藤までも共有しながら「サステナビリティ× クリエイティビティ」が織りなす無限の可能性と、私たちが進むべきひとつの確かな方向性について、熱い議論を交わします。
このセッションは、単なる事例紹介や現状報告の場ではありません。これからの広告コミュニケーションの新たな基準を打ち立て、業界に携わるすべての人々にとって、未来へのアクションを加速させる羅針盤となることを目指します。変革のエネルギーに満ちたこの瞬間を、ぜひ体感してください。
内容: 広告業界の第一線で活躍するトップランナー5名をお招きし、今後の業界動向と地球環境への貢献可能性について議論します。広告業界に携わる皆様にとって、未来への指針となるセッションを目指します。
このセッションは、地球中心デザイン研究所の新オフィス公開を記念して開催されるものであり、当日はささやかなレセプションパーティーもあわせて実施いたします。新たな拠点をご覧いただきながら、登壇者との交流や軽食をお楽しみいただける機会となっております。

ECD NEW OFFICE PARTY
会場: 地球中心デザイン研究所(ECD)新オフィス
([〒105-0023 東京都港区芝浦1-13-10第3東運ビル 9F])
日時:2025年5月22日(木)19:00〜23:00(OPEN:18:00)
トークセッション:19:30〜21:00
入場無料
事前予約制
お問い合わせ:info@ecdtokyo.jp

佐藤カズー
ECD 地球中心デザイン研究所
CEO/CCO
TBWA\HAKUHODOのCCOを10年間務めた後、クリエイティビティの次のステージは地球だと信じて、ECDを立ち上げる。環境学修士、慶應義塾大学大学院 SDM研究員。
以下五十音順

浅井雅也
Droga5 Tokyo part of Accenture Song
CCO/Co-lead
2006年インターンからTBWA\HAKUHODOに入社し15年間勤務。2021年よりDorga5 Tokyo立ち上げのためAccentureに入社。カンヌ審査員などを務め、国内外120以上のアワードを受賞。

近山知史
博報堂 PROJECT_Vega
エグゼクティブクリエイティブディレクター / クリエイティブ リード
TBWA HAKUHODOへ出向を経て2022年Vega立ち上げのため帰任。CMプラナー出身。明治大学、一橋大学などで講師を務める。

徳野佑樹
TOKU
アートディレクター
博報堂、TBWA\HAKUHODOを経て、2023年にTOKU設立。広告のアートディレクションを中心に活動。主なクライアントに日産、マクドナルド、キリン、Google、ユニクロなど。

細田高広
TBWA\HAKUHODO
チーフクリエイティブオフィサー
事業開発から広告まで担う。2023年から2年連続でクリエイティブリーダー・オブ・ザ・イヤー(Campaign)に選出。KIT虎ノ門大学院客員教授。主な著書に「コンセプトの教科書」がある。

地球中心デザイン研究所
社名:株式会社地球中心デザイン研究所(英:Earth Centric Design Lab)
設立:2024年10月2日
代表:代表取締役 佐藤カズー
所在地:東京都港区芝浦1-13-10第3東運ビル
資本金:5000万円
事業内容:ブランディング、CIデザイン、広告コミュニケーション、映像コンテンツ、空間デザイン、UI/UXデザイン、戦略策定、新規事業開発、サービス開発、プロダクト開発、地方創生 他
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