【大阪・関西万博】ジャン・ジュリアンが贈る「大阪海獣」— 海洋保全への想いを発信
フランスパビリオンにて、2025年5月15日(木)〜6月12日(木)開催


海洋研究と保全活動を行うタラ オセアン財団(Tara Océan、フランス・パリ)は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)のフランスパビリオンにて、パートナーであるアクサグループの支援のもと、CofrexおよびNANZUKAと連携し、フランス人アーティスト ジャン・ジュリアンによる特別展示「大阪海獣」を2025年5月15日(木)から6月12日(木)まで開催いたします。
アートで伝える、人と海との絆
「物心ついた頃から、海は私にとって強い影響を与える存在でした」と語るフランスの著名なアーティスト、ジャン・ジュリアン。
彼の海への深い情熱を原動力に、来場者を海の世界へと誘う、親しみと驚きに満ちたアート体験が生まれました。

本展示では、「愛の讃歌」をテーマにしたフランスパビリオンの200m2を超える空間に、船と海洋生物の中間のような、浮遊する巨大な“やさしい怪獣”「大阪海獣」が登場します。人の姿を思わせるこの不思議な存在が、私たちを未知なる海の世界へと導いてくれます。
ジャン・ジュリアンの作品は、ユーモラスかつ鋭い視点から、現代社会と自然環境の関係性を問いかけます。
彼のユニークなキャラクターたちは、日本の現代カルチャーにも着想を得ており、詩的な世界観の中で、まだ私たちが十分に知らない“海”とのつながりを描き出します。
「私たち全員に共通する課題に向き合うため、大阪・関西万博は、文化を越えていのちを守り、海を守り、世界の多様な文化を称える機会となるでしょう」
— タラ オセアン財団 オーシャン・リテラシー部門ディレクター ミリアム・トマ
海を“共通の関心事”に:万博と国連海洋会議をつなぐ取り組み
本展示は、タラ オセアン財団の活動の一環であり、6月9日(月)〜6月13日(金)に実施される「オーシャンウィーク」のハイライトを飾る企画です。同期間中、フランス・ニースではフランスとコスタリカが共同ホストである、国連海洋会議(UNOC)が開催され、タラ オセアン財団は国連特別オブザーバーとして積極的に参加する予定です。国連海洋会議(UNOC)は、海洋が直面する地球規模の課題に対して、各国が協力し、具体的な政治的解決策を提案することを目的としています。
大阪・関西万博は、世界中の人々、そしてとりわけ日本の来場者に向けて「海を守ること」の重要性を伝え、共に未来を考える、またとない機会となるでしょう。
さらに、タラ オセアン財団が2026年に開始する新たな探査プロジェクトの発表の場ともなります。このプロジェクトは、地球温暖化の影響を受ける東南アジアのサンゴ礁におけるレジリエンス(回復力)に関する調査を目的としたものです。
「大阪海獣」開催概要
会期: 2025年5月15日(木)~6月12日(木) 29日間
会場: 大阪・関西万博会場、フランスパビリオン内企画展示スペース(大阪府・夢洲)
協賛: アクサグループ
アーティスト、ジャン・ジュリアン(Jean Jullien)について

1983年フランス生まれ。パリ在住。
2008年にロンドンのセントラル・セント・マーチンズを卒業後、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。イラストレーション、絵画、彫刻、インスタレーション、写真、映像、書籍、衣類、デザインオブジェなど、ジャンルや形式を横断する幅広い表現で知られています。彼の作品は、The New York Times、National Geographic、RCA Records、ポンピドゥー・センター、Hermès、Petit Bateau、VOGUEなど、数多くの国際的メディアやブランドとのコラボレーションでも知られています。
一方でアーティストとしても、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、シンガポール、東京、ソウル、ブリュッセルなど世界各地で個展を開催しており、そのユーモアと温かみ、そして鋭さを併せ持つ独自の世界観が高く評価されています。彼のビジュアル・ランゲージは、アカデミックな美術教育に加え、日本の漫画(『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』『シティーハンター』)や、フランスのバンド・デシネ、さらにレイモン・サヴィニャック、トミー・ウンゲラー、ジャン=ジャック・サンペといった作家・イラストレーターたちからの影響を受けながら形成されおり、アート、デザイン、ポップカルチャーの枠を超えて、遊び心に富んだ創造性が、彼の作品の根底にあります。
2011年には弟のニコラ・ジュリアンとともに映像制作ユニット「Jullien Brothers」を設立。2016年には、Jae Huhと共にソウルを拠点とするライフスタイルブランド「NOUNOU」を立ち上げ、衣類やオブジェ、ラグ、人形などを展開。2022年には、Phaidon Pressより初の包括的作品集を刊行。また、彫刻作品シリーズ《Paper People》《Paper Society》は、DDP(ソウル)、MIMA(ブリュッセル)、GINZA SIX(東京)、ル・ボン・マルシェ(パリ)などで展示され、国際的に注目を集めました。
2025年には、大阪・関西万博にてタラ オセアン財団のための特別インスタレーションを発表。さらに同年7月には、NANZUKA ART INSTITUTE(上海)での個展《JUJU'S CASTLE》も控え、現在はそれらのプロジェクトに向けて、一時的に東京を拠点に活動しています。
■タラ オセアン財団
2003年に、フランスのアパレルブランド「アニエスベー」創設者のアニエス・トゥルブレが立ち上げたフランス初の海に特化した公益財団法人。
20年以上にわたり、科学探査と知見の発信を通じて、海の理解と保全に取り組む。世界中の研究機関と連携し、気候変動や汚染、海洋生物多様性などを調査。国連特別オブザーバーとして国際的な海洋ガバナンスにも貢献しています。
「探査・共有・海洋保全」をキーワードに、海とともに未来を築くことを使命としています。
■タラ オセアン ジャパン
タラ オセアン財団の姉妹団体。2016年末、タラ号太平洋プロジェクト(2016〜2018)の一環として、タラ号が日本に寄港する直前に設立されました。その後、プラスチック汚染を調査したTara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査(2020年~2023年)や、海洋生態系における炭素隔離メカニズムの研究をするTara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト(2024年~進行中)など、日本の沿岸域で実施される調査・研究を通じて、地球規模の海の課題に取り組んでいます。
■アクサグループ
アクサグループは、保険および資産運用分野における世界的リーダーであり、世界50カ国で15万4,000人の従業員が、9,500万人の顧客にサービスを提供しています。2024年には、IFRS17ベースの収益が1,103億ユーロ、基礎的利益が81億ユーロとなりました。また、2024年12月31日時点で、第三者資産を含む運用資産総額は9,830億ユーロに達しています。
「すべての人々のよりよい未来のために。私たちはみなさまの大切なものを守ります」というパーパスのもと、タラ号ヨーロッパプロジェクト(2023年4月~2024年7月)よりタラ オセアン財団のパートナーとして、スクーナー船タラ号の科学探査を支援しています。
本プロジェクトは複数のパートナーとの協力により実現しました。

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