【東京・南青山 根津美術館】企画展「唐絵-中国絵画と日本中世の水墨画-」を7/19(土)より開催
館蔵の中国画や日本中世の水墨画の中から、コレクションの中核をなす重要作品をまとめてご紹介

【展示室1,2,5】
寛平6年(894)に遣唐使が停止されたあと、日中間の交流は限られたものとなっていましたが、中世には再び盛んとなり、交易を通じて様々な文物が日本へともたらされました。それらの中には中国の院体画や、牧谿ら画僧による水墨画の名品なども含まれていました。これらは「唐絵(からえ)」と呼ばれて日本で絵画制作の規範となり、とりわけ足利将軍家をはじめとする武家の間で尊ばれました。そしてそれらに倣った和製の唐絵も多数制作されることとなります。
根津美術館の所蔵品には、中国画だけでなく、室町幕府お抱えの絵師らが描いた水墨画など、唐絵の名品が多数含まれ、日本の私立美術館の中では最高レベルといえる質と量を誇っています。この展覧会では、当館コレクションの中核をなす特に重要な作品をまとめてご紹介いたします。名品を通じ、唐絵の魅力を感じていただければ幸いです。
唐絵の名品

足利将軍家に伝来した「瀟湘八景図」のうちの1図。牧谿画は日本で水墨画の手本とされ、のちの画人に多大な影響を与えた。修理後初公開。

南宋 院体花鳥画の代表格
室町幕府6代将軍・足利義教の所蔵を経た作品。本作のような南宋の院体花鳥画は日本で大変愛好され、のちの花鳥画の規範となった。

重要文化財指定後初公開
ある人物が鎌倉・円覚寺の少年僧に贈るため、夢に見た美しい書斎の光景を描かせた佳品。今日より遅れて流行した、鎌倉における詩画軸の古例かつ代表作例である。2024年に重要文化財に指定された。

日本中世の水墨画
柔軟な筆遣いが印象的な狩野派による行体花鳥画の優品。深い奥行きとともに横への広がりを感じさせる典型的な元信様となっている。
関連催事1.講演会「日本が愛した宋時代宮廷の書画」

日時 |
2025年8月16日(土) 午後2時〜3時30分 |
講師 |
板倉 聖哲氏(東京大学東洋文化研究所教授) |
会場 |
根津美術館 講堂 |
関連催事2.スライドレクチャー

日時 |
2025年8月1日(金)、15日(金) いずれも午前11時30分〜午後12時15分 |
講師 |
本田 諭(当館学芸部次長) |
会場 |
根津美術館 講堂 |
※いずれの催事も、7月15日(火)午後1時より、当館ホームページ「イベント情報」の申込フォームからお申込みください。参加は無料ですが、美術館入館料が必要です。
同時開催展:展示室6 涼みの一服
暑さ盛りのこの季節、涼を呼ぶ茶道具約20件の取り合わせをお楽しみください。

夏に好まれる青磁の平茶碗。口が大きく開いていることから茶が冷めやすく、また、淡い青緑色の釉薬により、見た目も涼やかである。
開催概要

主催 |
根津美術館 |
開催日時 |
2025年7月19日(土)〜8月24日(日) 午前10時〜午後5時 (入館は閉館30分前まで) |
休館日 |
毎週月曜日 ただし7/21,8/11の祝日は開館し、翌火曜休館 |
入館料 |
オンライン日時指定予約制一般 1300円 (1100円)学生 1000円 (800円) ※( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。 ・当日券(一般1400円、学生1100円)も販売しております。(ご予約の方を優先してご案内いたします。当日券の方はお待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。) ・2025年7月15日(火)午後1時より当館ホームページで予約を受け付けます。 ・ご予約は1グループ10名までとさせていただきます。 ・上記入館料で館内すべての展示の観覧ができます。 |
住所・アクセス |
〒107‐0062 東京都港区南青山 6‐5‐1 地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線〈表参道〉駅下車A5出口(階段)より徒歩8分、B4出口(階段とエスカレータ)より徒歩10分、B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分 |
お問い合わせ先 |
根津美術館 広報課: 所 , 村岡 TEL:03-3400-2538(直) |
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