アーディアン、欧州の基幹インフラ投資用資金として、200億米ドルを調達

ARDIAN FRANCE

  • 今回の資金調達は、欧州インフラ資産クラスに対する投資家の関心の高まりを裏付け、米国が最大の投資家基盤を形成した

  • 「アーディアン・インフラストラクチャー・ファンドVI [注1]」は、前回組成ファンドより規模が90%拡大し、アーディアンの差別化戦略と実績に対する投資家の強い信頼を反映

  • 本ファンドの成功を牽引する、エネルギー、輸送、デジタルインフラという、3つの基幹インフラ分野への投資に引き続き注力

 

パリ: 2025年10月16日 – 世界有数のプライベートアセット運用会社であるアーディアン(本社:フランス)は、主に欧州への投資を目的とする新たな主力インフラプラットフォームとして、200億米ドルを調達したことを、本日発表しました。これは、アーディアン史上最大のインフラプラットフォームであり、資金調達の上限となる135億米ドル(115億ユーロ)で組成された「アーディアン・インフラストラクチャー・ファンドVI (AIF VI)」と、同ファンドの共同投資で構成されています。AIF VIは、それ以前の「アーディアン・インフラストラクチャー・ファンドV (AIF V)[注2]」と比べ規模が90%拡大し、インフラファンドに対する投資家の関心の高まりとアーディアンの差別化戦略の強みを表しています。

今回の資金調達の成功により、独自の投資アプローチと揺るぎない実績を持つアーディアンは、基幹インフラ分野におけるグローバルリーダーとしての地位を確固たるものとし、市場でもトップクラスの安定性と一貫性を備えたプラットフォームを提供します。本ファンドは、未来を牽引し欧州の競争力を支える、エネルギー、輸送、デジタルインフラという3つの分野で、アーディアンが20年以上にわたり構築してきた、産業的アプローチと投資専門性の融合という戦略を受け継いでいます。

厳しい資金調達環境下で、インフラファンドの調達期間が過去になく長期化する中、AIF VIは2年間で、前回組成ファンドと比較して90%増の資金調達を完了しました。

AIF VIは、欧州、北米、アジア太平洋地域、中東における229の有限責任組合員(LP)からの出資を得て、既存および新規投資家の双方から、世界的に強い関心を集めました。米国投資家からの出資コミットメントが最も大きく増加し、出資した米国投資家数は2倍以上、出資金は、AIF Vの10億米ドルから増加し、全体の14%を占めています。これは、米国投資家の欧州に対する投資意欲の高まりを反映しています。また、アジア太平洋地域の投資家も強い関心を示し、今回初めて参加した多数のオーストラリアの主要投資家による出資を含め、同地域の資金調達額は全体の32%を占めました。

AIF VIの投資家数はAIF Vから倍増し、AIF VIに再投資した投資家は、平均で約40%コミットメントを増額しました。

アーディアンは、欧米の基幹インフラ市場を対象とした投資戦略とエネルギー転換関連のテーマ型ファンドにおいて、470億米ドルの運用資産(AUM)を保有しています。80名の投資専門家が在籍し、有力なオペレーティングパートナーのネットワークと連携して投資活動を行っています。アーディアンの強固なマルチローカルチームは、市場をリードするデータサイエンス能力を有しており、風力資産のパフォーマンスをデータで最適化する「OPTA」や、航空業界向けの独自排出量算定・削減ツール「Ardian AirCarbon」など、アーディアン独自のツール開発を主導しています。

AIF VIは、調達資本の40%以上を既に成功裏に投資済みです。その中には欧州最大の空港であるロンドン・ヒースロー空港のようなランドマーク的なインフラ資産も含まれ、アーディアンは同空港の筆頭株主です。空港分野における専門性を活かし、アーディアンはFinint Infrastruttureと共同で、ヴェネツィア空港の共同間接取得に関する合意書に署名したことも発表しました。

AIF VIのその他の投資先には、以下が含まれます。

  • lVerne:英国に本社を置く、脱炭素化エネルギーのみで稼働するデータセンター・プラットフォーム

  • Attero:欧州を代表する廃棄物管理および循環型経済プラットフォーム。現在、ムールダイク(オランダ)の施設で年間64万トンの二酸化炭素回収・貯留プロジェクトを展開中

  • Akuo:風力発電、太陽光発電、蓄電を専門とする、再生可能エネルギー分野の先駆的な事業者。欧州全域で1.9ギガワットの設備容量を有する

  • Energia Group:アイルランド島で最大級のエネルギー公益事業体の一つ、約90万の家庭と企業にサービスを提供

 アーディアンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼アーディアン・フランスのCEOで、アーディアン のインフラストラクチャー部門を統括するマティアス・ブルガルトは、次のように述べています。

 「顧客は、金融市場と相関しない高い絶対リターンを、これまで以上に求めています。アーディアンのファンドの堅調なパフォーマンスが続く中、今回の画期的な資金調達は、20年前にインフラ投資を開始して以来、一貫して採用してきた当社の差別化戦略の成功を表すものです。当社は、エネルギー、輸送、デジタルインフラという3つの主要セクターで、重要で資本集約的な資産へ明確かつ選択的に焦点をあてたアプローチを維持しながら、新たな地域へと事業拡大を進めてきました。当社の資産運用のアプローチは、『価値創造は市場サイクルではなく、業務改善から生まれるべき』という明確なものです。明確さと確信度が評価される市場において、当社のアプローチは長年にわたり実証され、戦略は一貫性と独自性を保ちつつ、長期的な観点に根ざした価値創造を追求し続けています」 

 

アーディアンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼IR部門責任者のヤン・フィリップ・シュミッツは次のように述べています。

「今回の資金調達の規模とスピードは、当社のインフラ投資チームが市場のリーダー的立場にあることを示すだけでなく、予測不可能な世界で、レジリエンスを提供する資産クラスの魅力を浮き彫りにしました。世界的に強い投資意欲が継続し、特に欧州のインフラは際立った資産クラスとして注目され、欧州外の投資家、特に米国とアジア太平洋地域からの関心が顕著に高まっています。この環境下では、業界の専門知識を活かした価値創造の実績を持つ投資家が優位に立てます。 継続的に支援して頂いている投資家の皆様と、新たに出資されたLPの皆様には、当社に対する信頼に、深く感謝申し上げます。皆様のお陰で、当社のインフラプラットフォームは規模を2倍以上に拡大することができました」

 

[注1] AIF VIは115億ユーロ(135億米ドル相当)

[注2] AIF Vは2019年に61億ユーロを調達

 

アーディアンについて

アーディアンは、世界中1,860顧客のために、1,920億米ドルの資産の運用または助言を行う、世界有数のプライベートアセット運用会社です。プライベートエクイティ、実物資産、クレジットにわたる幅広い専門領域で、様々な投資機会を提供すると共に、クライアントの異なるニーズに柔軟に対応しています。アーディアン・カスタマイズドソリューションズは、機関投資家のクライアントが求める資産の適切な組み合わせを選択し、主要な第三者のスポンサーが運用するファンドにアクセスできる、オーダーメイドのポートフォリオを構築します。プライベートウェルスソリューションズは、世界中のプライベートバンク、ファミリーオフィス、プライベートな機関投資家向けに、専用のサービスとアクセスソリューションを提供しています。アーディアンの主要株主は従業員であり、人材の育成と集合知に基づく協調的な文化の促進に重点的に取り組んでいます。欧州、米州、アジア、中東の20拠点における1,050人超の従業員は、責任投資原則に最大限の努力を払い、金融を通じて社会に貢献することに注力しています。アーディアンは、高い倫理基準と社会的責任を兼ね備えた優れた投資パフォーマンスの実現を目指しています。

アーディアンでは、永続する企業を築くために全力を注いでいます。

詳しくはwww.ardian.com(英語)をご参照下さい。

(注)本プレスリリースは、現地時間 2025年10月16日に配信されたものの日本語訳です。

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会社概要

ARDIAN FRANCE

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URL
https://www.ardian.com/
業種
金融・保険業
本社所在地
20, PLACE VENDOME 75001, Paris France
電話番号
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代表者名
Dominique Senequier
上場
未上場
資本金
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設立
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