NTT東日本様に当社ドキュメント構造化ツール「Egeria-RAG」を採用

~業務マニュアルからRPAシナリオを自動生成~

株式会社PKUTECH

株式会社PKUTECH(代表取締役社長:劉甚秋)は、ドキュメント構造化ツール「Egeria-RAG」(※)を開発し、東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷直樹、以下、NTT東日本様)に採用されました。

「Egeria-RAG」の活用により、図面を含む業務マニュアルを生成AIが扱える形に変換し、RPAツールのシナリオの自動生成を可能にしました。

これにより、手間のかかるRPAシナリオ作成を効率化し、ノウハウの属人化を解消して、誰でも均一な品質で簡単に作成することが可能になります。
※「Egeria-RAG」は株式会社三菱総合研究所との共同研究による生成AIの前処理ツールです

1. 背景・目的

NTT東日本様では社内基幹システムなどの大型システムの導入に要する大量の工数を効率化するためにRPAツールが採用されています。
ただ、RPA導入のためのシナリオ作成に多くの工数を要するなど、以下のような課題に直面されていました。

 ①シナリオ作成の負担:RPAシナリオを作成できる人材が不足しており、新規業務をRPAに対応させるために時間とコストを要する。

 ②変更時の対応コスト:システムの定期改修や画面・帳票を変更する際に短期間でシナリオを修正する必要があり、利用部門や業務主管の負荷が大きい。

 ③既存シナリオの解析何度:過去に作成されたシナリオには作成者のクセや個別の仕様等が含まれており、他の担当者が解析・修正するのが困難。

これらの課題を解決するために当社の「Egeria-RAG」を活用した独自のシステムを開発し、RPAシナリオを自動生成・実行してその精度を検証し、新規シナリオ作成業務の効率化に取り組みました。

2. 「Egeria-RAG」概要

当社は、ドキュメントの構造化にあたり、三菱総合研究所との共同研究により以下の2つの技術を開発しました。

 ① 図表を、生成AIが回答に活用できる形式に変換する技術

 ② ドキュメント内の文章を、章・節など意味のあるまとまりに区切る技術

上記①と②の組み合わせにより、以下の作業・動作が可能になります。

 ・日本語の読解順序に則ったレイアウト認識

 ・複雑な文章を、章・節など意味ごとのまとまりに自動分割、自動構造化

 ・図表に関する質問への回答

本ツールは生成AIを用いたFAQソリューション「Egeria-Search」にも組み込まれており、様々なドキュメントに対して精度の高い回答が可能です。

また、既に生成AIを用いたシステムを導入されているお客様に対しては、「Egeria-RAG」を単体のプラグイン形式で提供することも可能です。

これにより、既存のシステムを用いながら回答精度を高め業務の効率化を期待できます。

3.当社「Egeria-RAG」実装内容・結果

前処理としてRPAシナリオ作成に必要なデータを検索可能な形で、以下のようにデータベースに保存します。

  ・業務マニュアルを「Egeria-RAG」で解析しマニュアル内の手順に関する情報を保存

  ・対象画面のHTMLから各画面の要素を当社独自のシステムで抽出、構造化して保存

  ・RPAシナリオのスクリプトを各アクション(クリック操作等)に分割して保存

①自然言語のプロンプト入力から対象の業務マニュアルを検索

②対象の業務マニュアルの手順に関する情報から、画面の要素とスクリプトを検索

③画面の要素とスクリプトを手順に沿って独自のシステムで組み立てる

④組み立てたRPAシナリオのスクリプトを画面でダウンロード可能にする

図:RPAシナリオ作成支援AIの処理フロー図

前処理で各種データを正確に構造化させてデータベースに保存することにより、自然言語のプロンプト入力に対して精度の高い検索が可能となり、作成したRPAシナリオも正常に稼働することが確認されました。

これらにより、新規シナリオ作成業務が自動化され、実務活用の有効性が高いということが検証されました。

また、当社の「Egeria-RAG」と、他社で一般的に提供されているドキュメント構造化ツールの精度を比較するために、図表付きの業務マニュアルを解析した結果、当社ツールの解析精度が高いことが確認できました。

4. 今後の予定

今回の開発により、NTT東日本様のRPAにおける操作手順マニュアルをRAG前処理でシステムに取り込み、生成AIにより自然言語のテキスト入力からRPAシナリオを自動生成することで、これまで多くの時間を要していたシナリオの作成作業の自動化が期待されます。
今後は、RPAシナリオを自動作成する対象業務を広げ、日常の実務面での活用も予定しています。
当社は「Egeria-RAG」を活用によりRPAの導入効果を高め、誰でも簡単に均一化されたシナリオの作成を可能にすることで、保守・運用を含めたシナリオ作成業務の効率化に取り組んでまいります。


本件に関するお問い合わせ先

株式会社PKUTECH(総合窓口)

電話 03-3526-7778

受付時間: 9:00~12:00および13:00~18:00(土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)

担当:原田

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会社概要

株式会社PKUTECH

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田西福田町3番地 RBM神田ビル7階
電話番号
03-3526-7778
代表者名
劉 甚秋
上場
未上場
資本金
9750万円
設立
2007年02月