Cisco Data FabricでマシンデータをAI対応インテリジェンスへ転換

マシンデータでトレーニングされたAIモデルが、予測的洞察と積極的なレジリエンスを提供

Splunk Services Japan合同会社

※この資料は、米国東部標準時の2025年9月8日に発表されたプレスリリースの抄訳です。

マサチューセッツ州ボストンで開催されたSplunk .conf(9月8日〜12日)において、シスコは本日、企業がマシンデータの価値をAIで活用できるよう支援する画期的な新アーキテクチャ「Cisco Data Fabric」を発表しました。Splunkプラットフォームを基盤とするCisco Data Fabricは、大量のマシンデータを処理し、AIアプリケーションに活用する際のコストと複雑さを大幅に削減するように設計されています。例えば、カスタムAIモデルのトレーニング、エージェントワークフローの強化、マシンデータとビジネスデータの複数のストリームを相関させて洞察を抽出し、より優れた意思決定ができるようになります。

シスコの社長兼最高製品責任者であるJeetu Patel(ジートゥ・パテル)は、次のように述べています。「これまで、あらゆる企業は膨大なマシンデータを保有していましたが、それは複雑で扱いにくく、AIに活用するにはコストがかかりすぎました。しかし、今日からは違います。センサーの読み取り値や工場のメトリクスから、レジのシステムデータ、そしてアプリケーション、サーバー、ネットワークなどからのイベント更新に至るまで、マシンデータはビジネスの運営方法を左右します。Splunkはクラウドのデータと分析に革命をもたらしました。そして今、Cisco Data Fabricは、企業が自社のマシンデータを用いてAIモデルを構築できるようにすることで、AI分野においても同様の変革をもたらす態勢を整えています。」

Cisco Data FabricはAI時代に特化して構築されており、企業がより迅速にイノベーションを起こし、セキュリティを強化し、ビジネスの俊敏性を高めることを支援します。このフレームワークは、企業内のあらゆる場所にあるマシンデータを統合し、有効活用することで、分散データを大規模に管理するという課題を克服しつつ、コストと複雑さを軽減するターンキーソリューションを提供します。

シスコ傘下のSplunkでSVP兼ゼネラルマネージャーであるKamal Hathi(カマール・ハティ)は、次のように述べています。「私たちの目標は、お客様にデータからアクションまでの最も迅速で安全な道筋を提供することです。プラットフォーム全体にAIを組み込み、オープンスタンダードを採用することで、企業が情報をより迅速に分析できるよう支援するだけでなく、変化を予測し、不要な複雑さなしにイノベーションを拡大し、より回復力があり、適応性が高く、ユーザーのニーズに応えるデジタルサービスを提供できるようになります。」

エージェンティックAI向けにマシンデータの力を解き放つ

Cisco Data Fabricは、大量のデータを実用的なインテリジェンスに変換し、顧客の意思決定の加速、運用リスクの軽減、イノベーションの促進を支援します。このフレームワークのインテリジェントなエッジデータ管理は、高度なデータフィルタリング、シェーピング、階層化を可能にし、強力なフェデレーション機能によって、さまざまなドメインにわたる洞察を相互に関連付け、ほぼリアルタイムでエンドツーエンドの運用インテリジェンスを提供します。AIアシスタントとエージェント機能によって推進される次世代のエクスペリエンスレイヤーにより、企業は解決までの時間を大幅に短縮し、管理上の負担を軽減し、チームがより迅速に意思決定を行えるようになります。

Cisco Data Fabricの機能により、企業は以下のことができるようになります。

●マシンデータを極めて大規模に活用

  • 統合されたインテリジェントなデータ基盤: SecOps、ITOps、DevOps、NetOpsを含むエッジ、クラウド、オンプレミスのデータを、リアルタイムで実用的な洞察へと容易に変換し、同時にコストと効率を最適化します。

  • クロスドメインのリアルタイム検索と分析: データが置かれている場所で迅速に検索・分析を行い、Amazon S3(現在利用可能)、Apache Iceberg、Delta Lake(Spark付き)、Snowflake、Microsoft Azureなどのソース間で連携させるとともに、ワークロードに最も適したストレージまたは分析エンジンにデータをインテリジェントにルーティングします。2026年にはその他の情報源も利用可能になる予定です。

  • 柔軟でオープンなアーキテクチャ: オンプレミスとクラウドの導入にまたがる複数の環境に適応し、オープンスタンダードへの高い準拠、プラグアンドプレイ統合、そして制限なくイノベーションを促進するセルフサービスツールを提供します。

●独自データの価値を引き出す

  • 時系列基盤モデル(近日公開予定): 時系列データの高度なパターン分析と時間的推論を強化し、Cisco Data Fabric全体で高度な異常検出、予測、自動根本原因分析を可能にします。これは、プロアクティブな運用を促進し、インシデント対応を加速し、マシンデータを実用的なインテリジェンスに変換します。

  • AIイノベーションの原動力: Splunk Machine Data Lakeなどの独自の機能は、モデルトレーニングとエンタープライズ分析の両方に対応する、永続的でAI対応の基盤を提供します。これらのイノベーションは、Splunk AI Toolkit(旧称機械学習ツールキット)やSplunk Model Context Protocol Serverと連携することで、マシンデータを高度なAI機能の原動力へと変換します。

●人間とAIエージェントのエクスペリエンスを統合

  • Cisco AI Canvas: Splunk Cloud Platformと統合されたCisco AI Canvasは、分析ワークフローをオーケストレーションするAIエージェントと、チームコラボレーションのためのワークスペースを提供します。この新しいバーチャル・ウォー・ルーム・エクスペリエンスにより、チームはより深い洞察を発見し、リアルタイムで共同作業を行い、かつてないほど迅速に決定的な行動を取ることができます。Splunkユーザーは、高度な調査ツールや視覚化ツールにアクセスできるだけでなく、同僚と容易に共同作業したり、統合された直感的なインターフェースで新しいナレッジオブジェクト、アラート、レポートを用いて調査結果を拡張したりできます。

  • あらゆる段階でのAIネイティブ: Splunkプラットフォームには、オンボーディングやデータ管理からエージェンティック検索、ユーザーエクスペリエンスに至るまで、データライフサイクルのあらゆる段階で役立つAI機能が組み込まれており、これまでにない生産性、俊敏性、イノベーションを促進します。

IDCのクラウドデータ管理担当シニア・リサーチ・ディレクターであるArchana Venkatraman氏は、次のように述べています。「Cisco Data Fabricは、今日のAI主導型企業における重大な課題、すなわち、膨大なマシンデータのストリームを迅速かつ安全に統合して継続的なレジリエンスを実現するという課題に対応します。データの移動を排除するフェデレーテッドアプローチを可能にすることで、AIを大規模に運用する企業に実用的なソリューションを提供します。リアルタイム検索に重点を置き、AI対応データのレポジトリと組み合わせることで、複雑さを軽減し、洞察を得るまでの時間を短縮することで、目に見える価値をもたらします。この統合アーキテクチャは、お客様がより回復力があり信頼できるAIシステムを構築できるよう支援するための大きな一歩です。」

提供時期:

  • Cisco Data Fabricは、現在利用可能なSplunk EnterpriseとSplunk Cloud Platformの機能を使用して構築されており、データ管理、フェデレーション、AIにおける将来の進歩を2026年中にかけて提供される予定です。

  • Splunk AI Toolkitは現在利用可能であり、2026年には新たにホストされたモデルが利用可能になります。

  • フェデレーテッド・アナリティクス・リプレイ S3は、2025年10月にCisco Data Fabric全体で利用可能になる予定です。

  • 時系列基盤モデルは、2025年11月にオープンソースコミュニティであるHugging Faceに掲載される予定です。

  • Cisco AI CanvasとSplunkおよびSplunk Machine Data Lakeとの統合は、2026年に利用可能になる予定です。

マシンデータがAIの次のフロンティアをどのように推進しているかについて詳しくは、Jeetuのこのブログ(英語版)をご覧ください。Splunkの.conf25で発表されるすべての詳細については、当社のニュースルーム(英語版)を参照ください。提供開始日および地域は変更される可能性があります。

上記の製品および機能の多くは現在開発段階にあり、継続的な開発と革新の進展に基づき、最終版が完成次第提供される予定です。リリーススケジュールは変更される可能性があります。

シスコについて

シスコ(NASDAQ:CSCO)は、AI時代に革新的な方法で組織をつなぎ、保護する、世界屈指のテクノロジー企業です。シスコは40年以上にわたり、世界を安全につないできました。そして今日、業界をリードするAIソリューションやサービスを提供して、お客様、パートナー、コミュニティのイノベーション推進、生産性向上、デジタルレジリエンス強化を支援しています。すべての人がつながりを感じるインクルーシブな未来を実現することをパーパスに掲げ、その実現に真摯に取り組んでいます。詳しくは、ニュースルームをご覧ください。最新情報については、シスコのX (@Cisco)をフォローしてください。

CiscoおよびCiscoのロゴは、Ciscoおよび/またはその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。Ciscoのすべての商標は、http://www.cisco.com/go/trademarksでご確認いただけます。ここに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。

Splunk LLC について

シスコの一員であるSplunkが目指すのは、より安全でレジリエントなデジタル世界を作ることです。Splunkのソリューションを導入すれば、セキュリティ、インフラ、アプリケーションの問題が大規模なインシデントに発展する前に防止して、影響を最小限に抑え、デジタルトランスフォーメーションを加速できるため、Splunkは多くの組織から信頼されています。

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将来に関する免責事項:記載されている多くの製品や機能は現在開発中であり、最終化され次第、継続的な開発と革新の進展に応じて提供される予定です。リリースの時期は変更される可能性があります。

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会社概要

Splunk Services Japan合同会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング 8F
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代表者名
野村 健
上場
海外市場
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設立
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