福島の山あいから、東京・渋谷へ――葛尾村でのアート活動を、「手」の営みをテーマに紹介する展示企画「生なる手」12月4日(木)-14日(日)開催

一般社団法人葛力創造舎

一般社団法人葛力創造舎(かつりょくそうぞうしゃ/福島県双葉郡葛尾(かつらお)村、代表理事:下枝浩徳)内のアートプロジェクト実施チーム「Katsurao Collective」は、2025年12月4日(木)から14日(日)にかけて、東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1,2,3 にて、葛尾村での現代美術を中心とした様々なアート活動を紹介する展示企画「生なる手」を開催いたします。入場は無料です。

Katsurao Collective は、2011年の原子力災害により全村避難を経験した福島県双葉郡葛尾村で、アーティストインレジデンス「Katsurao AIR」やワークショップ「かつらお企画室」などの多彩なプログラムを展開しています。本展では、これらの取り組みを通じて生まれた作品や成果物をご覧いただくことで、地域の歴史や暮らしに根ざした実践を「手」の営みというテーマから捉え直します。手仕事やアート作品を通じてひらかれる、地域に潜む新しい可能性をご体感ください。

開催概要

会期:2025年12月4日(木)~2025年12月14日(日)

開場時間:11:00-20:00

会場:渋谷ヒカリエ8階 8/ CUBE 1,2,3 (東京都渋谷区渋谷 2-21-1

入場料:無料

アーティスト:
内田聖良、大川友希、丹治りえ、永井文仁 ( Katsurao AIR 参加アーティスト )

遠藤英徳、近あづき、関美来 ( かつらお企画室 参加アーティスト )

主催:葛尾村 実施:Katsurao Collective(一般社団法人葛力創造舎)

アーティストおよび作品のご紹介

内田聖良 《おおきないしとあかずの蔵》
大川友希 《ほんととその間》
近あづき 《Tactile fo(u)r Commons》*
丹治りえ 《土をおこすこと》
永井文仁《ひかりをすくう -Drawing the Light of Katsurao-》
かつらお企画室の記録

*参加型インスタレーション作品 《Tactile fo(u)r Commons》では、下記の日時にて編み機によるテキスタイル制作体験が可能です。

12/6(土)13:00-18:00

12/11(木)18:00-20:00

12/13(土)13:00-18:00

12/14(日)13:00-18:00

ステイトメント

「生なる手」というタイトルには、人が土地に触れ、手を動かすことから暮らしや文化が始まっていく、そのような思いを込めています。葛尾村は、中世の移住や戦後の開拓など、人々が時代ごとに土地に入り、暮らしを営んできた歴史を持つ村です。その歩みは、常に“手”による切り拓きの積み重ねでした。

2011年の震災や原発事故を経験した葛尾村は、いま「これからどう生きていくか」を問い直す場所になっています。本展では、その歴史や風土に耳を澄ませながら、現代のアーティストたちによる編み物や彫刻といった手仕事から、インスタレーション、写真、VRなどの新しい表現までを交え、“手”と土地、移り変わる暮らしと人との関わりを映し出します。

手は、道具の使用を可能にすることにより、人間を人間たらしめてきた存在です。フランスの哲学者、メルロ=ポンティが語る身体の現象学に照らせば、手は世界との間に生じる関係性そのものを顕在化させることでしょう。現代の身体拡張技術は、ロボット技術による義手義足や感覚インターフェイスなどを通じて「生身と技術の境界」を揺るがし、存在論的に「人間とは何か」という問いを新たに突きつけています。

本事業では、アーティストが地域に滞在し活動することを支援してきました。それは、かつての「入植」に重ね合わせれば、創造を通じた新しい開拓とも言える試みです。農地を拓いてきた人々の営みを引き継ぎつつ、アーティストが活動を通して未来の地平を切り拓いていく。その歩みを「生なる手」として示すことで、私たちが未来を生きるための手の力を、再びイメージすることができればと考えています。

Katsurao Collective について

現代アートが社会での実践を展開し、アートと社会との接点が深まる現代において、“アーティスト・コレクティブ*” の存在はますます重要になってきています。コレクティブという枠組みは、アート活動を個人主義的な創作活動の枠から解き放ち、より多様でフレキシブルなアートの形を社会へと提示します。多様な価値観を持ちながら、創造性という価値でつながり一緒に活動を始める。Katsurao Collectiveは、この地でそのようなコレクティブとなることを目指すプロジェクト名であり、創造性という価値でつながる共同体の名前でもあります。

*共通の目標を達成するために活動するアーティストによって形成された集団

福島県葛尾村について

葛尾村(かつらおむら)は、福島県の東側に位置し双葉郡に属している小さな村です。古くは馬産や木炭生産などが、現在は農業や畜産が主要な産業となっています。2011年の原子力災害から全村避難を余儀なくされ、現在は帰村者と震災後の転入者が村内で暮らしています。2025年10月時点で、人口1,223人(居住人口470人)です。

2016年6月に帰還困難区域を除いて避難指示が解除され、2022年には特定復興再生拠点区域の避難指示が解除されました。

お問い合わせ先・各種SNS

Katsurao Collective(一般社団法人葛力創造舎 内)

福島県双葉郡葛尾村大字落合字菅ノ又14−2 (葛尾村立葛尾中学校 休校中校舎*内事務所)

URL:https://katsurao-collective.com  MAIL:office*katsurao-collective.com
メールアドレスの「*」をアットマークに変換してご利用ください。

事業統括・ディレクター:森 健太郎 アートマネジメント:大井田 弘子 コーディネーター:大山 里奈 キュレーター:山口 貴子 PR:阪本 健吾

Instagram instagram.com/katsuraocollective/

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note note.com/katsurao_co

その他、AIRと連動したポッドキャスト番組やかわら版(PDF)を制作・発信している広報企画「スキコム」はこちらから https://katsurao-collective.com/sukikomu

本事業は葛尾村より「令和7年度 葛尾村アーティスト移住・定住促進事業」を一般社団法人葛力創造舎が受託し実施しています。

会社概要

一般社団法人 葛力創造舎

代表理事:下枝浩徳

住所:福島県双葉郡葛尾村大字落合字夏湯134

URL:https://katsuryoku-s.com/

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会社概要

URL
https://katsuryoku-s.com/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
福島県双葉郡葛尾村落合字夏湯134
電話番号
-
代表者名
下枝浩徳
上場
未上場
資本金
-
設立
2012年02月