『正宗文庫の小宇宙 敦夫の愛した選りすぐり』10/11(土)~12/14(木)開催

備前に眠る知の宝庫をつくったのは誰か

2025年10月11日(土)~12月14日(日)、備前市美術館では、企画展「正宗文庫の小宇宙 ―敦夫の愛した選りすぐり―」を開催します。本展では、備前市出身の国文学者・歌人である正宗敦夫(まさむね あつお)と、彼が生涯をかけて収集した貴重な書籍・資料を収蔵する「正宗文庫」に焦点を当て、その知られざる偉業に光を当てます。


“ふぐらにこもりて” 国文学の礎を築いた知の巨人

正宗敦夫(1881~1958)は、岡山県備前市出身の歌人・国文学者。
兄で作家の正宗白鳥が中央文壇で活躍したのとは対照的に、敦夫は和気郡伊里村(現 備前市穂浪)で生涯を過ごしながら、万葉集や古語研究の基礎を築いたと評価される『万葉集総索引』の編纂、与謝野晶子・与謝野鉄幹と共に推進した『日本古典全集』全266冊の刊行、そして「正宗文庫」の設立など、多岐にわたる活動を通じて国文学の研究と発展に貢献しました。

正宗敦夫


厳選された多彩なコレクション

本展では、正宗文庫に収蔵される7千点、2万冊の資料から厳選し、江戸から明治・昭和にかけての古典籍や古地図、与謝野晶子・与謝野鉄幹ら文化人との交流を示す資料、人間国宝・金重陶陽の作品、正宗家兄弟ゆかりの品など、多彩な資料約40点を展示。正宗文庫の調査研究を長年進めてきた国文学研究資料館や就実大学による最新の研究成果を展示やトークイベントで紹介します。

朝顔百首狂歌集(文政13年 刊)
半井卜養《卜養狂歌集》(寛文10年 写)

ら宋版 一切経音義(北宋・崇寧2年 刊)
正宗得三郎《紅葉山水(上州四万)》
正宗文庫設立趣意書(昭和11年)


オリジナルグッズも登場! 敦夫&愛ヤギ「女王」がモチーフに

会期中は、正宗敦夫と愛ヤギ「女王」をモチーフにしたオリジナルグッズ(クリアファイル、ポストカードなど)も販売。
また、正宗敦夫研究の第一人者・慶應義塾大学文学部教授小川剛生氏による最新刊『ふぐらにこもりて 1・2』(東洋文庫)もお求めいただけます。

左からクリアファイル、ポストカード、一筆箋
※商品画像はイメージです

開催概要

展覧会名:「正宗文庫の小宇宙 敦夫の愛した選りすぐり」

会期: 2025年10月11日(土)~12月14日主催: 備前市美術館

特別協力: 岡山県教育委員会、岡山県立博物館、一般財団法人正宗文庫、就実大学人文学部、人間文化研究機構国文学研究資料館

後援: 備前市、備前市教育委員会(日)

会場: 備前市美術館 展示室3

開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日に休館)
入館料: 一般 500円、高校・大学生 300円、小中学生 無料

【同時期に開催予定の展覧会】

■「備前の現代陶芸:至極の逸品」[後期]

2025年10月11日(土)〜12月25日(木) 展示室1にて

■「備前市美術館収蔵品展 I」

2025年10月11日(土)〜12月25日(木) 展示室2にて

主な展示構成と見どころ

本展は3つのパートで構成され、正宗文庫の蔵書の豊かさや、正宗敦夫の交友と多方面への関心をお伝えします。

■第一章:正宗家の人びと

正宗家に代々伝わる資料から、一族の歴史と郷土との結びつきを紹介します。

■第二章:正宗文庫設立とその名品

正宗文庫がどのようにして設立されたのか、その経緯や趣意書を展示。郷土偉人の著作から全国的にも貴重な名品の数々を紹介します。

■第三章:コレクションを彩る、美の佳品

弟で画家の得三郎の油絵、金重陶陽や伊勢﨑陽山の備前焼、その他にも岡山・全国の著名な作家の作品など敦夫が擁した美術品の数々を展示します。

関連プログラム

展覧会をさらに深くお楽しみいただくためのイベントを開催します。

・国文学研究資料館共同研究

『正宗文庫の総合的研究』(代表 川崎剛志就実大学教授)

「第6回正宗文庫セミナー」

日時: 2025年10月11日(土)13:30~16:00

基調講演:林 順一(備前市美術館 学芸課長)

講演:(1)長福 香菜(和歌山大学准教授)

(2)川崎 剛志(就実大学教授)

会場: 備前市美術館 1階 講堂

定員:50名、事前申込制(先着順、定員になり次第受付終了)

受講料: 無料

・ギャラリートーク(全4回)

第1回

日時: 2025年10月25日(土)13:30~14:30

ゲスト:内池 英樹(岡山県立博物館副館長)

第2回

日時: 2025年11月8日(土)13:30~14:30

ゲスト:東城 敏毅(ノートルダム清心女子大学教授)

第3回

日時: 2025年11月22日(土)13:30~14:30

ゲスト:竹内 洪介(就実大学専任講師)

第4回

日時: 2025年12月13日(土)13:30~14:30

ゲスト:加藤 美奈子(就実短期大学教授)

各回共通

会場: 備前市美術館 2階展示室3

参加料: 要当日観覧券(申込不要)

・ワークショップ「オリジナル和綴じノートをつくろう」

日時: 2025年11月16日(日)①10:00~ ②14:00~

会場: 備前市美術館 1階講堂

対象:小学生以上

各回定員:20名、事前申込制(先着順、11/15申込〆切)

参加料: 300円

・演奏会「言葉と音の共演」

日時: 2025年11月24日(月・祝)①11:00~ ②14:00~

会場: 備前市美術館 1階エントランス

観覧料: 無料

最新情報や詳細は公式サイトをご覧ください。

施設概要

施設名: 備前市美術館 (Bizen City Museum of Art)

所在地: 〒705-0001 岡山県備前市伊部 1659-6

開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日は休館)、年末年始

※その他、展示替え等による臨時休館あり

アクセス: JR赤穂線 伊部駅 より徒歩1分、宇野バス「伊部駅前」停留所から徒歩2分

ウェブサイト: https://bizen-moa.jp/

電話番号: 0869-64-1400(備前市美術館 代表)


※10月10日(金)13時30分から内覧会を開催します。参加ご希望のメディアご担当者様は下記までご連絡をお願いいたします。メール又はFAXで担当者までお申し込み下さい。

(取材申込締切)10月8日(水)17:00

備前市美術館(一般財団法人備前市文化芸術振興財団事務局)

備前市美術館(一般財団法人備前市文化芸術振興財団事務局)

長年親しまれてきた備前市立備前焼ミュージアムが生まれ変わり、2025年7月「備前市美術館」として新たに開館します。備前焼をはじめとする現代陶芸の魅力を国内外に発信する新たな拠点として、多彩な美術の楽しみをお届けします。

【本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先】

備前市美術館(担当:太田)

〒705-8602 岡山県備前市伊部1659-6

TEL:0869-64-1400 / FAX:0869-64-1401

E-mail:info@bizen-moa.jp

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アート・カルチャー
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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
岡山県備前市東片上126 備前市役所内
電話番号
0869-64-3302
代表者名
大橋宗志
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年04月