宇宙ビジネスの共創と一気通貫支援を行うALTILANの代表 永利光、アーティスト 山上渡氏とのコラボレーション作品を「種子島宇宙芸術祭2025」に出品・展示
15年追い続けたタイタンへの想いを形に。小説執筆とインスタレーションアートの融合で、宇宙を「遠い場所」から「行きたい場所」へ変える新たな挑戦
「人類が太陽系内を自在に移動し、星を単位とする生き方が当たり前になっている世界」をビジョンに掲げ、月・火星以遠を目指す宇宙機器開発と関連事業の展開、および非宇宙/異業種企業の参入支援を行う株式会社ALTILAN(本社:静岡県浜松市、代表取締役CEO:永利光、以下、ALTILAN)の代表・永利光は、美術作家・山上渡氏とのコラボレーション作品を制作し、2025年11月8日から開催される「種子島宇宙芸術祭2025」に出品・展示することを発表いたします。

永利光は、中学生の頃から土星の衛星タイタンに魅せられ、15年以上にわたり追い続けてきました。その想いを形にするため、個人として小説「タイタンの星火」を執筆し、現在物語投稿サイト「Tales」にて公開中です。さらに、タイタンの星火を原形に、より物語の世界観を拡大した長編「星鉄(ほしがね)の導き」の執筆を進めています。
今回の種子島宇宙芸術祭への参加は、この世界観をアート作品として具現化する試みです。「増殖と変容」「境界の接続」を主要なテーマに活動する山上渡氏とのコラボレーションにより、永利の物語創造力と山上氏のアート表現が融合し、「宇宙×芸術×物語」という新たな価値創出モデルを実証します。
本プロジェクトは永利個人の活動でありながら、ALTILANが掲げるビジョンの根幹をなすものであり、会社としても全面的に推進する取り組みです。ALTILANが実践する「ストーリードリブンの宇宙事業創出」の具体例として、宇宙とアートの融合による新たな可能性を示します。
1. 15年来の想いを形にする、永利のタイタンへの情熱
永利光は、土星の衛星タイタンに魅せられて以来、15年以上にわたりこの星を追い続けてきました。タイタンは太陽系内で唯一、地球以外に表面に液体が存在する天体であり、メタンの海が広がる神秘的な世界です。この未知なる星への憧憬が、永利の原動力となっています。
大学では宇宙物理を学び、学外でも一貫して宇宙に関わり続けてきました。その後は大学院で得たシステムズエンジニアリングの知見をもとに、新規事業開発のプロフェッショナルとして経験を積み上げてきています。
そして2024年5月、「誰もが行きたい星に行ける世界・時代」の実現を目指し、ALTILANを設立。タイタンへの到達を人生の目標として掲げる一方で、その想いを物語として表現する活動にも取り組んでいます。
現在執筆中の小説「タイタンの星火」および長編「星鉄(ほしがね)の導き」は、タイタンを中心に、誰もが太陽系内の星々を行き来できる時代における若い世代の挑戦と選択を描く作品です。この物語の世界観を、種子島という日本の宇宙開発の聖地で、アート作品として具現化することが今回の取組みの核心です。

永利 光(ながとし ひかる)
首都大学東京(現:東京都立大学)宇宙物理実験研究室を卒業。その後、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科に進学し、システムズエンジニアリングを専攻。S&MAを研究テーマとし、複雑なシステムの品質保証およびアシュアランスケースに関する論文を執筆。
学生時代から宇宙に関する活動を始め、2017年に宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)代表を務め、翌年にJAXA派遣学生としてIAC2018に参加。
新規事業開発を専門とする株式会社Relicに入社後、複数の新規事業プログラムの設計及び運営を支援。また、大手通信キャリアや機器メーカーの新規事業開発を支援。
2023年1月にRelicの浜松拠点を立ち上げ、拠点長として地域の事業創出を推進。2024年5月、株式会社ALTILANを設立し、「誰もが行きたい星に行ける世界・時代」の実現を目指し、宇宙機器開発や宇宙事業への参入支援を開始。システムズエンジニアリングの体系的な方法論と、現場で培った新規事業開発のノウハウを融合し、新たな宇宙ビジネスの創出を推進中。
【小説「タイタンの星火」掲載ページ】
https://tales.note.com/hikaru_96_1104/wwg2ruj1eagxz
2. 山上渡氏とのコラボレーション ―「増殖と変容」が生む新たな宇宙観―
美術作家・山上渡氏は、「増殖と変容」を大きなテーマの1つとして、絵画、立体、インスタレーション、パフォーマンス、舞台美術といった多様な表現手法を用いるアーティストです。
永利の物語に登場する「星鉄(ほしがね)」という概念は、まさに山上氏が追求してきた「増殖と変容」のメタファーとして共鳴します。タイタンという極限環境を地球上に再現し、来場者に宇宙への新しい視点と問いかけを提供する―この壮大な試みを、両者のコラボレーションによって実現します。

山上 渡(やまかみ わたる)
1981年高知県生まれ、長野県育ち。
絵画、立体、インスタレーション、パフォーマンス、舞台美術など多様な表現手法を用い、「増殖と変容」「境界の接続」を主要なテーマとして、自身と世界との関係性を探る作品を制作している。
「この世界は入れ子状に結びつき、万物は何らかの関係性を有し、すべては無限に接続可能である」という作家自身の想像から生まれた《セカイノセカイ》シリーズでは、漂流物や粘菌、鉱物、宗教的儀礼や原始崇拝、遺跡やオーパーツ、映画のワンシーンといったモチーフに、各地で観察した風景をブリコラージュ的に取り込み、それらを混交させることで世界像を構築している。
2009年、第12回岡本太郎現代芸術賞にて特別賞を受賞。2013年、東京ミッドタウンアワードにおいて準グランプリおよびオーディエンス賞を受賞。
2019年には文化庁新進芸術家海外研修制度により、インドネシア・ジョグジャカルタに1年間滞在。
3. 種子島宇宙芸術祭という舞台の意義
種子島宇宙芸術祭は、JAXA種子島宇宙センターを有する種子島を舞台に、宇宙とアートの融合を探求する芸術祭です。日本の宇宙開発の最前線である種子島という特別な場所で、科学技術と芸術文化の交差による新たな価値創造が取り組まれています。
【種子島宇宙芸術祭2025 開催概要】
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開催期間:2025年11月8日(土)〜11月24日(月・祝)※土日祝日のみ
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開催時間:18:00〜22:00(予定)
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場所:鹿児島県熊毛郡南種子町(種子島宇宙センター内ほか)
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主催:種子島宇宙芸術祭実行委員会
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共催:南種子町、南種子町教育委員会、南種子町商工会ほか
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協力:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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公式サイト:https://satfes.jp/
永利光にとって、種子島は特別な意味を持つ場所です。宇宙への扉であり、ロケットが打ち上げられる聖地。そして、タイタンへの道の第一歩が始まる場所。この地で作品を発表することは、物語を現実へと近づける象徴的な行為でもあります。
4. ストーリードリブンの宇宙ビジネス創出の実践
ALTILANでは、「ストーリー」を起点とした宇宙ビジネス創出に取り組んでいます。宇宙ビジネスの創出にいきなり本格投資するのではなく、企業の本質的な価値や歴史を起点に、宇宙へ挑戦する理由を漸次的に構築していくアプローチです。企業が培ってきた想い、大切にしてきた価値観、独自の強みを丁寧に紐解き、それが宇宙という舞台でどのように活かされ、どのような未来を実現するのかを物語として描き出します。
このアプローチの詳細については、代表の永利が執筆したnote「ストーリーを起点に生み出す宇宙ビジネス」にて解説しています。
本記事では、なぜ「ストーリー」が宇宙ビジネスの成否を分けるのか、どのようにストーリーを構築していくのかについて、具体的な例も交えながら説明しています。
ストーリードリブンのアプローチにより、社内外のステークホルダーに対する説得力が格段に高まり、経営層の意思決定、社内の機運醸成、投資家や取引先への説明、メディアへの訴求など、あらゆる場面で有効に機能します。
今回の種子島宇宙芸術祭での作品コラボレーションは、この理論の具体的な実践例とも言えます。永利光の小説執筆・ストーリー創造力と山上氏のアート表現が融合し、「宇宙×芸術×物語」という新たな価値創出モデルを生み出します。
ALTILANはこれまでに、「スペースジムニー」プロジェクトを実施いたしました。本プロジェクトは、宇宙で走行している姿をイメージしたラッピング車両「スペースジムニー」を製作し、展示および体験イベント開催、浜松市内の小・中学校への出張講演を実施するなど、地域の子どもたちに宇宙への興味を持ってもらうことを目的とした取り組みです。
【スペースジムニープロジェクト詳細】
https://altilan.co.jp/works/space-jimny
今回の芸術祭参加は、これまでの活動をさらに発展させ、宇宙×アートの領域で新たな価値創造を目指すものでもあります。
5. 個人の想いと企業ビジョンの融合
本プロジェクトは永利個人の活動でありながら、ALTILANとしても全面的に推進する取り組みです。これは、当社が掲げる「人類が太陽系内を自在に移動し、星を単位とする生き方が当たり前になっている世界」というビジョンを、アートという表現を通じて社会に提示する試みでもあります。
経営者として企業を牽引する一方で、個人としての情熱や創造性を大切にし、それを事業に昇華させていく―この姿勢こそが、ALTILANの独自性を生み出していくと考えています。
今後の展開
作品の制作は2025年10月より本格的に開始し、2025年11月の種子島宇宙芸術祭での公開を予定しています。また、執筆中の小説「星鉄(ほしがね)の導き」については一部を芸術祭に併せて公開し、その後も順次更新していく予定です。
さらに、本プロジェクトを契機に、ALTILANは「宇宙×アート×ストーリー」という新領域での事業展開を加速させ、非宇宙企業の宇宙産業参入を支援する新たなモデルケースとして確立することを目指します。
■会社情報
商号:株式会社ALTILAN
企業URL:https://altilan.co.jp/
設立:2024年5月1日
代表取締役:永利 光
所在地:〒430-0933 静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館 B1F
事業内容:
・月・火星以遠を目指す宇宙機器の開発、打上げ及び運用
・上記に伴う宇宙機器および要素技術の開発・検証
・開発した宇宙機器によって取得したデータを活用したサービスの提供、販売
・その他、宇宙ビジネスに関するコンサルティングなど
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