「そのクラクション、子どものSOSかも?」車保有台数全国1位の愛知で安全教室園児76人が クラクション体験 車内閉じ込めに備え、両手や水筒を使った押し方も学ぶ
絵本『ぶたすけのラッパ』の「絵本歌ショー」と実車を使ったクラクション体験を実施



「たすけてブーブー」プロジェクトは2026年10月19日(月)、愛知県あま市の美和こども園で、車内に閉じ込められた際に子ども自身がクラクションを鳴らし、周囲に助けを求める方法を学ぶ「たすけてブーブー」安全教室を開催しました。
今回の安全教室には、年長の5、6歳児76人が参加。ジャグバンドのTheWorthless MINI(ザ・ワースレス ミニ)による、音楽を交えた絵本『ぶたすけのラッパ』の「絵本歌ショー」に続き、園バスを使ったクラクション体験を実施しました。76人全員が実際にクラクションを鳴らし、片手で押せない場合に備えて、両手や水筒を使った押し方も学びました。
体験した6歳の園児たちからは、「音がすごく大きかったです」「クラクションは硬くなかったので押せました。とても楽しかったです」といった感想が聞かれました。また、「車に閉じ込められたらどうする?」という質問には、「クラクションを押します!」と大きな声で答えてくれました。
体験に参加した年長児だけでなく、年少児や年中児も様子を見に訪れるなど、園全体で安全について考える機会となりました。
本プロジェクトは、車内に閉じ込められた子どもが、自らクラクションを鳴らして周囲に助けを求める方法を伝える啓発活動として、2025年6月に始動。2026年9月の静岡県での初開催、10月の大阪府に続き、今回が3回目の安全教室で、愛知県では初めての開催となりました。
国土交通省の統計によると、2026年3月末時点の愛知県の自動車保有台数は516万1,516台で全国1位。自動車が身近な地域で、園の送迎バスだけでなく、各家庭の乗用車における子どもの車内閉じ込めへの備えにもつなげたいと考え、今回の安全教室を実施しました。
■音楽と絵本で学ぶ「もし車内から出られなくなったら?」
安全教室ではまず、TheWorthless MINIが、音楽を交えた「絵本歌ショー」として、絵本『ぶたすけのラッパ』の読み聞かせを行いました。
『ぶたすけのラッパ』は、主人公のぶたすけが園バスの中に閉じ込められ、クラクションを鳴らして周囲に助けを求める物語です。子どもたちは音楽と絵本を楽しみながら、万が一、車内から出られなくなったときに、どのように助けを求めればいいのかを学びました。
読み聞かせの様子について、絵本の作者でプロジェクトの発起人でもあるやまざきひろしさんは、「子どもたちがとても楽しそうに参加してくれていました。読み聞かせの後にクラクション体験を行うという流れも、改めてよかったと感じています」と振り返りました。
また、「園全体で取り組んでいる雰囲気もとてもよかったです。実際にクラクションを鳴らす体験をしたのは年長の子どもたちでしたが、年少さんや年中さんも様子を見に来てくれていました」と、今回の教室の印象を語りました。



■76人全員がクラクション体験、両手や水筒を使った押し方も学ぶ
読み聞かせの後は、美和こども園が保有する園バスを使い、年長児76人全員が実際にクラクションを鳴らす体験を行いました。
子どもたちは車両に乗り込み、クラクションの位置や押し方を確認。自分の手で音を鳴らしながら、どのくらいの力が必要なのかを確かめました。また、片手ではうまく鳴らせない場合を想定し、両手や水筒を使って押す方法にも挑戦しました。
今回で3回目の開催となった安全教室。やまざきさんは、子どもたちとのやり取りを通じて、改めて感じたことがあったといいます。
子どもたちにクラクションを鳴らしたことがあるかと質問してみると、「やはりクラクションを鳴らしたことがない子が多いのだと改めて感じました。普段、大人も保護者も、むやみにクラクションを鳴らさないようにすることをマナーとして意識していると思います。子どもたちもそれを理解していて、普段は鳴らさないものだと認識しているのではないでしょうか」
そのうえで、「だからこそ、万が一、車内に閉じ込められたときなどには、クラクションを鳴らしてSOSを出してもよいのだということを、子どもたちだけでなく、社会全体にも伝えていくことが大切だと改めて感じました」と話しました。
本プロジェクトでは、子ども自身が助けを求める方法を知るだけでなく、停車中の車やバスからクラクションが鳴り続けていた場合に、周囲の大人が子どものSOSかもしれないと気づけるよう、双方への啓発を進めています。



■園長「楽しかったという思いとともに、学んだことも印象に残るのでは」
美和こども園では、日頃から送迎バスへの置き去り防止装置の設置や、運転手と職員による車内確認などの安全対策を行っています。
吉田龍宏園長は、「以前からバスの車内や園庭の遊具などに隠れている子どもがいないかという不安もありましたので、日頃から特に人数確認には気をつけています」と説明しました。
同園では以前にも、園バスを使って子どもたちにクラクションを押してもらう取り組みを行ったことがあるといいます。
「当時は、現在のような置き去り防止のシステムが導入される前だったので、万が一何かあったときにはクラクションを押すんだよ、ということを子どもたちに伝えるために実施しました」
今回の安全教室については、「音楽や絵本を使って、楽しみながら学べる形で実施していただいたことは、とてもよかったと思っています。子どもたちも元気よく、楽しそうに参加していましたし、楽しかったという思いとともに、学んだこともしっかり印象に残るのではないでしょうか」と評価しました。
さらに、日頃の安全教育との違いについても言及。
「園でも毎年、子どもたちにさまざまな安全教育を行っています。ただ、私たちだけで実施すると、どうしても『こういうことを大切にしましょう』と伝えることが中心になりがちです。その点、今回のように、子どもたちが楽しみながら実際に体験し、万が一何かあったときに思い出せるような、強く印象に残る活動は、とてもありがたいと感じています」と話しました。
■大人による安全対策を前提に、子ども自身がSOSを出す方法も
子どもが車内に取り残される事故やトラブルは、各地で繰り返し発生しています。過去には送迎用バスに子どもが取り残され、死亡する事故も起きており、2023年4月からは保育所や幼稚園などの送迎用バスへの安全装置の装備が義務化されています。
JAFによると、2025年8月の1カ月間に「子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ」で出動したケースは全国で194件に上りました。
「たすけてブーブー」プロジェクトでは、周囲の大人による確認や安全対策を徹底することを前提に、万が一、車内から出られなくなったときには、子ども自身もクラクションを鳴らして助けを求められるよう、各地で安全教室を開催しています。
今後は全国1,000園の幼稚園・保育園へ絵本やリーフレットを配布するとともに、各地で安全教室を開催する予定です。



美和こども園での安全教室の実施概要について
日程:2026年10月19日(月)
場所:美和こども園(愛知県あま市金岩枝村36)
内容:
・絵本『ぶたすけのラッパ』読み聞かせ(読み聞かせアーティスト:TheWorthless MINI(ザ・ワースレス ミニ))
・美和こども園が保有する園バスを使って、実際にクラクションを押して助けを求める体験
■参加した園児のコメント(男女6歳の年長)
「音がすごく大きかったです。クラクションは硬くなかったので押せました。とても楽しかったです。(車に閉じ込められたらどうする?)クラクションを押します!」
■美和こども園 吉田龍宏園長 コメント全文
園では、送迎バスに置き去り防止のための安全装置を設置し、運転手と職員が車内に子どもが残っていないかを確認するなど、日頃から安全対策に取り組んでいます。また、以前からバスの車内や園庭の遊具などに隠れている子どもがいないかという不安もありましたので、日頃から特に人数確認には気をつけています。
以前にも一度、園のバスを使って、子どもたちに実際にクラクションを押してもらったことがあります。当時は、現在のような置き去り防止のシステムが導入される前だったため、万が一何かあったときにはクラクションを押すんだよ、ということを子どもたちに伝えるために実施しました。
今回は、音楽や絵本を使って、子どもたちが楽しみながら学べる形で実施していただき、とてもよかったと思っています。子どもたちも元気よく、楽しそうに参加していましたし、楽しかったという思いとともに、学んだこともしっかり印象に残るのではないでしょうか。
園でも毎年、子どもたちにさまざまな安全教育を行っていますが、私たちだけで実施すると、どうしても「こういうことを大切にしましょう」と伝えることが中心になりがちです。その点、今回のように、子どもたちが楽しみながら実際に体験し、万が一何かあったときに思い出せるような、強く印象に残る活動は、とてもありがたいと感じています。
■作者:やまざきひろし コメント全文
今回の安全教室では、読み聞かせのときから子どもたちがとても楽しそうに参加してくれていました。読み聞かせの後にクラクション体験を行うという流れも、改めてよかったと感じています。
また、園全体で取り組んでいる雰囲気もとてもよかったです。実際にクラクションを鳴らす体験をしたのは年長の5、6歳児の子どもたちでしたが、年少さんや年中さんもその様子を見に来てくれていて、園全体でこの取り組みに参加してもらえたように思います。
今回で3回目の開催となりますが、子どもたちにクラクションを鳴らしたことがあるかと質問すると、やはり鳴らしたことがない子が多いのだと改めて感じました。
普段、大人も保護者も、むやみにクラクションを鳴らさないようにすることをマナーとして意識していると思います。子どもたちもそれを理解していて、クラクションは普段鳴らさないものだと認識しているのではないでしょうか。
だからこそ、万が一、車内に閉じ込められたときには、クラクションを鳴らしてSOSを出してもよいのだということを、子どもたちだけでなく、社会全体にも伝えていくことが大切だと改めて感じました。
今回も、子どもたちにとって貴重な体験になったと思います。
■読み聞かせアーティスト:TheWorthless MINI(ザ・ワースレス ミニ) コメント全文
今回も子どもたちが元気よく参加してくれて、絵本と音楽を楽しみながら交通安全について学んでもらえたのではないかと思います。
普段、子どもたちは車の後部座席に座ることが多いので、クラクションがどこにあるのか、どうやって鳴らすのかを知らない子もいると思います。車が好きでクラクションの名前や場所を知っている子もいますが、全員が実際にクラクションを鳴らす体験ができたこともよかったと思います。
交通安全というと、横断歩道の渡り方などを学ぶ機会はあると思いますが、車内に閉じ込められたときにどうするかということも、ぜひ知っておいてほしいです。
これからも僕たちの音楽を通じて、子どもたちが楽しみながら交通安全について学び、いざというときに思い出してもらえるような機会をつくっていけたら嬉しいです。

TheWorthless MINI(ザ・ワースレス ミニ)
-うたうヒゲとおどるマリオネットのジャグバンド-
絵本と音楽のユニークなライブで、国内/海外のフェスやイベントを中心に年間150ステージ以上出演。代表作は、絵本「パンどろぼう」シリーズ(KADOKAWA)の公式テーマソング、絵本「パンダのおさじ」シリーズ(ポプラ社)公式PVのテーマソング。主な出演イベントには、サマーソニック(KIDS-CLUB)、グリーンルームフェスティバル(キッズステージ)、朝霧JAM(キッズステージ)、ACO CHiLL CAMP、New Acoustic Camp 、東京蚤の市などがある。映画『モブ子の恋』TV『有吉くんの正直さんぽ』『スクール革命』『モヤモヤさまぁ〜ず2』等にも出演している。
「たすけてブーブー」プロジェクトとは
「たすけてブーブー」プロジェクトは、車内に閉じ込められた子どもが、自らクラクションを鳴らして周囲に助けを求める方法を伝える啓発活動として、2025年6月に始動しました。
主に幼稚園・保育園などに通う子どもたちを対象に、絵本『ぶたすけのラッパ』の読み聞かせや、実際の車両を使ったクラクション体験などを実施しています。
万が一、車内から出られなくなったときに「クラクションを鳴らして助けを求める」という方法があることを子ども自身に知ってもらうとともに、家庭や教育現場で安全について考えるきっかけをつくることを目指しています。

■プロジェクト発足の背景
夏場を中心に、子どもが車内に取り残される事故やトラブルが繰り返し発生しています。
過去には、送迎用バスに子どもが取り残され、死亡する事故も発生しました。こうした事故などを受け、2023年4月から、保育所や幼稚園などの送迎用バスへの安全装置の装備が義務化されています。
国土交通省の統計によると、2026年3月末時点の愛知県の自動車保有台数は516万1,516台で、全国47都道府県の中で第1位となっています。自動車が日常生活に深く根付く地域である一方、愛知県では、教育・保育施設等で「自動車への置き去り事故」が発生した場合、自治体を通じて県や国へ報告する仕組みが設けられています。
また、JAFによると、2025年8月の1カ月間に「子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ」で出動したケースは全国で194件に上りました。12歳以下の子どもがいる人を対象にしたJAFの調査では、54.9%が「少しの時間でも子どもを車内に残して車を離れたことがある」と回答しています。車内は短時間でも温度が上昇します。JAFの検証では、日なたに駐車した車両でエアコンを停止すると、5分後には運転席付近が38℃、90分後には53℃に達しました。
「たすけてブーブー」プロジェクトは、周囲の大人による確認や安全対策を前提としたうえで、万が一車内から出られなくなった際に、子ども自身にも「クラクションを鳴らして助けを求める」という方法があることを伝えています。
また、停車中の車やバスからクラクションが鳴り続けていた場合に、閉じ込められた子どものSOSかもしれないと周囲の大人が気づけるよう、子どもと大人の双方への啓発を進めています。
<出典>
・一般社団法人全国軽自動車協会連合会「2026年3月末現在 軽三・四輪車県別保有台数と保有シェア」(保有台数は国土交通省調べ)https://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/4ken-share-13629
・愛知県「教育・保育施設等における事故の報告等について」
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kosodate/0000062804.html
2026年9月、静岡県でプロジェクト初の安全教室を開催
2026年9月29日(火)、静岡学園幼稚園にて、「たすけてブーブー」プロジェクトとして初となる安全教室を開催しました。
当日は約100人の園児が参加し、絵本『ぶたすけのラッパ』の読み聞かせに加え、園バスや実際の乗用車を使ったクラクション体験を実施。子どもたちは、物語を通して緊急時の行動を学んだ後、実際にクラクションを鳴らしながら、クラクションの位置や押すときに必要な力を確かめました。



■静岡・大阪に続き愛知県でも開催。地域と連携した安全啓発を拡大
2026年9月の静岡県での初開催に続き、10月には大阪府、愛知県で安全教室を実施しました。
今後は、全国1,000園の幼稚園・保育園へ絵本やリーフレットを配布するとともに、各地で安全教室を開催する予定です。地域の幼稚園・保育園や企業・団体などと連携しながら、子どもたちが実際に学び、体験できる機会を創出していきます。
いのちを守る絵本『ぶたすけのラッパ』
『ぶたすけのラッパ』は、子どもたちに、車内に閉じ込められた際にクラクションを鳴らして周囲に助けを求める方法を知ってもらうために制作された絵本です。
主人公・ぶたすけの物語を通して、車内から出られなくなったときの行動を、子どもたちが楽しみながら自然に学べる内容となっています。

■あらすじ
ぶたすけは森のほいくえんに通う、ぶたの男の子。あたまのラッパから「ブー!」と元気な音がでます。おえかきのじかんに「ブー!」、きゅうしょくのじかんに「ブー!」、そしておひるね中にも「ブー!」。保育園の先生に「ぶたすけくんのラッパはく
るまのクラクションみたいで、みんなびっくりしちゃうわ」と言われても、おかまいなしです。
ある日、ぶたすけはかくれんぼをしていると、ほいくえんバスのドアが開いているのに気づきました。「しめしめ」と、バスの中に隠れると、ドアを閉められて出られなくなってしまい…。
■作者プロフィール
・やまざきひろし
1983年、岐阜県生まれ。広告会社にて、クリエイティブディレクター/コピーライターとしてTVCMなどを手がける。主な絵本作品に、「答えのない道徳の問題 どう解く?」シリーズ(ポプラ社)、「みんなで!どう解く?」(マクドナルドハッピーセット)などがある。
・柴田ケイコ
高知県生まれ、在住。2016年に『めがねこ』(手紙社)で絵本作家デビュー。絵本作品に「しろくま」シリーズ(PHP研究所)、「パンどろぼう」シリーズ(KADOKAWA)、『くまたのびっくりだいさくせん』(白泉社)、『うちのピーマン』(川之上英子・健 文/アリス館)、「○○ません。」シリーズ(大塚健太 作/パイインターナショナル)、「パンダのおさじ」シリーズ(ポプラ社)などがある。
■書籍情報
書名:『ぶたすけのラッパ』
作:やまざきひろし
絵:柴田ケイコ
出版社:株式会社ポプラ社
発売日:2025年6月4日
定価:1,300円(税抜)
判型:B5変型判
ページ数:32ページ
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