能登半島地震を乗り越えて。のとじま水族館のジンベエザメを撮影した写真が、国際写真コンテスト「Cosmos Awards」で3位入賞

フォトグラファー川中大勇が、能登半島地震で命を落としたジンベエザメ「ハチベエとハク」への追悼と復興へ向かう能登へのエールを込めた一枚

株式会社ヨロコビヲ

2025年9月25日 10時00分

石川県能美市でフォトスタジオ事業を展開する株式会社ヨロコビヲ（代表取締役：川中大勇）は、2025年9月10日に正式に発表された国際写真コンテスト「Cosmos Awards 2025 TRIMESTER2」において、当社運営のフォトスタジオ「A4 PHOTO LIFE」のオーナーフォトグラファー川中大勇が、Wildlife/Animalsカテゴリーで3位を受賞したことをお知らせします。

受賞作は、能登半島地震で亡くなった「のとじま水族館」のジンベエザメ「ハチベエ」と「ハク」の雄大な姿と、ガラス越しに重なる家族のシルエットを捉えた一枚です。この受賞は、単なる写真技術の評価だけでなく、能登半島地震からの復興と天国へ旅立ったジンベエザメへの追悼の想いが込められた特別な意味を持つものでもあります。

▼フォトスタジオ「A4 PHOTO LIFE」公式サイト：https://a4-photolife.com

■ 国際写真コンテスト「Cosmos Awards」受賞詳細

「Cosmos Awards」は、世界中のプロフォトグラファーが自らのスキルを証明するために参加する、極めてハイレベルな国際写真コンテストです。

このコンテストの最大の特徴は、特定のジャンルの専門家ではなく、ウェディング、ポートレート、ファインアートなど、多岐にわたる分野で世界的に認められた「マスターフォトグラファー」たちが審査員を務める点にあります。

この権威あるコンテストの「Wildlife/Animals」カテゴリーでの3位受賞は、単に技術的な完成度や被写体の希少性が評価されただけではありません。被写体への深い愛情と、見る者の感情に訴えかける強いストーリー性が、多様な分野の世界的権威たちの心を動かし、写真という万国共通の言語を通して世界レベルで認められたことを意味します。

■ 受賞作品に込められた、能登への想い

フォトグラファー川中大勇氏コメント

この一枚は、私にとって特別な意味を持つ写真です。

撮影場所は、石川県にある、大好きなのとじま水族館。大きな水槽を悠々と泳ぐ2頭のジンベエザメ「ハチベエ」と「ハク」。その雄大な姿に釘付けになっていた妻と娘。ガラス越しに重なった家族のシルエットと、雄大な生命の輝き。その一瞬を切り取った、家族の宝物です。

残念ながら、ハチベエとハクは、能登半島地震で天国へ旅立ってしまいました。

だからこそ今回の受賞は、彼らが確かにあの場所にいて、私たちに大きな感動を与えてくれた「生きた証」だと思っています。天国のハチベエとハクに、最高の報告ができました。本当にありがとう。

そして、甚大な被害から力強く復興し、営業を再開されているのとじま水族館の皆様にも、この吉報を捧げます。新しい仲間のジンベエザメ「モモ」が元気に泳ぐその力強い姿に、心からの敬意とエールを送ります。

この写真を通じて、ハチベエとハクが生きていた記憶、そして復興へ向かう能登の美しい海の魅力が、少しでも多くの人に伝われば嬉しいです。応援してくださった皆様、審査員の皆様、そして最高の被写体でいてくれた妻と娘に、心から感謝します。

■ のとじま水族館の「ハチベエとハク」について

全長4メートルを超える大きな体で、ゆったりと青い水槽を泳ぐ姿は、見る者の心を惹きつけてやみませんでした。子供たちはその大きさに歓声をあげ、大人たちはその穏やかな表情と優雅な泳ぎに時間を忘れて見入っていました。水槽の前に立つと、まるで海の中にいるかのような没入感と、大きな命がすぐそこにあるという感動を与えてくれました。多くの人が、この2頭に会うために、のとじま水族館を訪れたのです。

■ フォトスタジオ「A4 PHOTO LIFE」について

ただ写真を撮る場所ではなく、訪れる家族の笑い声が響き、時には涙がこぼれるほどの感動に包まれる、温かな物語が生まれる空間である石川県能美市の完全予約制のフォトスタジオです。流れ作業の撮影ではなく、一組一組の心に寄り添いながら撮影を行っています。だからこそ、できあがった一枚には、その家族だけの空気感、愛情、そして未来への希望が鮮やかに焼き付けられるのです。撮影した日が数年後に見返した時も色褪せない「一生の宝物」となるよう、私たちはその体験を提供いたします。