JR東⽇本のブランド価値を⾔語化した「CHANGE-YOUR-POINT」——“当たり前の⽇常の中”に差異化を⾒出すデザイン思考を⽒家物産が紹介
日常を“資産”と見立てる——生活そのものを肯定するブランド表現へ。
氏家物産は、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が展開したブランドコミュニケーション「CHANGE-YOUR-POINT」におけるコミュニケーションコンセプトを、『日常にある価値をどう見立てるか』という視点から生み出しました。
社会全体が”特別な体験“だけでなく、”⽇常の豊かさ“にも価値を⾒出すようになった今、社会のインフラを担う企業でしか⾔えないことは何か。「当たり前の⽇常」は差異化できる⼤きな要因であり、ブランド価値そのものになる。当たり前だからこそ気づける⽇常の美しさを、どう可視化できるか。
どのように「当たり前」を⾒つめ直せるか。——その視点を共有します。

■「CHANGE-YOUR-POINT」—— 視座を変えることで見える日常の価値
本プロジェクトの起点となったのは、Suica会員の規模に比して薄かった“活用の実感”というギャップでした。巨大な会員基盤を有しながらも、多くの生活者が「ポイントが貯まっている」ことにも、「使える」ことにも気づいていませんでした。
氏家物産は、この“活用実感の低さ”と“潜在的な資産価値”のギャップに着目し、JR東日本が持つポテンシャルを“視座を変えて”捉え直すことからプロジェクトをスタートしました。
ANA、楽天、コンビニ、カード会社など、既存のポイント経済圏を横断的に分析した結果、公共交通という“日常を支えるインフラ”であるJR東日本だからこそ、「日常性」に根ざした独⾃のブランド価値が「差異化」できる可能性が⾒えてきました。
“わざわざ貯める”のではなく、“日常のなかで自然と貯まっていく”。
それは「生活そのものが資産になる」という仕組みであり、この“日常性”こそが、他社にはない競争優位性であると考えました。
■ 日常を“資産”として捉えるデザイン思考 —— “当たり前”をどう見せるか
日常の積み重ねを、どう価値として見立てるか。
その問いに対する答えとして生まれたのが、「日常のなかにこそ、変化を見出す視点」を掲げたコミュニケーションコンセプト——「CHANGE-YOUR-POINT」です。
そうした生活の循環を「資産」としてデザインで可視化することで、JR東日本が持つ“日常性”というブランドの本質を表現しました。

「視点を変えたら、気づくこと」。この問いかけを軸に、駅広告やエリアビジュアルへ展開。
新橋駅でのジャック露出や東北エリアでの掲出など、“駅”という生活の舞台を通じて、地域ごとの解釈が根づき、“当たり前”の価値に静かな輪郭が生まれていきました。

■ 生活を肯定するブランド表現へ
この取り組みは、単なるポイントサービスの告知ではなく、“生活そのものを肯定するブランド表現”へと歩を進めるプロセスでした。
日々の移動という“当たり前”を、そっと見立て直す。
視座が変わると、日常は静かに輝き出す。
価値は、特別な⽇のみならず、⽇々のなかに息づくもの。
もし毎日のなかに、まだ形になっていない価値があるのなら。
それを見つけ、育てるのは私たち一人ひとりかもしれません。
氏家物産はその中で、「生活の積み重ねを価値化する」デザインの在り方を追求し、“日常の再発見”を通してブランドが⽣活者の⼼に与える気づきは、⽇常の中でそのブランド自身が話すことで成⽴することがある、と捉えています。
氏家物産株式会社
メディア編集長 大津 祐子
氏家物産株式会社(UJIIE BUSSAN CO.LTD.)
代表取締役社長 氏家 聡史
ブランディング全般、コミュニケーション施策のプランニングおよび実施
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