エアバス、広島市消防局にH160を引き渡し
世界初の消防活動向けH160オペレーター
エアバスは、広島市消防局にH160ヘリコプターを引き渡したことを発表しました。これにより広島市消防局は世界で初めてH160を消防活動に運用するオペレーターとなりました。
このヘリコプターは2026年初頭に運用を開始し、消火、捜索救助、救急、災害現場での情報収集など、大規模災害時を含む幅広い公共サービス任務に導入されます。
新たに導入されるH160は消火バケットを装備し、山岳火災などの発生時に効率的に空から消火を行うとともに地上からの消火活動を強力に支援します。
広島市消防局の貞森英樹 消防局長は次のように述べました。「H160が消防仕様として世界で初めて本市に導入されたことを誇りに思うとともに、本機の先進的な機能と性能により、本市の消防防災活動の充実強化に大きく寄与するものと期待しています。本機によって、一人でも多くの人命が救えるよう、全力を尽くしていきます」
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのジャン・ルック・アルフォンシ最高執行責任者兼社長は次のように述べました。「H160が広島市消防局による消防活動向けに初めて配備され、様々な任務において新たな章を開くことを誇りに思います。この歴史的出来事は、広島市消防局がH160の先進技術と適応性に信頼を置いている証です。H160は山火事への対応、捜索救助活動、緊急医療搬送のいずれにおいても、最も過酷な環境下で正確かつ安全に任務を遂行するよう設計されています」
H160は、2006年から広島市消防局で使用されてきたAS365 N3の後継機となります。最先端の航空電子機器を装備するとともに、騒音を低減し機動性を向上させたH160は運用能力と乗員の快適性において飛躍的な進化をもたらします。
H160は世界最先端の技術を搭載したヘリコプターで、最高レベルの安全性と、同クラスのヘリコプターのなかでも比類ない快適性を提供する目標に基づき設計されました。警察任務、洋上での人員輸送、捜索救難救助、プライベートおよびビジネスのVIP輸送、救急医療サービスなど、幅広い任務に対応し、日本を始めブラジル、カナダ、フランス、英国、マレーシア、フィリピン、サウジアラビア、米国、その他多くのヨーロッパ諸国で運用されています。
エアバスのヘリコプターは現在、日本で約380機が様々な任務、用途で運航されており、65年にわたる信頼関係を構築しています。最新鋭のH160は日本で現在3機が運用され、そのうち2機は警察任務に、1機は報道取材に活用しています。さらに、名古屋市消防局が今年、H160の新たな導入を決定しています。

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