イタリア・ビエッラの魅力|世界遺産オローパと日本に通じる山岳信仰の聖地

合同会社G.I.Libera、イタリア・ピエモンテ州ビエッラ市の観光誘致日本窓口事業を開始

合同会社G.I.Libera

世界遺産の聖地オローパ

合同会社G.I.Libera(本社:石川県かほく市、代表取締役:池島範彦)は、イタリア・ピエモンテ州ビエッラ市の観光客誘致のための日本窓口事業を開始したことをお知らせします。同社の執行役員であるスガイ・マッシミリアーノは、ピエモンテ州の出身であり、現地の文化や観光資源に精通しています。G.I.Liberaは、この強みを活かし、ビエッラ市の魅力を日本の旅行者に広め、両地域間の交流を深めることを目指します。

今後の活動として、ビエッラ市の地域活性化に向けた広報活動を本格的に開始します。歴史、ファッション、グルメ、自然など、さまざまなテーマでビエッラ市の魅力をシリーズでお届けします。その第2弾として、ビエッラ市が誇る世界遺産や、美しい自然の魅力についてご紹介していきます。

ビエッラは信仰と自然の息吹が宿る場所

イタリア北西部に位置するピエモンテ州の小さな街、ビエッラ。そこには、空と山が織りなす壮大な聖地が静かに息づいています。ユネスコ世界遺産にも登録されたオローパの聖なる山(Sacro Monte di Oropa)と、それを抱くようにそびえる雄大な山々。この地を訪れる者は、信仰の深さと自然の美しさが融合する、神秘的な体験に誘われます。

悠久の時が育んだ聖地「オローパ」

ビエッラから車で30分ほど、標高約1,180メートルに位置するオローパの聖母の聖域 (Santuario di Oropa) は、この地域の中心地です。周囲を高い山々に囲まれ、その荘厳な姿はまるで天空に浮かぶ城のよう。伝説によれば、4世紀に聖エウセビウスがこの地に聖母マリア像を安置したのが始まりとされ、以来、数世紀にわたって巡礼者たちの信仰を集めてきました。

壮麗なバロック様式の大聖堂と、巡礼者のための宿泊施設が並ぶ広大な複合施設は、単なる宗教施設にとどまらず、建築様式や芸術の宝庫でもあります。特に、旧聖堂に安置されている黒い聖母像は、数々の奇跡を起こしたと伝えられ、今も多くの人々がその加護を求めて訪れます。

オローパの黒い聖母像

この聖域がユネスコ世界遺産に登録されたのは、その歴史的・芸術的価値だけでなく、「サクロ・モンテ(Sacro Monte)」という独特の信仰形態を伝える貴重な文化遺産であるためです。サクロ・モンテとは「聖なる山」を意味し、キリスト教の聖地巡礼を、実際の山中に再現したものです。オローパのサクロ・モンテには、イエス・キリストの生涯を描いた19の礼拝堂が点在し、巡礼者は山道をたどりながら、物語を追体験します。これは、信仰と自然が一体となった、他に類を見ない巡礼の在り方です。

オローパの宝物であるジュエリーを保管する博物館

オローパと日本の共通点「富士山と熊野古道」

オローパの聖地を巡ると、どこか懐かしく親近感を覚えるかもしれません。それは、山岳信仰の文化が根付く日本と、驚くほど多くの共通点があるからです。

日本において、山は古来より神々が宿る場所、あるいは神聖な修行の場と見なされてきました。その象徴ともいえるのが、世界遺産にも登録されている富士山です。富士山は、その優美な姿が信仰の対象となり、多くの芸術作品や文学作品にインスピレーションを与えてきました。オローパの山々もまた、人々の信仰を育み、聖地としての役割を担ってきた点で共通しています。

オローパを眺めながらトレッキングができる

さらに、オローパのサクロ・モンテを歩く体験は、熊野古道の巡礼路を彷彿とさせます。熊野古道もまた、自然の中に点在する神社仏閣を巡ることで、信仰を深める「道」そのものが聖地となる場所です。道中、森の木々から差し込む光、苔むした石畳、清らかな水の流れなど、自然の息吹を感じながら歩くことで、心身ともに清められるような感覚を覚えます。オローパの巡礼路も、森と山に抱かれながら、信仰の物語をたどる旅。国や文化は違えど、山を神聖な場所と見なし、自然との調和の中で精神性を育んできた東洋と西洋の文化が、ここビエッラで深く共鳴しているように感じられます。

豊かな自然が織りなすアクティビティ

オローパの聖域を囲む山々は、トレッキング愛好家にとっても楽園です。整備されたハイキングコースは初心者から上級者まで楽しむことができ、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。夏には高山植物が咲き乱れ、緑豊かな草原が広がり、秋には紅葉が山肌を美しく染め上げます。

聖域のすぐ隣には、自然保護区「モンテ・マルケッタ(Monte Marchetta)」が広がっており、手付かずの自然の中でバードウォッチングやハイキングを楽しむことができます。冬にはスキーリゾートとしても賑わい、四季を通じてアウトドア活動の拠点となります。

トレッキングしながらオローパを一望できる

旅の終わりにはビエッラの食文化を堪能する

信仰と自然に満ちた旅の締めくくりは、ビエッラの美食で心を満たすのがおすすめです。ピエモンテ州はイタリアでも有数の美食の地であり、ビエッラも例外ではありません。濃厚な味わいのチーズ、香り高いトリュフ、そしてこの地でしか味わえないワインが、旅の疲れを癒してくれます。特に、この地方特有のサラミや、ポレンタ(トウモロコシの粉を練ったもの)を使った料理は、素朴ながらも深い味わいで、人々の温かさを感じさせてくれるでしょう。

ビエッラは、ただ美しい景色が広がるだけの場所ではありません。そこには、長い歴史の中で育まれた信仰の心と、雄大な自然への畏敬の念が息づいています。それは、日本の山岳信仰にも通じる、普遍的な精神の光景です。喧騒から離れ、自分自身と向き合いたいとき、ビエッラはきっと忘れられない感動を与えてくれるでしょう。空と山が一体となるこの聖地で、心と体を解き放つ旅に出てみませんか。

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URL
https://gilibera.com
業種
サービス業
本社所在地
石川県かほく市内高松コ43-1
電話番号
076-254-5551
代表者名
池島範彦
上場
未上場
資本金
50万円
設立
2018年06月