人的資本は、すでに「比較されるデータ」へ

― 上場企業100社超の人的資本情報を横断整理 ―

株式会社エフペリ（本社：東京都、代表：早見信吾）が運営する「Career Reveal（キャリア・リビール）」は、有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート等の公開一次情報をもとに、上場企業100社超の人的資本関連データを横断的に整理・可視化するデータベースへと成長しました。

近年、人的資本経営は企業価値を左右する重要テーマとして注目されています。一方で、各社が開示する情報は文脈や形式が異なり、同業他社と比較したときに自社がどのように見えているのかを把握することは容易ではありませんでした。

Career Revealでは、残業時間や離職率、研修・育成といった定量指標に加え、各社が開示する施策内容や制度の位置づけ、取り組みの背景といった定性情報もあわせて構造化。企業が公開している一次情報のみを用い、人的資本情報を横断的に比較できる形で整理しています。

その結果、人的資本に関する情報は、
「社内で語られるもの」から「外部から比較されるデータ」へ
と、その性質を変えつつあります。

すでにCareer Revealには、商社、製造業、IT、医薬品など複数業界にわたる上場企業100社超のデータが登録されており、企業の人的資本の特徴や傾向を、業界横断・同業比較の視点で把握できる環境が整いつつあります。

本取り組みは、特定の企業評価や優劣付けを目的とするものではありません。

企業が自ら開示している人的資本情報が、求職者、投資家、社員といったステークホルダーから、どのように整理され、どのように比較され得るのかを可視化することを目的としています。

その結果として、求職者にとっては企業理解の解像度向上、投資家にとっては人的資本に関する比較可能な判断材料の提供、企業にとっては自社の人的資本の見え方を把握するための一助となることを目指しています。

今後もCareer Revealでは、対象企業・指標の拡充を進めるとともに、人的資本経営をめぐる情報の透明性向上に貢献していきます。