【山口大学】「猫ひっかき病」迅速検査キット開発へ
山口大学医学部がクラウドファンディングを開始

山口大学大学院医学系研究科病態検査学講座は、猫から人へ感染する感染症「猫ひっかき病」の診断において、約30年にわたり血清検査を実施している国内の主要な研究機関です。この病気の診断には時間がかかるため、この度、医療現場で即座に診断可能な「迅速検査キット」を開発・実用化するためのプロジェクトを立ち上げ、2026年1月19日(月)よりクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて研究費の支援の募集を開始いたしました。
・プロジェクトページはこちら(READYFOR)
あわせて、本疾患への正しい知識を普及させるため、1月31日(土)に宇部市立図書館にて市民公開講座「『猫ひっかき病』って知っちょる?」を開催いたします。
・猫ひっかき病についてはこちら(山大研究Q&A)
■背景:診断まで数週間…患者さんと飼い主さんの「不安」を解消したい
「猫ひっかき病」は、猫との接触(ひっかき傷や咬み傷、ノミなど)により、バルトネラ・ヘンセレ菌に感染することで発症します。リンパ節の腫れや発熱が主な症状で、国内では年間約1万人の患者がいると推定されています。特に小児の罹患が多く、原因不明の不調に悩む患者さんが少なくありません。
本研究室は、日本感染症学会・日本臨床微生物学会が公認する先進的感染症検査施設として、本感染症の確定診断のための血清検査において国内で主要な役割を担っています。しかし、現在の検査法はその準備に多大な時間と労力を要し、また検査自体も容易でないため、国内で実施されている施設は限られ、多くは海外に外注されているのが現状です。この「診断の遅れ」が、患者さんの不安や治療の遅れに繋がっています。

■プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、長年の研究で蓄積されたデータと技術を用い、インフルエンザ検査キットのように「その場で・誰でも・簡単に」判定できる迅速診断キットの開発を目指します。
<クラウドファンディング概要>
プロジェクト名: 猫と安心して暮らしたい!猫ひっかき病検査キット開発に支援を!
実施期間: 2026年1月19日(月)9:00 〜 3月18日(水)23:00
目標金額: 400万円 形式: All or Nothing方式 目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取ることができます。
URL: https://readyfor.jp/projects/neko-hikkaki-byo
プロジェクトメンバー
病態検査学講座 特命教授 常岡 英弘
微生物学講座 教授 坂本 啓
眼科学講座 教授・細胞デザイン研究所小串拠点長 木村 和博
共同獣医学部長・共同獣医学部病態制御学講座 教授 度会 雅久
医学部保健学科長・病態検査学講座 教授 山本 健
基礎検査学講座 教授 西川 潤
病態検査学講座 講師 大津山 賢一郎
参考 猫ひっかき病研究について
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/med/research/column_v1/index.html
■市民公開講座について
プロジェクト開始に合わせ、安心して猫と暮らすため、猫ひっかき病の正しい知識と予防法を解説する公開講座を開催します。
講座名: 山口大学医学部主催 市民公開講座
「『猫ひっかき病』って知っちょる? 〜安心して猫と暮らすために知っておきたいこと〜」
日 時: 2026年1月31日(土) 10:30〜12:00
場 所: 宇部市立図書館 2階 講座室(宇部市琴芝町1丁目1-33)
登壇者:常岡 英弘(山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 特命教授)
大津山 賢一郎(同 講師)
司 会:岡崎 美恵(FMきららパーソナリティ)
内 容: 猫ひっかき病の症状や予防法、現在開発中の検査キットについて、対談形式で分かりやすく解説します。

■研究者コメント(常岡 英弘 特命教授)

「私たちは30年にわたり、日本中の医療機関から送られてくる検体の検査を行ってきました。人獣共通感染症、猫ひっかき病について、早期発見と早期治療につながる、新しい診断検査キットが完成すれば、猫を愛する方々が、もしもの時もすぐに診断を受け、安心して治療に専念できるようになります。猫と安心して暮らすために、ご支援とご協力をお願い申し上げます」
【お問い合わせ】
山口大学医学部総務課広報・国際係(西村)
電話(0836)22-2009
E-Mail me268@yamaguchi-u.ac.jp
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