直径500mm球体で道路陥没リスクを低減|地下空洞の支持性回復を目指す対策部材を量産対応―共和ゴム株式会社
道路陥没リスク低減への挑戦、地下空洞の支持性回復と荷重伝達確保を目指す直径500mm球体を、共和ゴム株式会社(本社所在地:大阪府枚方市、代表者:寺阪剛)が量産対応しました。

【社会背景】
2025年1月28日、埼玉県八潮市で流域下水道管の破損に起因すると考えられる道路陥没事故が発生し、道路下空洞への関心は全国的に高まっています。国土交通省白書では、下水道管に起因する道路陥没等は2022年度に全国で約2,600件発生したと整理されています。
こうした状況を受け、路面下空洞調査への関心も高まっています。ジオ・サーチ株式会社は、八潮市の事故後、2025年2月3日から7日にかけて緊急要請に対応し、路面下空洞探査車15台、延べ1,600km、40班体制で調査を実施したと公表しています。
【開発の背景】
共和ゴム株式会社は、創業55年目のゴム製造会社として、このような道路陥没事故を深刻に受け止めています。
空洞調査の技術が進展する一方で、見つかった空洞に対し、どう補修し、どう危険度を下げるかは、現場で大きな課題です。
道路下空洞は形状が不定形です。
周囲に突起物がある場合もあります。
また、交通への影響を抑えるためには、大規模開削ではなく、小さな孔から施工できることが望まれます。
そこで共和ゴム株式会社は、これまで培ってきたゴム加工の知見を活かし、道路に開けた小さな孔から空洞内へ挿入し、内部に流動化処理土やコンクリートを注入して膨張させる「道路陥没対策用球体」を開発しました。
【共和ゴム株式会社の考え方】
道路下空洞対策において重要なのは、空洞の全容積を完全充填することだけではなく、路盤の支持性や荷重伝達を回復し、陥没危険度を大幅に下げる設計です。東京大学生産技術研究所の公開資料では、空隙が残ったとしても陥没危険度は大幅に低下し得ることが示されています。
また、地盤工学分野では、陥没危険度は空洞の有無だけでなく、空洞幅、天井深さ、路盤への影響などを含めて評価すべきとされており、対策も一律ではなく、空洞条件に応じた設計が重要と考えられます。
そのため共和ゴム株式会社は、小径孔から施工できること、空洞形状に応じて対応できること、支持性回復と荷重伝達の確保を図れることを重視し、本製品を設計しています。
製品とは
道路陥没対策用球体とは、道路に開けた小さな孔から地下空洞へ挿入し、内部に流動化処理土やコンクリートを注入して膨張させることで、空洞周辺の支持性回復と荷重伝達の確保を図る球体型部材です。
共和ゴム株式会社の道路陥没対策用球体は、細長い注入管を備えた直径500mmの球体です。
空洞調査で得られた情報をもとに、空洞の大きさ、容積、形状に合わせてオーダーメイドで設計・製造します。
【製品ラインアップ】
・PVCターポリン製球体
材質:PVCターポリン
補強基材入り。
強度に優れます。
一方で、追従性には制約があります。
・ゴム製球体
材質:天然ゴム
補強基材なし。
強度はPVCターポリン製に比べて低い一方で、空洞形状への追従性に優れます。
天然ゴムはアルカリ環境への耐性に制約があるため、充填材が固化するまでの補助部材としての活用を想定しています。
【量産対応について】
共和ゴム株式会社では、直径500mm球体について、PVCターポリン製、ゴム製ともに試作開発を完了しています。
現在は、量産対応が可能な体制を整えています。
これにより、道路下空洞の情報に応じた仕様検討を行いながら、量産を前提とした供給対応を進めることができます。
想定する施工手順 道路下に空洞が確認された箇所に、小さな孔を開けます。 その孔から、折りたたんだ球体を挿入します。 地上に出た細長い注入管から、流動化処理土やコンクリートを注入します。 球体を膨張させ、所定量に達した段階で注入管を縛り、道路孔へ納めて施工完了です。
球体の膨張状態は目視確認が難しいため、球体サイズを基準に注入体積または重量を管理しながら施工します。
【施工体制について】
本製品は、流動化処理土やコンクリートの注入を前提とした道路下空洞対策部材です。
中村建設株式会社(本社所在地:静岡県浜松市)の公開情報でも、LSS流動化処理工法は、建設工事で発生する残土を高品質な埋戻し材として再生利用し、地盤内の空洞や隙間の充填に対応できる工法として案内されています。さらに、沈下空洞の後処理充填や小規模で狭い部分の埋戻しなどへの適用も示されています。
そのため、共和ゴム株式会社の道路陥没対策用球体は、空洞調査後の対策部材として提案し、施工面ではLSS工法協会および対応事業者との連携により、実施工につなげることを想定しています。
本製品の特長 道路に開ける孔を小さく抑えた施工を想定 空洞情報に応じたオーダーメイド設計 PVCターポリン製とゴム製の2材質を使い分け可能 強度重視と追従性重視の二段構え 全面完全充填ではなく、支持性回復と荷重伝達の確保を重視 直径500mm球体は量産対応可能 施工面ではLSS工法協会を通じた対応を想定しており、特に、最初は強度重視のPVCターポリン製球体で対応し、その後、残存空間に対して追従性重視のゴム製球体で補うという考え方が特長です。
期待される効果 小径孔から施工できるため、掘削範囲の抑制が期待できる 空洞条件に応じた合理的な充填が期待できる 路盤の支持性回復と荷重伝達の確保を図れる 不定形空洞に対し、追従性を活かした補助充填が期待できる 全面完全充填だけに依存せず、陥没危険度の低減を目指せる 実証資料について
共和ゴム株式会社では、本製品に関する試作品の写真、試験報告書、施工イメージ図面を用意しています。
本プレスリリースには、これらの添付により、構造、施工イメージ、試験結果をあわせて提示します。






【想定される活用先】
建設会社 土木会社 道路維持管理会社 自治体関連部門 地下空洞調査後の復旧事業者
【想定Q&A】
Q1. この製品は、空洞を完全に埋めるための製品ですか。
A. 必ずしも全容積の完全充填だけを目的とするものではありません。重要なのは、路盤の支持性や荷重伝達を回復し、陥没危険度を低減することです。
Q2. なぜ2種類の材質が必要なのですか。
A. PVCターポリン製は強度に優れ、突起物が多い環境での初期対応に適しています。ゴム製は追従性に優れ、不定形空洞の細かな残存空間への対応を想定しています。
Q3. 球体の膨らみ具合はどのように管理しますか。
A. 目視確認が難しいため、球体サイズに対する注入体積または重量を基準に管理します。
Q4. 量産対応は可能ですか。
A. はい。直径500mm球体については、PVCターポリン製、ゴム製ともに試作開発を完了しており、量産対応が可能です。
Q5. 施工はどこが対応しますか。
A.LSS流動化処理工法は、中村建設株式会社の公開情報でも、地盤内の空洞や隙間の充填、沈下空洞の後処理充填などへの適用が示されています。
道路下空洞への対策部材を検討中の建設会社様、土木会社様、自治体関係者様からのご相談を受け付けています。
空洞の大きさ、容積、形状、施工条件に応じて、仕様検討段階から対応いたします。
製品仕様のご相談に加え、施工方法についても対応可能な工法・事業者をご案内します。
【製品に関するお問い合わせ先】
共和ゴム株式会社
所在地:大阪府枚方市
代表取締役:寺阪 剛
お問い合わせフォーム:info@kyowa-r.com
電話番号:072-855-1039
【施工に関するお問い合わせ先】
中村建設株式会社 LSS浜松プラント
https://www.nakaken.co.jp/business/civil/lss
伊藤直樹
所在地:静岡県浜松市
お問い合わせ先:053-415-1021
【会社概要】
会社名:共和ゴム株式会社
本社:大阪府枚方市
https://www.kyowa-r.com/
代表取締役:寺阪 剛
事業内容:ゴム加工、特殊ゴム製品の製造、オーダーメイドゴム製品の企画・製造
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