地域の移動を支え、雪や災害に備える。ITSシンポジウム2026を11月12日~13日に札幌で開催
データとAIを活用した交通の未来を産学官で議論。モビリティイノベーションウイークジャパン2026と連携し、11月11日には国際ジョイントセッションも開催
特定非営利活動法人ITS Japanは、2026年11月12日(木)~13日(金)、札幌市教育文化会館で「第24回ITSシンポジウム2026」を開催します。テーマは「次世代モビリティ社会を拓くITS ― データ×AIによる地域レジリエンス向上に向けて ―」。ITSに関わる160編を超える論文発表に加え、自動運転や交通データの活用を通じて、地域の移動を支え、災害時にも交通を維持・回復するための取り組みを議論します。
今年は、同じ週に札幌エリアで開催される「モビリティイノベーションウイークジャパン2026(Mobility Innovation Week Japan 2026、以下MIWJ2026)」と連携。11月11日(水)には北海道大学でジョイントセッションを開催し、国内の研究・実践と海外の知見を共有します。両イベントの参加登録を受け付けています。
ITSシンポジウムについて
ITSシンポジウムは、ITS Japanが2002年から毎年開催している産学連携イベントです。産学官による最先端のITS技術開発を紹介するとともに、若手研究者・技術者や学生の人材育成を目的としています。土木・機械・電気・情報といった工学領域に加え、人間工学や医学、法学・経済学などの社会科学分野も含めた、分野横断的な情報交換の場として評価されています。

1. 毎日の移動と災害への備えを北海道から考える
通院や買い物のための移動をどう確保するか。雪の多い地域で自動運転をどう役立てるか。大雨や豪雪で道路が使えなくなったとき、交通や物流をどう支えるか。こうした暮らしに関わる課題が、今年のシンポジウムの議論につながります。
高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)は、情報通信などの技術を使い、安全で円滑な移動を支える仕組みです。本シンポジウムでは、人口が広い地域に分散し、厳しい冬の気象条件を持つ北海道の実践を起点に、データやAI、エネルギーの活用を考えます。テーマに掲げる「地域レジリエンス」とは、災害などの影響に耐え、地域の機能を維持・回復する力を指します。
2. ITSシンポジウム2026の見どころ
基調講演は上士幌町の自動運転とまちづくり
北海道上士幌町の竹中貢町長が「自動運転のまち・上士幌が描く未来 ~次世代モビリティによる持続可能な地域づくり~」をテーマに講演します。自動運転を地域の暮らしに取り入れる取り組みや、官民のデータをつなぐ「かみしほろルーラルOS」を活用した地域サービス、持続可能なスマートタウン構想を紹介します。
日時:11月12日(木)10:20~11:05
省エネルギーから自動運転と防災までを扱う3つの企画セッション
「エネルギーとモビリティ ~これからの省エネITS~」では、交通の流れの改善や自動運転、データ連携などによって、移動に使うエネルギーを減らす可能性と課題を議論します。
日時:11月12日(木)16:15~17:30
「積雪寒冷地における自動運転~北海道の挑戦~」では、雪や寒さが自動運転にもたらす課題を共有し、積雪寒冷地でも利用できる環境づくりを考えます。
日時:11月13日(金)9:30~10:45
「気象災害全般とITSを活用したレジリエンス」では、気象や交通のデータを使った状況把握、災害時の交通マネジメントなどを通じて、防災・減災にITSをどう役立てるかを議論します。
日時:11月13日(金)15:45~17:00
対話セッションで研究者や技術者と直接意見交換
今年の対話セッションでは、昨年の約110編から大幅に増えた160編以上の論文発表を予定しています。自動運転、交通安全、交通データ・AI、公共交通、冬期交通、物流など、12の技術カテゴリに分けてポスター発表を行い、最新の研究成果や取り組みを紹介します。
対話セッションの特長は、発表者と参加者がポスターを前に直接意見を交わせることです。例年、産学官の研究者・技術者、自治体の担当者、学生など、幅広い分野の人々が集まり、活発な議論が交わされています。専門分野や立場を越えて研究の背景や成果、現場の課題を共有し、新たな視点や連携のきっかけを得られる場です。
また、各技術カテゴリから優れた研究や取り組みを紹介する発表を選び、「ベストポスター賞」として表彰します。会場を巡回するモデレータが発表や質疑応答を通じて選考し、受賞者は閉会式で表彰するほか、ITS Japan公式サイトや年次レポートで紹介します。注目すべき研究を広く知っていただき、若手研究者・技術者や学生の活動を後押しします。

研究者・技術者や自治体の担当者、学生に加え、地域交通や新しい移動の仕組みに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
詳しいプログラムはこちら
https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/24th2026/program/
3. MIWJ2026と連携して世界の取り組みを共有
MIWJは、自動運転を含む移動の革新をテーマに、国際ワークショップや技術ツアーなどを同じ週に集約するイベントです。中心となる「Mobility Innovation Workshop」は、SIP-adus Workshop※の取り組みを踏まえ、2023年度から一般社団法人モビリティ・イノベーション・アライアンスとITS Japanが共同で主催しています。
4回目となる今年は「Co-creating Life-centric Mobility for Tomorrow」をテーマに、11月9日の週に札幌エリアで開催します。11月9日(月)~10日(火)の全体セッションでは、配送・物流、自動運転による公共交通、地域の暮らしを支える移動などについて、国内外の取り組みを共有します。11月11日(水)は専門家ワークショップとITSシンポジウムとのジョイントセッション、12日(木)は千歳市の自動運転バス事業の取り組みなどを学ぶ技術ツアーを予定しています。
※SIP-adus Workshop:内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として、自動運転社会の実現に向けた国際連携や研究開発成果の共有を目的に開催されてきた国際会議。2014~2022年まで計9回開催。

11月11日に北海道大学で国際ジョイントセッションを開催
ITSシンポジウム本会期に先立ち、11月11日(水)14:00~17:00に北海道大学法学部で国際ジョイントセッションを開催します。欧州・米国・アジアで進む自動運転の技術や制度、実証・社会実装の状況を共有し、国際連携が研究や実装にもたらす価値と課題を議論します。ITSシンポジウム2026に参加登録された方は、無料で本セッションにご参加いただけます。こちらのセッションでは、AI自動翻訳による日本語字幕を会場内のサブモニターに表示する予定です。

4. 開催概要と参加方法
第24回ITSシンポジウム2026
会期:2026年11月12日(木)~13日(金)
会場: 札幌市教育文化会館 (北海道札幌市中央区北1条西13丁目)
主催: 特定非営利活動法人ITS Japan
共催: 北海道大学、室蘭工業大学
参加登録と料金の詳細
https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/24th2026/registration/
モビリティイノベーションウイークジャパン2026
MIWJ2026 開催案内
https://mobilityinnovationalliance.org/mobiweekjapan2026/
MIWJ2026 参加登録と参加条件
https://mobilityinnovationalliance.org/mobiweekjapan2026/registration/
※プログラム・時間・登壇者等は変更となる場合があります。最新情報と各企画の参加条件は、それぞれの公式サイトをご確認ください。
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