型も資料もない、一体だけ残された6代目作の羊を3D技術で復刻 江戸時代創業佐土原人形店ますや(宮崎県宮崎市)2027年干支「未」 2種 10月1日予約開始

〜約130年前の旧校舎を生かした工房再生と干支復刻、受け継いだものを次の時代へ〜

佐土原人形店ますや

 上:復刻版  下:6代目作
 復刻版は数量限定で発売
  新作 干支「子羊」

江戸時代後期創業の佐土原人形店ますや(宮崎県宮崎市佐土原町)は、2027年の干支「未」として、12年前に6代目・阪本兼次が制作した羊の復刻版と、新作「子羊」の2種類を発表(10月1日から予約開始)。復刻する羊は、当時の原型や型、制作資料が残されておらず、現存していた完成品一体をもとに、宮崎県工業技術センターで3Dデータを取得し、新たな型を制作しました。

また現在、かつて5代目がこの地に移築し、代々工房として受け継がれてきた「旧佐土原尋常高等小学校(明治28年建築)」の建物を生かし、佐土原人形の新たな工房・店舗として改修を進めています。

12年前の羊を、残された一体から復刻

2027年の干支「未」として復刻するのは、12年前、6代目・阪本兼次が制作した羊です。工房には、この羊を制作した当時の原型や型、制作資料は残されておらず、現存していたのは完成品一体だけでした。さらに、この羊には特徴的な表面の凹凸があり、当時どのような方法で模様をつけたのかも分かっていません。そこで、現存する一体の形状と特徴的な表面の凹凸をできる限り残すため、宮崎県工業技術センターで3Dデータを取得し、そのデータをもとに、新たな型を制作しました。今回の復刻版は現在の暮らしにも取り入れやすいよう、当時のものよりやや小ぶりなサイズに仕上げています。

代々の人形づくりに携わってきた家族が、新作の羊を制作

復刻版とは別に、2027年の干支として新作「子羊」も誕生しました。

制作を手がけたのは、5代目から原型づくりを学び、その後も父である6代目・阪本兼次の制作に携わってきた息子の阪本知次郎です。今回、その経験を生かして新作「子羊」の原型を一から造形しました。

「子羊」は高さ約6cmの小ぶりな人形です。上を向いて笑い、元気に歩いていくような姿を表現しました。

新作「子羊」の原型を制作する阪本知次郎
 上を向いて、また一緒に。

家族や、制作経験者の力も借りながら、これからの人形づくりへ

現在の「ますや」では、8代目阪本由美子と長女・寛子を中心に制作・工房運営を行っていますが、他の家族や、これまで佐土原人形の制作に関わってきた人たちも、再び力を貸してくれています。

テレビや新聞などで「ますや」の取り組みが紹介されたことをきっかけに、約20年前に6代目・阪本兼次から人形づくりを学んだ経験者や、工房で制作を手伝っていた人たちが再び工房を訪れ、必要な時には制作を手伝えると声をかけてくれています。

かつて、家族や周りの人たちに助けられ制作を続けてきた「ますや」。家族や地域の人たちの力も借りながら、佐土原人形を守り、作り続けられる体制を整えていきます。

    現在の制作風景
     昭和の制作風景

5代目が移築した旧校舎を、これからの佐土原人形の拠点へ

現在、「ますや」が工房・店舗として使用している建物の一部は、1895年(明治28年)に建てられた、現在の佐土原小学校の前身・佐土原尋常高等小学校の旧校舎です。5代目・岩切和子が現在地に移築し、工房として使われてきました。今回の改修は、佐土原人形の伝統を次代へつなぐ工房を守るとともに、制作だけでなく、展示や絵付け体験などを通して佐土原人形に触れていただける新たな拠点として活用していくために行うものです。昔の学校の面影を残す窓や建具、建物の佇まいをできるだけ生かしていきます。人形だけでなく、「ますや」が歩んできた建物や空間も含めて佐土原人形の歴史や魅力を感じてもらえる場所を目指します。

増築部分の撤去により姿を現した旧校舎外壁
     旧校舎窓部分
昭和23年6代目・阪本 兼次の卒業記念写真(校舎を背景に)
  工事中の建物内部

各分野の専門家がチームとなり、旧校舎を生かす改修へ

今回の改修には、設計を担う有限会社フレックスLiPS Design、空間プロデュースを担うToé・重富紅実氏をはじめ、工務店や外構、解体、電気、ガス、建具、造園、水道、シロアリ対策など、各分野の事業者が参加しています。

約130年前の旧校舎の状態は、解体して初めて分かる部分もあります。関係事業者が情報を共有し、その都度、残された部材や建物の状態を確認しながら、一つのチームとして改修を進めています。

また今回の改修では、工事期間中も佐土原人形の制作を止めないことを大切にしています。工事の進行に合わせて制作できる場所を確保しながら、改修と人形づくりを並行して進め、年末に向けた干支人形、その後の雛人形など節句人形の制作を続けます。

改修に携わる設計・施工関係者。定期的に一堂に会し、進捗や建物の状況を共有しながら改修を進めています

店舗は11月下旬完成予定 奥には人形づくりの歴史に触れる見学スペースも

店舗部分は2026年11月下旬の完成を予定しており、完成後は店舗での販売を再開します。その後、建物奥の旧校舎部分には、代々伝わる人形型の他に、大正・昭和期に人形づくりに使われていた道具や絵の具などを展示し、「ますや」の人形づくりの歴史に触れられる見学スペースを整備する予定です。

見学は予約制を基本とし、体験と組み合わせた見学など、公開方法を今後整えていきます。

奥の木箱には初代・阪本作左衛門の文字が
江戸時代・天保年間の古文書
代々伝わる人形型
東宮殿下(昭和天皇)御買上ノ榮ヲ賜ハリタリ

2027年干支「未」10月1日より予約受付開始

  

復刻版「未」

サイズ:長さ約13.5cm 高さ約7cm

価格:3,300円

新作「子羊」

サイズ:長さ約5.5cm 高さ約6cm

価格:1,980円

2026年10月1日より予約受付を開始します。

一体ずつ手作業で制作するため、それぞれ表情や仕上がりが異なり、制作数にも限りがあります。

予約の詳細は、佐土原人形店ますや公式ホームページのニュース欄をご覧ください。

(インターネットでのお申し込みが難しい場合は、お電話でもご予約を承ります。)

【佐土原人形店ますや】

 内容:佐土原人形の制作・販売・体験教室

 所在地:〒880-0301 宮崎県宮崎市佐土原町上田島1396-11 TEL:070-9000-9374

 製作者:8代目 阪本由美子 担当者:阪本寛子

公式HP:https://sadowaramasuya.com

Instagram:@sadowaraningyo_masuya

✉️:sakamoto@sadowaramasuya.com

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会社概要

佐土原人形店ますや

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URL
https://sadowaramasuya.com
業種
製造業
本社所在地
-
電話番号
-
代表者名
三山 寛子
上場
未上場
資本金
-
設立
2026年04月