通信カラオケ「JOYSOUND」の採点技術で、車掌さんが車内放送のトレーニング!発話訓練システム「スピーチマイスター」を開発
ブラザー工業は、通信カラオケ「JOYSOUND」の採点技術を応用した発話訓練システム「スピーチマイスター」を開発した。
「スピーチマイスター」は、ブラザーが通信カラオケ「JOYSOUND」の採点機能で培った「音声解析技術」や「採点技術」、「モチベーション維持手法」などを応用した、スピーチ(発話)のセルフトレーニングシステム。手本となるスピーチと練習者のスピーチを比較して採点を行う。
従来のアナウンス練習では、熟練者から直接指導を受けたり外部の講師に指導してもらったりしていたが、「スピーチマイスター」を使用することで、指導者がいなくても自分の成長度合いを確認しながら練習を行うことができる。
鉄道業界での車内や駅構内のアナウンスなど、スピーチ(発話)を行う業界全般を対象として開発しており、2015年9月からJR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)に近畿圏在来線の車内放送練習用として導入されている。
ブラザーでは、「スピーチマイスター」が鉄道を中心とした運輸業界やアナウンス学校など幅広い業界・用途で活用できる製品となるよう、引き続き開発活動を進めていく。
<JR西日本での使用例>
近畿圏在来線の各乗務区に複数台設置され、車掌さんの車内放送練習用として使用されている。
<練習文例>「お客様に車内での携帯電話のご使用についてお願いいたします。車内では、携帯電話はマナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください。また、優先座席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください。皆さまのご協力をお願いいたします」
<製品の特長>
①手本データ作成ツールにより、手本を簡単に作成
熟練者の実際のスピーチを録音し真似をすることで、録音データを手本とした練習が可能。手本データの長さは1データにつき10分までで、登録したデータはクラウドサーバー上に保存されるためシステムを導入した企業内のどのパソコンからでも同じ手本で練習できる。
②練習時は、練習者の発話がリアルタイムにグラフ化され、練習終了後数秒で得点を表示 【音声解析技術】【採点技術】
練習中は練習者の発話の抑揚と音量をリアルタイムにグラフで表示。可視化することで、手本データとの違いが一目でわかる。練習終了後、抑揚、音量、速度、滑舌、間の取り方の5項目を手本データと比較して得点が表示される。
③ランキングによる競争や、過去の練習結果の確認が可能 【モチベーション維持手法】
クラウドサーバーを通したサービスの提供により、ランキングによる競争や過去の練習結果の履歴の確認が可能。得点の競い合いや、練習による成長度の確認ができることで、練習へのモチベーション維持に貢献する。
<技術の詳細>
<採点の仕組み>
手本データと練習者のスピーチから、抑揚・音量・話し方の特徴などを抽出。各項目を数値化し、手本データと練習者のスピーチの違いを比較して点数化。音声からのデータ抽出や比較結果の点数化は、通信カラオケの技術を応用している。採点結果の納得感を向上させるために、サンプルデータを使用してプログラムによる採点結果と熟練者が採点した結果との合わせ込みも行っている。
<システム構成>
練習は、パソコンにインストールした専用アプリ上で行う。手本データや練習の履歴は、ブラザーが運営するクラウドサーバー上に保管されており、管理者はツールを使用してアカウントの付与や、手本データの登録などを行うことができる。
<お客様関係問い合わせ先>
ブラザー工業株式会社 N&C事業推進部 高橋、森長
TEL:052-824-2570
FAX:052-823-2077
Email:speechmeister-info@brother.co.jp
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