コロナ禍での帰省に関する調査(2021年12月実施)
リアル帰省しない3人に1人が『オンライン帰省したい』と回答・コロナ禍の年末年始/ほぼ半数が 『リアル帰省』 予定
株式会社タイムカレント(東京都中央区)は、全国20代~40代の有職者で、親と別の都道府県に在住の方を対象に「コロナ禍での帰省に関する調査(※1)」を実施し、合計3,681名の回答結果を公開しました。2019年末に発生し、その後流行が拡大した「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症」は、発生からおよそ2年間が経過した現在においても、収束したとは言えない状況です。長く続くコロナ禍の影響で、人と人とのコミュニケーション方法も大きく変化しました。2020年4月には、政府が国民に対し、人の移動が増加する大型連休などで、人との接触を可能な限り減少させるための対策として、「オンライン帰省(※2)」を呼びかけるなど、「帰省」のあり方についても大きく影響を及ぼしました。
今回の調査では、昨年の年末年始の帰省状況や、今年の年末年始の帰省意向、また、「オンライン帰省」を含む、離れた親とのコミュニケーションの状況や、コミュニケーション方法などについてもその実態をまとめて、レポートしています。 さらに帰省の際、親に持参する「お土産」の傾向についても、コロナ禍以前と今年の年末とで比較しました。
今回の調査では、昨年の年末年始の帰省状況や、今年の年末年始の帰省意向、また、「オンライン帰省」を含む、離れた親とのコミュニケーションの状況や、コミュニケーション方法などについてもその実態をまとめて、レポートしています。 さらに帰省の際、親に持参する「お土産」の傾向についても、コロナ禍以前と今年の年末とで比較しました。
■主な調査結果・主旨
1)昨年の年末年始に「リアル帰省」しなかった人=49.3% / うち4割は「コロナ禍の影響で断念」
今年の年末年始も、半数が「リアル帰省しない」と回答
コロナ禍の最中だった、昨年の年末年始に「リアル帰省」をしなかった人は全体の約半数(49.3%)でした。また、「リアル帰省」をしなかった人のおよそ4割(19.6%)は、「コロナ禍の影響で帰省を断念した」と回答しています。さらに、「リアル帰省」をした50.7%のおよそ6割(30.9%)は、「コロナ禍の影響で悩んだが帰省した」と回答しており、コロナ禍が帰省の判断にも大きく影響を与えていたことが確認されました。
さらに、「コロナ禍の影響で帰省を断念した」と回答した人に、今年の年末年始の帰省について意向を確認したところ、「帰省する予定」と回答した人は50.6%、「帰省しない予定」と回答した人は49.4%と、ほぼ半々に分かれる結果となりました。
今年の年末年始(2021年~2022年)に「帰省しない予定」と回答した人に対して、「オンライン帰省」をしてみたいと思うかどうかを聞いてみたところ、およそ3人に1人に相当する34.4%が「したいと思う」と回答しました(※「とてもしたいと思う(8.1%)」と「したいと思う(26.3%)」の合計)。昨年、今年と「リアル帰省」をしない層を中心に、「オンライン帰省」の意向が相応に高い様子がうかがえました。
1位:「会議/ミーティング」=60.3% 2位:「飲み会」=36.5%
3位:「ライブ/コンサート」=16.9% 4位:「帰省」=11.2%
コロナ禍でもはや一般的となりました、ビデオ通話機能などを利用した「オンライン〇〇」について、実際に参加したことがあるものを複数回答で聞いてみました。圧倒的1位は「オンライン会議/ミーティング」で60.3%、2位は「オンライン飲み会/会食」の36.5%、3位は「オンラインライブ/コンサート」で16.9%という結果となり、「オンライン帰省」も11.2%と4位にランクインしました。以降、「オンライン講座/スクール(8.3%)」、「オンライン旅行(7.5%)」、「オンライン診療/カウンセリング(5.3%)」、「オンラインフィットネス(4.0%)」、「オンラインお墓参り(3.9%)」などが続いています。
こちらを年代別で比較してみると、「会議/ミーティング」や「講座/スクール」は30代・40代が高いのに対し、「飲み会/会食」は20代が突出して高く、「ライブ/コンサート」も20代・30代が高いなど、属性別に傾向が分かれました。男女別比較では、男性は「会議/ミーティング」「講座/スクール」「旅行」「診療/カウンセリング」が女性よりも高いのに対し、女性は「ライブ/コンサート」が、男性のほぼ倍という結果となりました。「帰省」については、性別・年代別による差はありません。
男性平均=2.4回 / 女性平均=5.7回 ・ 若年層の方が高頻度
コロナ禍以前と比較しても「変わらない」が最多=63.1%
コロナ禍で「リアル帰省」ができなかった期間中の、離れた親とのコミュニケーション頻度について聞いてみたところ、最も多かったのは「2ヵ月~3ヵ月に1回程度」で20.6%、以降「月2~3回(19.1%)」、「月1回程度(16.5%)」、「週1回(15.2%)」と続きました。 全体の過半数(52.1%)が、「月1回」以下と回答しましたが、「週1回」以上の回答も全体のおよそ3割(28.8%)を占め、全体平均では、月に4.1回という結果となりました。 こちらを年代別で比較してみると、若い世代ほどコミュニケーション頻度が高く、20代(月平均:5.3回)と40代(月平均:3.2回)では、月に2回以上の差が出ました。男女別比較では、男性は月平均2.4回だったのに対して、女性は5.7回と倍以上という結果となりました。
離れた親とコミュニケーションをとった際の1回あたりの平均的な時間は21.4分。属性別比較では、男性に比べて女性の平均コミュニケーション時間が長く(男性=19.0分 / 女性=23.5分)、また年代が若いほど長い結果となりました(20代=26.1分、30代=19.8分、40代=18.2分)。 さらに、コロナ禍以前と比較して、コミュニケーション頻度が増えたかどうかを聞いてみたところ、全体の6割強(63.1%)が「変わらない」と回答しており、「増えた」は14.7%、「減った」は16.2%とほぼ同数なりました。コロナ禍による、離れた親とのコミュニケーション頻度への影響は少なかったようです。
1位:「電話」=69.6% 2位:「チャット/メッセンジャー」=57.3% 3位:「ビデオ通話」=23.9%
コロナ禍で「リアル帰省」ができなかった期間中、離れた親とはどのような方法でコミュニケ―ションをとっていたのでしょうか。最も多かった回答は、「電話」という結果となりました。2位は「チャット/メッセンジャー(57.3%)」、3位は「ビデオ通話(23.9%)」となっています。こちらを年代別で比較してみると、20代~30代は「電話」の回答率を、「チャット/メッセンジャー」が上回っており、なかでも30代は「ビデオ通話」も29.8%と高い結果となっています。逆に40代では「電話」が圧倒的に高く、「チャット/メッセンジャー」「ビデオ通話」は、20代~30代に比べ、突出して低い結果となっています。この傾向は、親世代が日常から慣れ親しんでいるコミュニケ―ション方法も関係しているのでしょうか。
また、「両親がオンラインコミュニケーションに適した機器を持っていない」の回答結果でも、20代では0%だったのに対し、30代は13.5%、40代では25.4%と大きく差が出ています。「両親のインターネット環境が不十分」の回答結果も同様で、年代が上がるにつれて高い結果となりました。年代を問わず、親の状況やインターネット環境に配慮している様子がうかがえ、また、年代が高くなるほど、その傾向が強くなっていることが確認されました。
3大デメリット = 「味気ない」 「両親が寂しそう」 「表情・雰囲気・気持ちが伝わり難い」
離れた場所から親とコミュニケーションをとってみて感じた「メリット」と「デメリット」について、それぞれ複数回答で聞いてみました。まず「メリット」について、最も多かった回答は「気軽にいつでもできる」で46.6%、次いで多かったのは「お互いにコロナ感染のリスクがない」で40.7%となり、以降「お金を節約できる(26.7%)」、「直接会いに行く移動の手間が省ける(22.5%)」、「時間を節約できる(20.2%)」と続いたことから、オンライン帰省に対して感じた3大メリットは、「気軽さ」・「感染リスクがゼロ」・「節約(お金・手間・時間)」であったことが確認されました。
「あった方が良いと思う機器」 :圧倒的1位は「スマートフォン」
今年の年末年始に「リアル帰省」をする/しないに関わらず、離れた親とのコミュニケーションは大切だと思うかどうかについて聞いてみたところ、90.7%が「そう思う」と回答しました(※「とてもそう思う(41.9%)」と「そう思う(48.8%)」の合計)。属性を問わず「そう思う」の回答が圧倒的ですが、「とてもそう思う」の回答率では、男性よりも女性の方が高く、また、年代が上がるに連れて高い傾向となりました。
鉄板の「お菓子/スイーツ」「お酒/ドリンク」「高級食材」「健康/ダイエット食品」に
今年の年末年始は新たに、「デジタル機器」がランクイン!!!
最後に、「リアル帰省」をする際の親に持参する「お土産」のジャンルについても聞き、コロナ禍以前と今年の年末とでその傾向をトップ5の結果で比較してみました。コロナ禍以前、今年の年末年始(2021年~2022年)ともに、圧倒的支持を得たのは「お菓子 / スイーツ」で、全体のおよそ9割が回答しています。2位から4位は順位の変動があるものの、「お酒 / ドリンク」、「高級食材」、「健康 / ダイエット食品」でしたが、5位に変動がありました。コロナ禍以前では、「生活家電((テレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、エアコン、など))だったのに対し、今年の年末年始では、「デジタル機器 (PC、スマートフォン、タブレット、スマートディスプレイ、など)」がランクインしています。
■調査実施概要(※1)
「主な調査結果・主旨」の第1項
調査方法 |インターネット調査
有効回答数 |3,681名 (全国)
調査対象条件 |20歳~49歳の男女 / 有職者 / 父・母いずれかもしくは父母ともに健在
|両親と別居 (両親と別の都道府県に在住)
データ集計期間 |2021年11月29日~12月1日
割付条件 |無し
「主な調査結果・主旨」の第2項~第6項
調査方法 |インターネット調査
有効回答数 |723名 (全国)
調査対象条件 |20歳~49歳の男女 / 有職者 / 父・母いずれかもしくは父母ともに健在
|両親と別居 (両親と別の都道府県に在住)
|昨年の年末年始(2020年から2021年)、コロナ禍の影響で帰省を断念した人
データ集計期間 |2021年11月29日~12月1日
男女比 |男性:50% 女性:50%
年齢 |20歳~29歳:33.7% 30歳~31歳:33.1% 40歳~49歳:33.2%
割付条件 |性別×年代別=6属性で均等割付 (誤差有)
■オンライン帰省(※2)
「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症」の日本国内での流行・拡大状況を踏まえて、2020年4月に政府が国民に対し、人流抑制を目的として要請した対策の一つ。PCやスマートフォン、タブレット、スマートディスプレイなどのデジタル機器を活用して、実際には帰省せずに、離れた家族とビデオ通話や動画・写真のやりとりなどをして、コミュニケーションをとる手段を指しています。
1)昨年の年末年始に「リアル帰省」しなかった人=49.3% / うち4割は「コロナ禍の影響で断念」
今年の年末年始も、半数が「リアル帰省しない」と回答
コロナ禍の最中だった、昨年の年末年始に「リアル帰省」をしなかった人は全体の約半数(49.3%)でした。また、「リアル帰省」をしなかった人のおよそ4割(19.6%)は、「コロナ禍の影響で帰省を断念した」と回答しています。さらに、「リアル帰省」をした50.7%のおよそ6割(30.9%)は、「コロナ禍の影響で悩んだが帰省した」と回答しており、コロナ禍が帰省の判断にも大きく影響を与えていたことが確認されました。
さらに、「コロナ禍の影響で帰省を断念した」と回答した人に、今年の年末年始の帰省について意向を確認したところ、「帰省する予定」と回答した人は50.6%、「帰省しない予定」と回答した人は49.4%と、ほぼ半々に分かれる結果となりました。
2)今年の年末年始、「オンライン帰省をしたいと思う」 = 34.4%
今年の年末年始(2021年~2022年)に「帰省しない予定」と回答した人に対して、「オンライン帰省」をしてみたいと思うかどうかを聞いてみたところ、およそ3人に1人に相当する34.4%が「したいと思う」と回答しました(※「とてもしたいと思う(8.1%)」と「したいと思う(26.3%)」の合計)。昨年、今年と「リアル帰省」をしない層を中心に、「オンライン帰省」の意向が相応に高い様子がうかがえました。
3)コロナ禍で参加したことがある “人気オンラインイベント”
1位:「会議/ミーティング」=60.3% 2位:「飲み会」=36.5%
3位:「ライブ/コンサート」=16.9% 4位:「帰省」=11.2%
コロナ禍でもはや一般的となりました、ビデオ通話機能などを利用した「オンライン〇〇」について、実際に参加したことがあるものを複数回答で聞いてみました。圧倒的1位は「オンライン会議/ミーティング」で60.3%、2位は「オンライン飲み会/会食」の36.5%、3位は「オンラインライブ/コンサート」で16.9%という結果となり、「オンライン帰省」も11.2%と4位にランクインしました。以降、「オンライン講座/スクール(8.3%)」、「オンライン旅行(7.5%)」、「オンライン診療/カウンセリング(5.3%)」、「オンラインフィットネス(4.0%)」、「オンラインお墓参り(3.9%)」などが続いています。
こちらを年代別で比較してみると、「会議/ミーティング」や「講座/スクール」は30代・40代が高いのに対し、「飲み会/会食」は20代が突出して高く、「ライブ/コンサート」も20代・30代が高いなど、属性別に傾向が分かれました。男女別比較では、男性は「会議/ミーティング」「講座/スクール」「旅行」「診療/カウンセリング」が女性よりも高いのに対し、女性は「ライブ/コンサート」が、男性のほぼ倍という結果となりました。「帰省」については、性別・年代別による差はありません。
4)「リアル帰省」ができなかった期間中の親とのコミュニケーション頻度=月平均4.1回
男性平均=2.4回 / 女性平均=5.7回 ・ 若年層の方が高頻度
コロナ禍以前と比較しても「変わらない」が最多=63.1%
コロナ禍で「リアル帰省」ができなかった期間中の、離れた親とのコミュニケーション頻度について聞いてみたところ、最も多かったのは「2ヵ月~3ヵ月に1回程度」で20.6%、以降「月2~3回(19.1%)」、「月1回程度(16.5%)」、「週1回(15.2%)」と続きました。 全体の過半数(52.1%)が、「月1回」以下と回答しましたが、「週1回」以上の回答も全体のおよそ3割(28.8%)を占め、全体平均では、月に4.1回という結果となりました。 こちらを年代別で比較してみると、若い世代ほどコミュニケーション頻度が高く、20代(月平均:5.3回)と40代(月平均:3.2回)では、月に2回以上の差が出ました。男女別比較では、男性は月平均2.4回だったのに対して、女性は5.7回と倍以上という結果となりました。
離れた親とコミュニケーションをとった際の1回あたりの平均的な時間は21.4分。属性別比較では、男性に比べて女性の平均コミュニケーション時間が長く(男性=19.0分 / 女性=23.5分)、また年代が若いほど長い結果となりました(20代=26.1分、30代=19.8分、40代=18.2分)。 さらに、コロナ禍以前と比較して、コミュニケーション頻度が増えたかどうかを聞いてみたところ、全体の6割強(63.1%)が「変わらない」と回答しており、「増えた」は14.7%、「減った」は16.2%とほぼ同数なりました。コロナ禍による、離れた親とのコミュニケーション頻度への影響は少なかったようです。
5)離れた親とのコミュニケーション方法 - トップ3-
1位:「電話」=69.6% 2位:「チャット/メッセンジャー」=57.3% 3位:「ビデオ通話」=23.9%
コロナ禍で「リアル帰省」ができなかった期間中、離れた親とはどのような方法でコミュニケ―ションをとっていたのでしょうか。最も多かった回答は、「電話」という結果となりました。2位は「チャット/メッセンジャー(57.3%)」、3位は「ビデオ通話(23.9%)」となっています。こちらを年代別で比較してみると、20代~30代は「電話」の回答率を、「チャット/メッセンジャー」が上回っており、なかでも30代は「ビデオ通話」も29.8%と高い結果となっています。逆に40代では「電話」が圧倒的に高く、「チャット/メッセンジャー」「ビデオ通話」は、20代~30代に比べ、突出して低い結果となっています。この傾向は、親世代が日常から慣れ親しんでいるコミュニケ―ション方法も関係しているのでしょうか。
離れた親とのコミュニケーション方法として、「メッセンジャー」や「ビデオ通話」「動画写真共有」などといった、“オンラインでのコミュニケーション方法”を選択しなかった人に、その理由について聞いてみたところ、最も多かった回答は「両親とはいつもそうしている」で51.2%、以降、「両親がインターネットやデジタル機器に不慣れである(38.2%)」、「両親のネット環境が不十分(21.7%)」、「両親がオンラインコミュニケーションに適した機器を持っていない(17.4%)」と続きました。こちらを年代別で比較してみると、「両親がインターネットやデジタル機器に不慣れである」の回答結果は、年代が上がるにつれて高い傾向にあり、20代が19.5%だったのに対し、30代は36.5%、40代では45.6%とほぼ半数に達しました。
また、「両親がオンラインコミュニケーションに適した機器を持っていない」の回答結果でも、20代では0%だったのに対し、30代は13.5%、40代では25.4%と大きく差が出ています。「両親のインターネット環境が不十分」の回答結果も同様で、年代が上がるにつれて高い結果となりました。年代を問わず、親の状況やインターネット環境に配慮している様子がうかがえ、また、年代が高くなるほど、その傾向が強くなっていることが確認されました。
参考までに、離れた親とオンラインでコミュニケーションをとった際に使用した機器を確認したところ、年代・性別を問わず「スマートフォン」が96.6%と圧倒的に高く、以降、「PC(12.0%)」、「タブレット(7.9%)」、「スマートディスプレイ(2.0%)」と続き、いずれも少数に留まっています。「スマートフォン」以外の端末を年代別で比較してみたところ、20代では「PC」の使用率が他の年代に比べて低く、「スマートディスプレイ」が高い傾向にあります。30代~40代では「PC」の使用率が高く、「スマートディスプレイ」が低い結果となりました。
6)「オンライン帰省」の3大メリット = 「気軽さ」 「感染リスクがゼロ」 「節約(お金・手間・時間)」
3大デメリット = 「味気ない」 「両親が寂しそう」 「表情・雰囲気・気持ちが伝わり難い」
離れた場所から親とコミュニケーションをとってみて感じた「メリット」と「デメリット」について、それぞれ複数回答で聞いてみました。まず「メリット」について、最も多かった回答は「気軽にいつでもできる」で46.6%、次いで多かったのは「お互いにコロナ感染のリスクがない」で40.7%となり、以降「お金を節約できる(26.7%)」、「直接会いに行く移動の手間が省ける(22.5%)」、「時間を節約できる(20.2%)」と続いたことから、オンライン帰省に対して感じた3大メリットは、「気軽さ」・「感染リスクがゼロ」・「節約(お金・手間・時間)」であったことが確認されました。
「デメリット」として最も多かったのは、「実際に会うのに比べて味気ない」で53.7%、「実際に会えないことを両親が寂しそうにしていた」が34.9%、「相手の表情や雰囲気、気持ちが伝わり難い」も32.2%と多く、その他の選択肢は少数に留まったことから、こちらが3大デメリットと言えそうです。
7)離れた親とのコミュニケーション : 9割強が「大切」と回答
「あった方が良いと思う機器」 :圧倒的1位は「スマートフォン」
今年の年末年始に「リアル帰省」をする/しないに関わらず、離れた親とのコミュニケーションは大切だと思うかどうかについて聞いてみたところ、90.7%が「そう思う」と回答しました(※「とてもそう思う(41.9%)」と「そう思う(48.8%)」の合計)。属性を問わず「そう思う」の回答が圧倒的ですが、「とてもそう思う」の回答率では、男性よりも女性の方が高く、また、年代が上がるに連れて高い傾向となりました。
さらに離れた親や家族とコミュニケーションをとる際に、「あった方が良いと思う機器」の種類についても、複数回答で聞いてみたところ、87.4%が「スマートフォン」を選びました。以降、「PC(30.8%)」、「タブレット(24.8%)」、「スマートディスプレイ(10.0%)」と続いたことから、「スマートフォン」以外の機器では、世の中に登場した順/慣れ親しんでいる順に使用されている様子がうかがえます。
ちなみにこちらの回答結果を、離れた親とのコミュニケーション方法として「手紙」「電話」「eメール」「FAX」「電報」など、アナログ主体の方法のみを選択した『アナログ派』と、「チャット/メッセンジャー」「ビデオ通話」「動画&写真共有」など、オンライン主体の方法のみを選択した『オンライン派』とで比較してみました。『アナログ派』、『オンライン派』ともに、「スマートフォン」の回答率が圧倒的多数となりましたが、『アナログ派』に比べて『オンライン派』は、「タブレット」「スマートディスプレイ」の回答率が突出して高い結果となっています。
8)「リアル帰省」する際の親へのお土産ランキングTOP5 (コロナ禍以前/今年の年末年始比較)
鉄板の「お菓子/スイーツ」「お酒/ドリンク」「高級食材」「健康/ダイエット食品」に
今年の年末年始は新たに、「デジタル機器」がランクイン!!!
最後に、「リアル帰省」をする際の親に持参する「お土産」のジャンルについても聞き、コロナ禍以前と今年の年末とでその傾向をトップ5の結果で比較してみました。コロナ禍以前、今年の年末年始(2021年~2022年)ともに、圧倒的支持を得たのは「お菓子 / スイーツ」で、全体のおよそ9割が回答しています。2位から4位は順位の変動があるものの、「お酒 / ドリンク」、「高級食材」、「健康 / ダイエット食品」でしたが、5位に変動がありました。コロナ禍以前では、「生活家電((テレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、エアコン、など))だったのに対し、今年の年末年始では、「デジタル機器 (PC、スマートフォン、タブレット、スマートディスプレイ、など)」がランクインしています。
性別・年代を問わず、離れた家族とのコミュニケーションが重視されているなか、従来のPCやスマートフォン、タブレットだけでなく、スマートディスプレイ(※AIアシスタント機能を搭載した、モニター付き・据え置き型の通信機器)などの登場により、コミュニケーションの手段や方法も広がりを見せています。 今年の年末年始に「オンライン帰省」を検討されている方や、離れた家族とのコミュニケーションを充実されたい方は、今回の調査結果を参考に検討されてはいかがでしょうか。
■調査実施概要(※1)
「主な調査結果・主旨」の第1項
調査方法 |インターネット調査
有効回答数 |3,681名 (全国)
調査対象条件 |20歳~49歳の男女 / 有職者 / 父・母いずれかもしくは父母ともに健在
|両親と別居 (両親と別の都道府県に在住)
データ集計期間 |2021年11月29日~12月1日
割付条件 |無し
「主な調査結果・主旨」の第2項~第6項
調査方法 |インターネット調査
有効回答数 |723名 (全国)
調査対象条件 |20歳~49歳の男女 / 有職者 / 父・母いずれかもしくは父母ともに健在
|両親と別居 (両親と別の都道府県に在住)
|昨年の年末年始(2020年から2021年)、コロナ禍の影響で帰省を断念した人
データ集計期間 |2021年11月29日~12月1日
男女比 |男性:50% 女性:50%
年齢 |20歳~29歳:33.7% 30歳~31歳:33.1% 40歳~49歳:33.2%
割付条件 |性別×年代別=6属性で均等割付 (誤差有)
■オンライン帰省(※2)
「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症」の日本国内での流行・拡大状況を踏まえて、2020年4月に政府が国民に対し、人流抑制を目的として要請した対策の一つ。PCやスマートフォン、タブレット、スマートディスプレイなどのデジタル機器を活用して、実際には帰省せずに、離れた家族とビデオ通話や動画・写真のやりとりなどをして、コミュニケーションをとる手段を指しています。
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