メルコリゾーツ、2020年第2四半期未監査決算を発表
【2020年8月20日木曜日マカオ発】アジアとヨーロッパにおいて統合型リゾート施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド(NASDAQ:MLCO、以下「メルコリゾーツ」または「当社」)は、未監査の2020年第2四半期の決算を本日発表しました。
2020年第2四半期の営業総収入は1億8,000万米ドル、前年同期の14億6,000万ドルから約88%減となりました。営業総収入減の主な要因は、2020年第2四半期における海外からの観光客の著しい減少をもたらした新型コロナウィルスの感染拡大に起因する、全てのゲーミング部門及びノンゲーミング事業における軟調な業績によるものです。
前年同期の2億800万米ドルの営業利益と比較して、2020年第2四半期の営業損失は3億7,080万米ドルとなりました。
前年同期の4億4,800万米ドルの調整後プロパティEBITDAと比較して、2020年第2四半期の調整後プロパティEBITDAは1億5,630万米ドルのマイナスとなりました。
2020年第2四半期の純損失は3億6,810万米ドル(ADS1株当たり0.77米ドル)、前年同期は1億180万米ドル(ADS1株当たり0.21米ドル)の純利益でした。2020年及び2019年の第2四半期における非支配株主に帰属する純損失は、それぞれ5,870万米ドル及び250万米ドルであり、すべてスタジオ・シティ、シティ・オブ・ドリームス マニラ及びキプロスにおける営業に関連するものです。
メルコリゾーツの会長兼最高経営責任者(CEO)であるローレンス・ホーは、次のように述べています。
「新型コロナウィルス並びにこれに伴う旅行規制及び隔離要請は、当社の第2四半期の業績と財務実績に重大な影響を与えています。新型コロナウィルスによる影響を軽減するため、当社は流動性を維持し当社のバランスシートを改善させるための戦略を迅速に策定しました。4月には、新たなシニア融資契約を締結し、当社が保有するクラウン・リゾート・リミテッドの株式を売却することで、当社のバランスシートを補強しました。5月には、当社取締役会が当社の四半期配当計画を停止することを決定しました。」
「当社のバランスシートをさらに増強するため、当社の子会社である、メルコリゾーツ・ファインナンス・リミテッドは、最近資本市場で資金調達を行い、元金総額8億5,000万米ドルの2028年を償還期限とする5.750%優先債券を発行しました。」
「さらに、当社のスタジオ・シティ プロジェクトについては、スタジオ・シティ・インターナショナル・ホールディングス・リミテッド(以下「SCIHL」)の完全子会社であるスタジオ・シティ・ファイナンス・リミテッドが、元金総額5億米ドルの2025年を償還期限とする6.00%優先債券と、元本総額5億米ドルの2028年を償還期限とする6.50%優先債券を7月に発行しました。8月には、SCIHLは、メルコを含む既存株主に対する、A種類株式及び米国預託株式の一連の私募を完了し、その結果総額約5億米ドルの資金を調達しました。スタジオ・シティに関する取引で調達した資金により、SCIHLのバランスシート及びスタジオ・シティの第二期拡張工事のための資金供給力が大幅に強化されました。」
「当社は堅実な方法によるバランスシートの管理を継続しています。2020年6月30日時点で、約12億米ドルの現金を手元に保有し、約16億米ドルの未使用リボルビング借入可能枠を保持しています。新規優先債券の発行とスタジオ・シティの株式の私募(ただし、当社の引受額である約2億8,000万米ドルを除きます)を見積もると、2020年6月30日時点で当社が手元に保有する現金はおよそ20億米ドルであり、マカオ及びマニラにおける未使用リボルビング借入可能枠は約20億米ドルとなります。」
「現状の不確実な経済情勢にも関わらず、サステナビリティはマカオ事業における最優先事項であり続けています。当社は、6月に当社の2019年版サステナビリティ・レポートを公表しました。このレポートでは、1) 世界で最も権威を有しかつ長い実績を有する環境開示システムの一つであるCDPよりA-評価を受けるとともにBest First Time Performerの栄誉にあずかったこと、2) 712トンの廃棄物をリサイクル及び堆肥に利用したこと、そして3) シティ・オブ・ドリームス マニラでの毎月100,000 kWhの発電容量を持つ太陽光パネルの導入を含む直近の12カ月における当社の実績を紹介しています。7月には、エレン・マッカーサー財団と協力し、国連環境計画及び世界観光機関が主導するグローバル・ツーリズム・プラスチック・イニシアチブの署名者となりました。」
「当社は、世界各地の開発計画にコミットし続けていきます。スタジオ・シティの拡張工事は順調に進んでいます。完工により、約900室の新たな高級客室とスイートルーム、世界で最大の室内/室外ウォーターパークの一つとなるシネプレックス、高級ダイニングレストラン、そして最新のMICEスペースが増設されます。ヨーロッパにおいては、完成すればおよそ500室のラグジュアリーな客室、1,500席規模の円形演技場及び約10,000平方メートルのMICEスペースを備えたヨーロッパ最大の統合型リゾートとなる、シティ・オブ・ドリームス メディテレーニアンを開発中です。」
「日本については、世界が今までに見たことがないIRをこの国に生み出すことへの当社のゆるぎないコミットメントを強調したいと考えています。当社のアジアのプレミアム部門への注力、高品質な施設ポートフォリオ、クラフツマンシップへの注力、世界トップレベルのエンターテインメントを提供することへの情熱、市場をリードするソーシャルセーフガードシステム、パートナーシップ構築について確立された実績、卓越したゲストサービスに関する企業風土及び雇用拡大へのコミットメントは、世界に類を見ない日本ならではの特徴ある統合型リゾートを日本が実現することをサポートできる絶好の立場に当社を置くものと信じています。」
「最後に、当社は、当社の統合型リゾート事業が平常時に回復していく初期の兆候が見られることに胸を高鳴らせています。6月中旬、キプロスのカジノ施設での営業が一部再開されました。さらに、2020年7月15日より、マカオから広東省へ向かう一定の旅行者は、隔離義務に服する必要がなくなりました。2020年8月12日に中国政府は珠海市居住者へのIVSビザの発行を再開し、中国国内全体のIVSビザの発行は2020年9月23日に再開される予定です。これらの発表が、いずれ新型コロナウィルス以前のようなマカオと中国本土間の人の移動の再開につながることに当社は期待を寄せています。最近の前向きな動向に勇気づけられる一方、当社の従業員、お客様そして私たちが事業を行っているコミュニティの安全と健康は引き続き当社の最優先事項であり続けます。」
シティ・オブ・ドリームス第2四半期業績
シティ・オブ・ドリームスの営業総収入は、前年同期の7億9,080万米ドルに対し、2020年第2四半期(2020年6月30日末日)では1億540万米ドルでした。シティ・オブ・ドリームスの調整後EBITDAは、前年同期の2億5,080万米ドルに対し、2020年第2四半期では7,030万米ドルのマイナスでした。調整後EBITDAの減少は、貸倒損失に対する引当ての増加に加え、主に、全てのゲーミング部門の軟調な業績とノンゲーミング売上高の減少によるものです。
ローリング・チップ・ボリュームは前年同期の149億米ドルに対し2020年第2四半期は20億3,000万米ドルでした。ローリングチップの還元率については、2019年同期の3.16%に対し、2020年第2四半期では6.13%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は4,140万米ドルであり、前年同期の13億7,000米万ドルから売上減となりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の31.6%に対し、2020年第2四半期では全体の31.5%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、2019年同期の10億4,000万米ドルに対し、2020年第2四半期では8,250万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、2019年同期の3.8%に対し、2020年第2四半期では1.8%となりました。
シティ・オブ・ドリームス マカオのノンゲーミングの総売上は、前年同期の9,840万米ドルに対し、2020年第2四半期では1,280万米ドルとなりました。
アルティラ・マカオ第2四半期業績
アルティラ・マカオの営業総収入は、前年同期の1億430万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では1,700万米ドルとなりました。アルティラ・マカオの調整後EBITDAは、前年同期の850万米ドルに対し、2020年第2四半期の調整後EBITDAは1,940万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、全てのゲーミング部門の軟調な業績によるものです。
ローリング・チップ・ボリュームは、前年同期の43億6,000万米ドルに対し、2020年第2四半期総売上では3億7,000万米ドルでした。ローリングチップの還元率は、前年同期の2.95%に対し、2020年第2四半期では6.19%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の1億5,000万米ドルに対し、1,450万米ドルでした。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の22.5%に対し、2020年第2四半期では全体の11.3%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の8,350万米ドルに対し、2020年第2四半期では4,340万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の4.4%に対し、2020年第2四半期では3.5%となりました。
アルティラ・マカオのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の660万米ドルに対し、2020年の第2四半期では、140万米ドルでした。
モカ・クラブ第2四半期業績
モカ・クラブの営業総収入は、前年同期の2,890万米ドルに対し、2020年第2四半期では2,320万米ドルとなりました。モカ・クラブの調整後EBITDAは、前年同期の530万米ドルに対し、2020年第2四半期は、440万米ドルとなりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の6億940万米ドルに対し、2020年第2四半期では4億9,620万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の4.8%に対し、2020年第2四半期では4.7%でした。
スタジオ・シティ第2四半期業績
スタジオ・シティの営業総収入は、前年同期の3億2,890万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では1,090万米ドルとなりました。スタジオ・シティの調整後EBITDAは、前年同期の9,480万米ドルに対し、2020年第2四半期では4,230万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年比減は、主に全てのゲーム部門の軟調な業績とノンゲーミング売上高の減少によるものです。
スタジオ・シティのローリング・チップ・ボリュームは、2019年第2四半期の31億米ドルに対し、2020年第2四半期では2億3,000万米ドルとなりました。ローリングチップの還元率は、前年同期の2.76%に対し、2020年第2四半期では0.17%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の8億7,700万米ドルから減少し、2020年第2四半期では2,010万米ドルとなりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の29.2%に対し、2020年第2四半期では全体の22.2%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の6億3,090万米ドルに対し、2020年第2四半期では6,760万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の3.2%に対し、2020年第2四半期では2.7%となりました。
スタジオ・シティのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の3,690万米ドルに対し、2020年第2四半期では760万米ドルとなりました。
シティ・オブ・ドリームス マニラ第2四半期業績
シティ・オブ・ドリームス マニラの営業総収入は、前年同期の1億7,610万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では、720万米ドルとなりました。シティ・オブ・ドリームス マニラの2020年第2四半期調整後EBITDAは、前年同期の8,280万米ドルに対し、2,260万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、主に、政府の指示による2020年第2四半期の全ての期間のカジノの閉鎖(フィリピンアミューズメントアンドゲーミングコーポレーション(以下「PAGCOR」)が許可した、当該四半期中の一定の期間における限定された試験営業を除きます)によるものです。
シティ・オブ・ドリームス マニラのローリング・チップ・ボリュームは、前年同期の19億米ドルに対し、2020年第2四半期では1億5,000万米ドルとなりました。ローリングチップの還元率は、前年同期の5.21%に対し、2020年第2四半期では3.38%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は750万米ドルであり、前年同期の1億9,280万米ドルから減額となりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の30.4%に対し、2020年第2四半期では全体の24.3%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の9億4,510万米ドルに対し、2020年第2四半期では3,040万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の5.4%に対し、2020年第2四半期では6.6%となりました。
シティ・オブ・ドリームス マニラのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の3,180万米ドルに対し、2020年第2四半期では140万米ドルとなりました。
キプロス事業の第2四半期業績
当社は、キプロス共和国において、同国最初のカジノとして臨時カジノを、そして、4つのサテライトカジノの営業を認可されています。シティ・オブ・ドリームス メディテレーニアンの完工と開業により、臨時カジノは営業を終了する一方で、4つのカジノの経営を継続します。
2020年6月30日終期の四半期において、キプロスにおけるカジノの営業総収入は、前年四半期の2,210万米ドルに対し、350万米ドルとなりました。キプロスにおけるカジノの2020年第2四半期調整後EBITDAは、前年同期の580万米ドルに対し、600万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、主に、政府の指示による2020年第2四半期におけるカジノの閉鎖によるものです。
2020年第2四半期において、ローリング・チップに関するゲーミング売上高は計上されませんでした。2019年第2四半期のローリング・チップ・ボリュームは20万米ドルで、ローリングチップの還元率はマイナス23.12%でした。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の3,530万米ドルに対して、410万米ドルとなりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の21.1%に対し、2020年第2四半期では11.1%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の2億7,170万米ドルに対し、2020年第2四半期では5,720万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の5.4%に対し、2020年第2四半期では5.2%となりました。
その他の業績要因
2020年第2四半期の純営業外費用合計は5,790万米ドルであり、主として元加された金額を控除した8,030万米ドルの支払利息を含み、2020年第2四半期におけるクラウン・リゾーツ・リミテッド株式に対する出資からの時価評価収益に主として起因する、その他の純営業外収益2,760万米ドルにより一部相殺されます。
2020年第2四半期の減価償却費である1億5,520万米ドルのうち、1,440万米ドルはゲーミング施設の営業権の償却費、570万米ドルは土地使用権の償却費に関わるものでした。
本書に記載されている2020年6月30日末日四半期のスタジオ・シティのマイナスの調整後EBITDAは、SCIHLの2020年8月20日付決算発表(以下「スタジオ・シティ四半期決算発表」)に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAと比較して、870万米ドル低くなっています。スタジオ・シティ四半期決算発表に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには、本書に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには反映されていない、メルコグループ内手数料が反映されています。当該メルコグループ内手数料には、SCIHL及び同社の一部子会社及びメルコの一部子会社との間で請求される手数料及びシェアサービス費用が含まれます。同様に、本書に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには、スタジオ・シティ・カジノにおけるテーブルゲーム事業に関する費用も反映されておりません。
※リリース全文につきましては、お手数ですが資料をダウンロードの上ご確認ください。
前年同期の2億800万米ドルの営業利益と比較して、2020年第2四半期の営業損失は3億7,080万米ドルとなりました。
前年同期の4億4,800万米ドルの調整後プロパティEBITDAと比較して、2020年第2四半期の調整後プロパティEBITDAは1億5,630万米ドルのマイナスとなりました。
2020年第2四半期の純損失は3億6,810万米ドル(ADS1株当たり0.77米ドル)、前年同期は1億180万米ドル(ADS1株当たり0.21米ドル)の純利益でした。2020年及び2019年の第2四半期における非支配株主に帰属する純損失は、それぞれ5,870万米ドル及び250万米ドルであり、すべてスタジオ・シティ、シティ・オブ・ドリームス マニラ及びキプロスにおける営業に関連するものです。
メルコリゾーツの会長兼最高経営責任者(CEO)であるローレンス・ホーは、次のように述べています。
「新型コロナウィルス並びにこれに伴う旅行規制及び隔離要請は、当社の第2四半期の業績と財務実績に重大な影響を与えています。新型コロナウィルスによる影響を軽減するため、当社は流動性を維持し当社のバランスシートを改善させるための戦略を迅速に策定しました。4月には、新たなシニア融資契約を締結し、当社が保有するクラウン・リゾート・リミテッドの株式を売却することで、当社のバランスシートを補強しました。5月には、当社取締役会が当社の四半期配当計画を停止することを決定しました。」
「当社のバランスシートをさらに増強するため、当社の子会社である、メルコリゾーツ・ファインナンス・リミテッドは、最近資本市場で資金調達を行い、元金総額8億5,000万米ドルの2028年を償還期限とする5.750%優先債券を発行しました。」
「さらに、当社のスタジオ・シティ プロジェクトについては、スタジオ・シティ・インターナショナル・ホールディングス・リミテッド(以下「SCIHL」)の完全子会社であるスタジオ・シティ・ファイナンス・リミテッドが、元金総額5億米ドルの2025年を償還期限とする6.00%優先債券と、元本総額5億米ドルの2028年を償還期限とする6.50%優先債券を7月に発行しました。8月には、SCIHLは、メルコを含む既存株主に対する、A種類株式及び米国預託株式の一連の私募を完了し、その結果総額約5億米ドルの資金を調達しました。スタジオ・シティに関する取引で調達した資金により、SCIHLのバランスシート及びスタジオ・シティの第二期拡張工事のための資金供給力が大幅に強化されました。」
「当社は堅実な方法によるバランスシートの管理を継続しています。2020年6月30日時点で、約12億米ドルの現金を手元に保有し、約16億米ドルの未使用リボルビング借入可能枠を保持しています。新規優先債券の発行とスタジオ・シティの株式の私募(ただし、当社の引受額である約2億8,000万米ドルを除きます)を見積もると、2020年6月30日時点で当社が手元に保有する現金はおよそ20億米ドルであり、マカオ及びマニラにおける未使用リボルビング借入可能枠は約20億米ドルとなります。」
「現状の不確実な経済情勢にも関わらず、サステナビリティはマカオ事業における最優先事項であり続けています。当社は、6月に当社の2019年版サステナビリティ・レポートを公表しました。このレポートでは、1) 世界で最も権威を有しかつ長い実績を有する環境開示システムの一つであるCDPよりA-評価を受けるとともにBest First Time Performerの栄誉にあずかったこと、2) 712トンの廃棄物をリサイクル及び堆肥に利用したこと、そして3) シティ・オブ・ドリームス マニラでの毎月100,000 kWhの発電容量を持つ太陽光パネルの導入を含む直近の12カ月における当社の実績を紹介しています。7月には、エレン・マッカーサー財団と協力し、国連環境計画及び世界観光機関が主導するグローバル・ツーリズム・プラスチック・イニシアチブの署名者となりました。」
「当社は、世界各地の開発計画にコミットし続けていきます。スタジオ・シティの拡張工事は順調に進んでいます。完工により、約900室の新たな高級客室とスイートルーム、世界で最大の室内/室外ウォーターパークの一つとなるシネプレックス、高級ダイニングレストラン、そして最新のMICEスペースが増設されます。ヨーロッパにおいては、完成すればおよそ500室のラグジュアリーな客室、1,500席規模の円形演技場及び約10,000平方メートルのMICEスペースを備えたヨーロッパ最大の統合型リゾートとなる、シティ・オブ・ドリームス メディテレーニアンを開発中です。」
「日本については、世界が今までに見たことがないIRをこの国に生み出すことへの当社のゆるぎないコミットメントを強調したいと考えています。当社のアジアのプレミアム部門への注力、高品質な施設ポートフォリオ、クラフツマンシップへの注力、世界トップレベルのエンターテインメントを提供することへの情熱、市場をリードするソーシャルセーフガードシステム、パートナーシップ構築について確立された実績、卓越したゲストサービスに関する企業風土及び雇用拡大へのコミットメントは、世界に類を見ない日本ならではの特徴ある統合型リゾートを日本が実現することをサポートできる絶好の立場に当社を置くものと信じています。」
「最後に、当社は、当社の統合型リゾート事業が平常時に回復していく初期の兆候が見られることに胸を高鳴らせています。6月中旬、キプロスのカジノ施設での営業が一部再開されました。さらに、2020年7月15日より、マカオから広東省へ向かう一定の旅行者は、隔離義務に服する必要がなくなりました。2020年8月12日に中国政府は珠海市居住者へのIVSビザの発行を再開し、中国国内全体のIVSビザの発行は2020年9月23日に再開される予定です。これらの発表が、いずれ新型コロナウィルス以前のようなマカオと中国本土間の人の移動の再開につながることに当社は期待を寄せています。最近の前向きな動向に勇気づけられる一方、当社の従業員、お客様そして私たちが事業を行っているコミュニティの安全と健康は引き続き当社の最優先事項であり続けます。」
シティ・オブ・ドリームス第2四半期業績
シティ・オブ・ドリームスの営業総収入は、前年同期の7億9,080万米ドルに対し、2020年第2四半期(2020年6月30日末日)では1億540万米ドルでした。シティ・オブ・ドリームスの調整後EBITDAは、前年同期の2億5,080万米ドルに対し、2020年第2四半期では7,030万米ドルのマイナスでした。調整後EBITDAの減少は、貸倒損失に対する引当ての増加に加え、主に、全てのゲーミング部門の軟調な業績とノンゲーミング売上高の減少によるものです。
ローリング・チップ・ボリュームは前年同期の149億米ドルに対し2020年第2四半期は20億3,000万米ドルでした。ローリングチップの還元率については、2019年同期の3.16%に対し、2020年第2四半期では6.13%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は4,140万米ドルであり、前年同期の13億7,000米万ドルから売上減となりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の31.6%に対し、2020年第2四半期では全体の31.5%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、2019年同期の10億4,000万米ドルに対し、2020年第2四半期では8,250万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、2019年同期の3.8%に対し、2020年第2四半期では1.8%となりました。
シティ・オブ・ドリームス マカオのノンゲーミングの総売上は、前年同期の9,840万米ドルに対し、2020年第2四半期では1,280万米ドルとなりました。
アルティラ・マカオ第2四半期業績
アルティラ・マカオの営業総収入は、前年同期の1億430万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では1,700万米ドルとなりました。アルティラ・マカオの調整後EBITDAは、前年同期の850万米ドルに対し、2020年第2四半期の調整後EBITDAは1,940万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、全てのゲーミング部門の軟調な業績によるものです。
ローリング・チップ・ボリュームは、前年同期の43億6,000万米ドルに対し、2020年第2四半期総売上では3億7,000万米ドルでした。ローリングチップの還元率は、前年同期の2.95%に対し、2020年第2四半期では6.19%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の1億5,000万米ドルに対し、1,450万米ドルでした。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の22.5%に対し、2020年第2四半期では全体の11.3%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の8,350万米ドルに対し、2020年第2四半期では4,340万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の4.4%に対し、2020年第2四半期では3.5%となりました。
アルティラ・マカオのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の660万米ドルに対し、2020年の第2四半期では、140万米ドルでした。
モカ・クラブ第2四半期業績
モカ・クラブの営業総収入は、前年同期の2,890万米ドルに対し、2020年第2四半期では2,320万米ドルとなりました。モカ・クラブの調整後EBITDAは、前年同期の530万米ドルに対し、2020年第2四半期は、440万米ドルとなりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の6億940万米ドルに対し、2020年第2四半期では4億9,620万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の4.8%に対し、2020年第2四半期では4.7%でした。
スタジオ・シティ第2四半期業績
スタジオ・シティの営業総収入は、前年同期の3億2,890万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では1,090万米ドルとなりました。スタジオ・シティの調整後EBITDAは、前年同期の9,480万米ドルに対し、2020年第2四半期では4,230万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年比減は、主に全てのゲーム部門の軟調な業績とノンゲーミング売上高の減少によるものです。
スタジオ・シティのローリング・チップ・ボリュームは、2019年第2四半期の31億米ドルに対し、2020年第2四半期では2億3,000万米ドルとなりました。ローリングチップの還元率は、前年同期の2.76%に対し、2020年第2四半期では0.17%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の8億7,700万米ドルから減少し、2020年第2四半期では2,010万米ドルとなりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の29.2%に対し、2020年第2四半期では全体の22.2%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の6億3,090万米ドルに対し、2020年第2四半期では6,760万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の3.2%に対し、2020年第2四半期では2.7%となりました。
スタジオ・シティのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の3,690万米ドルに対し、2020年第2四半期では760万米ドルとなりました。
シティ・オブ・ドリームス マニラ第2四半期業績
シティ・オブ・ドリームス マニラの営業総収入は、前年同期の1億7,610万米ドルに対し、第2四半期(2020年6月30日末日)では、720万米ドルとなりました。シティ・オブ・ドリームス マニラの2020年第2四半期調整後EBITDAは、前年同期の8,280万米ドルに対し、2,260万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、主に、政府の指示による2020年第2四半期の全ての期間のカジノの閉鎖(フィリピンアミューズメントアンドゲーミングコーポレーション(以下「PAGCOR」)が許可した、当該四半期中の一定の期間における限定された試験営業を除きます)によるものです。
シティ・オブ・ドリームス マニラのローリング・チップ・ボリュームは、前年同期の19億米ドルに対し、2020年第2四半期では1億5,000万米ドルとなりました。ローリングチップの還元率は、前年同期の5.21%に対し、2020年第2四半期では3.38%となりました。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は750万米ドルであり、前年同期の1億9,280万米ドルから減額となりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の30.4%に対し、2020年第2四半期では全体の24.3%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の9億4,510万米ドルに対し、2020年第2四半期では3,040万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の5.4%に対し、2020年第2四半期では6.6%となりました。
シティ・オブ・ドリームス マニラのノンゲーミングの総売上高は、前年同期の3,180万米ドルに対し、2020年第2四半期では140万米ドルとなりました。
キプロス事業の第2四半期業績
当社は、キプロス共和国において、同国最初のカジノとして臨時カジノを、そして、4つのサテライトカジノの営業を認可されています。シティ・オブ・ドリームス メディテレーニアンの完工と開業により、臨時カジノは営業を終了する一方で、4つのカジノの経営を継続します。
2020年6月30日終期の四半期において、キプロスにおけるカジノの営業総収入は、前年四半期の2,210万米ドルに対し、350万米ドルとなりました。キプロスにおけるカジノの2020年第2四半期調整後EBITDAは、前年同期の580万米ドルに対し、600万米ドルのマイナスとなりました。調整後EBITDAの前年からの減少は、主に、政府の指示による2020年第2四半期におけるカジノの閉鎖によるものです。
2020年第2四半期において、ローリング・チップに関するゲーミング売上高は計上されませんでした。2019年第2四半期のローリング・チップ・ボリュームは20万米ドルで、ローリングチップの還元率はマイナス23.12%でした。ローリングチップ還元率の想定範囲は2.85〜3.15%です。
マス・ゲーミング・テーブルの売上は、前年同期の3,530万米ドルに対して、410万米ドルとなりました。マス・ゲーミング・テーブルの売上比率は、前年同期の21.1%に対し、2020年第2四半期では11.1%となりました。
ゲーミング・マシンによる売上は、前年同期の2億7,170万米ドルに対し、2020年第2四半期では5,720万米ドルとなりました。ゲーミング・マシンの還元率は、前年同期の5.4%に対し、2020年第2四半期では5.2%となりました。
その他の業績要因
2020年第2四半期の純営業外費用合計は5,790万米ドルであり、主として元加された金額を控除した8,030万米ドルの支払利息を含み、2020年第2四半期におけるクラウン・リゾーツ・リミテッド株式に対する出資からの時価評価収益に主として起因する、その他の純営業外収益2,760万米ドルにより一部相殺されます。
2020年第2四半期の減価償却費である1億5,520万米ドルのうち、1,440万米ドルはゲーミング施設の営業権の償却費、570万米ドルは土地使用権の償却費に関わるものでした。
本書に記載されている2020年6月30日末日四半期のスタジオ・シティのマイナスの調整後EBITDAは、SCIHLの2020年8月20日付決算発表(以下「スタジオ・シティ四半期決算発表」)に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAと比較して、870万米ドル低くなっています。スタジオ・シティ四半期決算発表に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには、本書に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには反映されていない、メルコグループ内手数料が反映されています。当該メルコグループ内手数料には、SCIHL及び同社の一部子会社及びメルコの一部子会社との間で請求される手数料及びシェアサービス費用が含まれます。同様に、本書に記載されているスタジオ・シティの調整後EBITDAには、スタジオ・シティ・カジノにおけるテーブルゲーム事業に関する費用も反映されておりません。
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